ねじまきカギュー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| ねじまきカギュー | |
|---|---|
| ジャンル | ラブコメディ・バトル |
| 漫画 | |
| 作者 | 中山敦支 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| レーベル | ヤングジャンプ・コミックス |
| 発表期間 | 2011年13号 - |
| 巻数 | 既刊4巻 |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
![]() |
|---|
『ねじまきカギュー』は、中山敦支による日本の青年漫画作品。集英社『週刊ヤングジャンプ』2010年33号にて読み切り版が掲載された後、2011年13号より連載中。中山が青年誌で連載するのは、これが初となる。
本作の見所として、同誌編集部の大熊八甲は、ヒロイン・カギューの漢らしさと乙女らしさのギャップ、個性的な美女達との迫力あるバトルシーン、見開きや大ゴマを連発する「超ハイテンションマンガ表現」を挙げている[1]。
目次 |
[編集] あらすじ
都内の私立高校に勤める平凡な新米教師・葱沢鴨(カモ)は、怪物的な女子に追い回される超女難体質が悩みの種。そこへ謎の拳法家・鉤生十兵衛(カギュー)が現れ、「先生を護る為に転校してきた」と宣言する。強くてクールなカギューだが、その正体は中国に引っ越していたカモの幼馴染で、彼のことを一途に愛する純情少女だった。2人の仲を阻む様々な障害に、カギューは螺旋巻拳と真っ直ぐな愛情で立ち向かっていく。
舞台となる「花は桜木学園(はなはさくらぎがくえん)」は生徒数およそ1万人の超マンモス校。理事長が提唱する「絶対個性主義(キャライズム)」のもと、生徒の個性を重んずる独特の校風を持つ。しかしその内容は弱肉強食的で、全ての生徒の個性を尊重するのではなく、生徒の個性を競い合わせて、負けた個性には容赦なく無価値の烙印を押すというもの。生徒同士の個性が対立した場合には、理事長の面前で「御前死合」が開かれる。
[編集] 登場人物
[編集] 主人公
- 葱沢鴨(ねぎさわ かも)
- 23歳の新米男性教師。1年2組担任、国語担当[2]。「怪物的ヤバイ系女子」にばかり好かれる超女難体質の持ち主。
- 少々頼りない平々凡々な人間だが、純粋な性格の頑張り屋で誰にでも優しいため、生徒からの人気は高い。非常に生徒思いで、「生徒のためなら死ねる教師になる」という強い信念を持つ。また、教師たるもの全ての生徒を平等に愛さねばならないと考えていて、カギューからの好意を快く思っているものの、教師と生徒が恋愛をしてはいけないと自らを律している。理事長の「絶対個性主義」に強く反対している。少年期以来、一貫して黒縁眼鏡を着用。
- 鉤生十兵衛(かぎゅう じゅうべえ)
- 1年2組女子6番[3]。カモの幼馴染。中国に引っ越していたが、10年ぶりに帰国し、カモを護るために転校してきた。
- 幼少時代は男のような名前からいじめの対象となり、いつもカモに護ってもらっていたが、「大きくなったらあたしがカモ兄ちゃんを護る」という思いから引越し先で鍛錬を積み、強く逞しく成長。しなやかな体から繰り出す「南家螺旋巻拳(なんけねじまきけん)」を得意とする。
- 言動が男性的で、一人称も「己(おれ)」だが、内面は愚直なまでに純粋で単純。一途にカモを恋い慕っており、転入時の自己紹介で将来の夢を「カモ先生のお嫁さん」と公言するほど。中国暮らしが長かったため、勉強は苦手。サラシで押さえつけているために目立たないが、実は隠れ巨乳で、螺旋巻拳を繰り出すたびに半裸になるのがお約束。
[編集] カギューの友達
- 山崎富江(やまざき とみえ)
- 1年2組女子22番[4]。図書委員を務める文学少女。
- 陰気な性格で、台詞の最後にはほぼ必ず「…」と余韻を持たせる。以前、誤ってドブ川に落とした本をカモに拾ってもらったことから、自分が彼と恋仲にあると一方的に思い込んでいた。カギューの登場を「カモの裏切りによる浮気」と受け止め、激怒して襲いかかったが、2人の仲には敵わないと悟り、彼らの関係を応援するようになる。カギューにとって高校で出来た初めての友達。本に挟んだ鉄製のしおりを武器とし、繰り出す攻撃技には愛読している太宰治作品にちなんだ名前を付けている。お下げ髪に眼鏡姿という地味な風貌だが、眼鏡を外すと美少女。実家は呉服店。
- 御門朱羽(みかど あげは)
- 1年2組女子19番[4]。学級委員長。
- 成績・運動神経・家柄・容姿ともに秀で、またそれを鼻にかけない人柄の良さでクラス中の憧れの的だが、根は少し性悪なぶりっ子。カモに惹かれる生徒の1人で、彼とカギューの仲を引き裂こうと画策したが、カギューの純粋な思いを知って手を引き、彼女と友達になる。何かと対照的な富江とは、皮肉の言い合いや喧嘩を繰り返しているが、どちらがカギューにとって一番の親友かを張り合う良きコンビ。護身術として琉球古武術の英才教育を受けており、300万ボルトのスタンガンを仕込んだトンファーを武器とする。オシャレとして、ヘアバンドを愛用。
- 綾小路エグ美(あやのこうじ エグみ)
- 1年7組女子13番[5]。「レディースチーム エグミ」を率いる、いかついヤマンバ系ヤンキー少女。
- 第1話では、カモを無理やりデートに連れ出そうとしてカギューに成敗される、噛ませ犬のようなキャラクターとして登場。しかし、のちに仲直りし、富江や朱羽と共にカギューの良き友達になる。ヤンキーだが遅刻はしない、バイクを買うためにアルバイトに励むなど、意外に真面目な一面もあり、また義理堅い。通学手段及び攻撃手段としてバイクを愛用している。ヤンキー仲間からは「エグさん」と呼ばれている。
- 中村 窈(なかむら よう)
- 1年2組。引っ込み思案な普通の女子生徒。
- 個性が重んじられる学園にあって、自らのことを「個性がない」と卑下しているが、絵を描くのが上手。しかしその正体は、見た目が女みたいという理由でいじめを受けて以来、女子になりきって生きてきた男の娘。カギューと友達になったことで、弱い自分を変えようと決意し、彼女にだけ自分が男であることを打ち明けた。彼女に初めての恋をしているが、自分の気持ちを伝えられず悩んでいる。
[編集] 風紀委員
- 犬塚紫乃(いぬづか しの)
- 3年1組女子1番[6]。風紀委員長兼、かるた部部長。
- 子供っぽい容姿とは裏腹に、一切の感情を殺して、規律を乱すものを容赦なく処罰する。元々は女の子らしい話し口調だったが、現在は古風な鋭い口調を常とし、一人称は「ワシ」。教師と生徒の不純異性交遊は学園の風紀を乱すとして、カギューにカモとの恋を諦めるよう迫った。犬塚グループの令嬢で、父から厳しく帝王学を躾けられてきた過去を持つ。実はカモの従妹で、彼に秘かな好意を抱いている。教師と生徒の異性交遊を厳しく禁じたのも、自らの恋心を抑えるためであった。
- 山田織筆(やまだ おるふぇ)
- 3年8組女子18番[6]。フェンシング部部長。
- 小学4年生の時から使用人として犬塚家で働いており、紫乃に深い愛情を抱く。「至高の愛とは果てしない自己犠牲の上に成り立つもの」と語り、紫乃への愛情を表に出すことなく、ただただ彼女の幸せのために尽くそうとする。宝塚歌劇団のような凜々しい格好で、髪はツンツンに跳ねている。
- 牙々丸恵(がが まるえ)
- 2年12組女子6番[6]。相撲部横綱。
- かつてはマチルダと共に学園の風紀を乱す無法者だったが、1年前に紫乃との「御前死合」に敗れて風紀委員に入った。かなり大柄な体格で、性格も豪快そのもの。「ガハハ」と笑い、台詞によく「おぃ」を交える。戦闘時には鬼のような形相になる。
- 東郷・マチルダ・竜子(とうごう・マチルダ・りゅうこ)
- 2年5組女子9番[6]。サバイバルゲーム部部長。
- 通称「無言暗殺者(サイレントキリング)」。無口で、紫乃から与えられた任務を忠実に遂行する。いつも迷彩服姿で、首にはドッグタグをかけている。巨乳。
[編集] その他生徒
- 我他彼三姉妹(ガタピシスターズ)
- かつて学園の風紀を乱し、風紀四天王によって排除された三姉妹。風紀委員会の解体後、謹慎を解かれ、彼女らに報復するため学園に戻ってきた。が、風紀四天王やカギューと対戦する前にマブルゥによって瞬殺されてしまう。
[編集] その他
- ゲンコ爺さん(ゲンコじいさん)
- カモとカギューが幼少時代によく遊んだ神社(六坂神明社)の神主。カギューの祖母と古い仲であることから、家にカギューを住まわせている。悪い子供には容赦なくゲンコツを食らわす。
- 森(もり)
- カモの同僚女性教師。数学担当[7]。カモのことを「カモキュン先生」と呼んでよくからかう。理事長に気に入られているが、素っ気なくあしらっている。黒のロングヘアで、スタイル抜群(朱羽いわく「妖怪ボンキュッボン」)。
- 理事長(りじちょう)
- 学園の理事長。「絶対個性主義」を標榜し、強烈な個性を持った生徒を求めている。軽薄な印象の人物であるが、その内面には冷酷さが窺える。容姿や言動が、同作者の『トラウマイスタ』に登場する敵役「二千恵(にちえ)」と酷似している。
- 愛莉州(アリス)
- 理事長の美人秘書。表向きは淡々と仕事をこなし、理事長からのセクハラ行為も意に介さないが、本性はマゾヒストであり、裏では快感を求めて理事長から暴行を受けている。戦闘能力は非常に高く、戦闘時にはサディストのようにムチを振るう。
- マブルゥ
- カギューの実姉。カギューのことを極端に溺愛し、彼女を追って中国から帰国してきた。麻呂眉と狂気じみた目が特徴。
[編集] 単行本
ヤングジャンプ・コミックス既刊4巻。巻末には毎巻、描きおろしオマケ漫画を掲載。広告用の帯は毎巻、他の漫画家やイラストレーターによる推薦コメントとイラストで構成されている。
| 巻数 | 収録話 | 発売日(奥付発行日) | 図書コード | 推薦コメント |
|---|---|---|---|---|
| 第1巻 | 第一話〜第七話 | 2011年6月17日(6月22日)[8] | ISBN 978-4-08-879156-2 | 日本橋ヨヲコ |
| 第2巻 | 第八話〜第十七話 | 2011年9月16日(9月21日) | ISBN 978-4-08-879208-8 | 鈴木央 |
| 第3巻 | 第十八話〜第二十七話 | 2011年12月19日(12月24日) | ISBN 978-4-08-879246-0 | 村田雄介 |
| 第4巻 | 第二十八話〜第三十七話 | 2012年3月19日(3月24日) | ISBN 978-4-08-879288-0 | 竹 |
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
|
|||||||||||||||||
