なのはなフラワーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索

なのはなフラワーズ』は、青木俊直による日本漫画作品。『まんがタイムジャンボ』(芳文社)において2008年7月号から連載、2009年9月号より隔月連載となり、2010年5月号まで掲載された。単行本既刊1巻(2009年4月22日現在)。作者にとって「念願のマンガ雑誌連載」で、「やっと『マンガ家』を名乗れる」と語る作品である[1]。また、第5話は「トキワ荘」に捧げられている。カバー及びには作者と親交のある岩岡ヒサエ志村貴子の2人からのコメントが寄稿されている。 なお、本作は作品を通して漫画を「マンガ」と片仮名表記しており、本項もそれに準ずる。

目次

[編集] あらすじ

駆け出しのマンガ家である主人公・奈央は、住人が「なのはなフラワーズ」と自称する、四畳半一間・風呂なし・トイレ共用の女性限定安アパート「なのはな荘」で「絶賛いろいろ修行中」。個性的すぎる住人たちとともに、時に楽しく時に切ない「青春の一ページ」を過ごす。

[編集] 登場人物

[編集] なのはな荘の住人

青砥 奈央(あおと なお)
本作品の主人公。11号室の住人(2階)。通称「青ちゃん」。眼鏡キャラクター。「マンガ家修行中」「アパート生活修行中」である。
最初はアパートの住人のことを全く知らなかった。廊下腹痛を起こした所を、モーリーに助けられる。連れて行かれた医院がかおりの所で、ここから「なのはな荘」の住人と関わり始める。
「なのはなフラワーズ」の面々を自作に登場させている。その際本物とは似ても似つかぬ人物として描いた(かおりをマッドサイエンティスト、モーリーを巨大ロボットなど)。モーリーはかなり喜んでいる。かおりも「あんなに性格悪くない」と言いつつ楽しんでいる模様。
吉田の指摘によると、内心がすぐ顔に出ること、恋愛が二の次であることなど、担当編集者の高中と共通点があるらしい。
実家に両親と、としきというがいる。としきは悪態をついてくるも仲は良い。またのマンガを高く評価している。幼い頃は「ワルックマ」(リラックマのパロディ)が大好きで、クリスマスプレゼントぬいぐるみをもらって大切にしていた。
念願の雑誌連載が決定した時に高中と2人で食事会に行く。その時に会話の流れで高中の妹の話になったが、話を聴くうちに奈央は高中の熱心さを「自分のため」ではなく「妹のため」と思ってしまい、泥酔した挙句に「失礼なこと」を言ってしまう。後日打ち合わせの席でもギクシャクしてしまう。
恋愛には奥手で、高校時代も相手に思いを伝えられなかったが、現在もその頃と変わっていない。高中には自分の担当者として以上の思いを抱いていた。はなに見抜かれており、「おわびのしるし」としてバレンタインデーチョコレートを渡せと提案される。手作りチョコを作るも、高中の異動のごたごたのせいで当日は渡すことが出来なかった。
雑誌連載2回目を前に高中が異動になる。奈央は心労もありを出して倒れてしまうが、かおりの機転で高中を「なのはな荘」に呼んだ。その時高中に「高中と仕事するのが好きだ」と思いをぶつけた。
後日高中に最後の原稿を渡した時にチョコを渡し、帰り道にを切った。本人は否定するも、「なのはなフラワーズ」の面々からは失恋とみなされてしまった。みんなの前で「恋人はマンガ」と宣言した。
モーリー
フラワーズ7号(7号室の住人)。フルネームは不明。外国人ながら流暢な広島弁を喋る。人と「出会える」生活に憧れて「なのはな荘」に住んでいる。誰にでも話しかけられる気さくで明るい人物。日本文化にはまっており、マンガが大好きで、メイドカフェで働いている。仕事の時以外でも制服であるメイド服を着ている。力持ち。
父親日本好きで、モーリーの名は「毛利元就」から付けられた。
ナイスバディの持ち主で、一緒に銭湯に行った者はみな凹む。
花岡 かおり(はなおか かおり)
フラワーズ2号(2号室の住人)。女医。ボブカットの眼鏡キャラクター。古株の住人で、住人を「なのはなフラワーズ」と名付けた張本人でもある。高給取りであると思われるも、「お金ばかりじゃない」と言う理由で、「なのはな荘」に住み続ける。
誘導尋問っぽい、人を試すような言い方をする。また毒舌で、よく軽いもつく。
以前、親友に恋人を取られたことがあり、その2人の結婚式に呼ばれた時には、ロボットコスプレだけ)をした奈央とモーリーの2人を「刺客」として送り込んだ。
奈央が熱を出した時、ヤブ医者ではなく「ラブ医者」と言って奈央の高中への気持ちを見抜く。高中を「なのはな荘」に呼ぶようにした。
はな
フラワーズ1号(1号室の住人)。苗字は不明。のいるおばあさん。人生経験が豊富で相談を受けたり、的確なアドバイスをしている。
アキオという息子がいる(名前のみの登場)。孫をよく預かっているが、アキオ夫婦とは若干、事情がある模様。
最初正体がわからなかった奈央は、かおりが言う「はな」をざしきわらしコロポックルかと思っていた。
堀田 里穂(ほった りほ)
部屋番号は不明。路上で歌うアーティスト。喫煙者。喋りは関西弁。またオヤジギャグを良く言う。
モーリーに自分のメイドカフェでを歌わないかと打診されている。その際にメイド服を着てみないかと提案されている。
奈央が熱を出した時に呼んだ高中を「なのはな荘」の奈央の部屋に入れる前、男子禁制と言うことで女装させた。
仲野 かなえ(なかの かなえ)
部屋番号は不明。美大生。最初は声を掛けられても無視し、ぶつかっても何の侘びも無かったことなどからひんしゅくを買っていた。人懐っこいモーリーにさえ「出会いを求めていない人もいる」と言われる程であった。だがそれは極度の人見知りのせいであり、奈央がかなえとその美大仲間との展示会に興味を持ったことをきっかけにみんなと親しくなれた。

[編集] 奈央の関係者

高中 弘(たかなか ひろし)
奈央の担当編集者口癖は「二人で○○しましょう!」(やってみましょう、いい作品にしましょう、など)。かおりいわく「さわやか好青年」。
奈央の才能を高く評価している。また突飛な発想が多く、それをマンガに取り込むように提案して来る。上手くはまると奈央のマンガがより面白くなる効果を上げている模様。
奈央は最初「かっこいいけど軽そう」と思っていた。打ち合わせ中によく、誰かの土産お菓子を食べるよう勧める。
がいたが、幼くして亡くなっている。マンガの編集者になったのも妹がマンガ好きだったためで、「マンガ家を育てたい」という思いも妹と果たせなかった夢を果たしたいからであった。奈央との食事会の時に指摘され、奈央が泥酔する原因となった。
奈央との初の連載の2回目にして別の雑誌に異動になる。奈央が熱を出した時、見舞いに行くが女装させられた。その時に妹とのを重ねてしまっていたことを詫びた。
吉田 美十里(よしだ みどり)
下の名前の読みはルビなしのため推定。フリーのライター。高中の大学時代からの友人であるセクシー系女性。1人暮らしの女性を取材し、「一人暮し姫」と言う記事にして雑誌に連載している。
高中に気のある素振りを見せ、奈央の不興を買わせたが、それはわざとであった。恋愛は二の次である高中が、奈央のことを良く口にするようになったために、興味を持った。
高中には学生時代にアプローチするも振られたことがある。現在はアフロヘアーダンサー(?)と交際している。

[編集] 用語

なのはなフラワーズ
「なのはな荘」の古株の住人が自称する呼び方。創始者はかおり。「フラワーズx号○○」と、「フラワーズ」に自身の住む部屋番号を付けてから名乗る。

[編集] 主な舞台

なのはな荘
四畳半一間・風呂なし・トイレ共用の女性限定の安アパート。建物は2階建てのL字型。なのはなが咲くことが、命名の理由の一つである。

[編集] 書誌情報

青木俊直 『なのはなフラワーズ』 芳文社まんがタイムコミックス〉、既刊1巻(2009年4月22日現在)

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ 単行本1巻作者のことばより。

[編集] 外部リンク

  • ゆるゆるヘブン - 本人による公式サイト。詳細な作品一覧、同人誌含む書籍情報、プロフィール、日記など。
個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス