なつしお型潜水艦

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なつしお型潜水艦
JS Natsushio (SS-523).jpg
艦級概観
艦種 潜水艦
艦名 潮の名(○○しお)
建造期間 1961年 - 1963年
就役期間 1963年 - 1980年
前級 はやしお型潜水艦
次級 おおしお型潜水艦
性能諸元
排水量 基準:790トン
水中:1,000トン
全長 61m
全幅 6.5m
吃水 4.1m
機関 ディーゼル・エレクトリック方式
三菱6LDA25Bディーゼルエンジン(900Ps) 2基
水中航行用メインモーター 2基
スクリュープロペラ 2軸
最大速力 水中15ノット、水上11ノット
航続距離
乗員 40名
兵装 HU-301 533mm魚雷発射管 3門
レーダー ZPS-2 対水上捜索用 1基
ソナー JQO-3 聴音機 1基
JQO-4 聴音機 1基
JQS-3 探信儀 1基
ESM ZLR-1 電波探知機 一式

なつしお型潜水艦 (なつしおがたせんすいかん、英語: NATSUSHIO class submarines)は海上自衛隊が運用していた通常動力型潜水艦。同型艦は2隻、建造費は2隻で35億9,400万円。計画番号はS116。

概要[編集]

はやしお型の発展型として設計された。耐圧殻の使用鋼材は、基本的に前型と同じNS30高張力鋼(降伏耐力30 kgf/mm²)を素材としているが、フレームのみ、より強度が大きいNS46(降伏耐力46 kgf/mm²)に変更された。

主機関も基本的に前型と同様であるが、ネームシップの蓄電池は、編組型ファイバークラッド式鉛蓄電池に変更されていた[1]。また燃料搭載量も拡張された。これらの改設計に伴い、艦の全長は、はやしお型と比して2メートル長くなった[2]

発令所区画は延長され、大型のスキャニング・ソナーであるJQS-3探信儀が発令所下方に昇降式に装備された。保護のため、艦底に袴状引き込み筒が設けられたため、沈座には不便となったが、安定性には問題ないとされた[3]

なお、前型では潜望鏡が1本しかないことが問題視されていたことから、本型では電子潜望鏡を新規開発して搭載することも検討されたが、これは実現しなかった[4]

同型艦[編集]

艦番号 艦名 建造 起工 進水 竣工 除籍
SS-523 なつしお 三菱重工業
神戸造船所
1961年
(昭和36年)
12月5日
1962年
(昭和37年)
9月18日
1963年
(昭和38年)
6月29日
1978年
(昭和53年)
3月20日
SS-524 ふゆしお 川崎重工業
神戸工場
1961年
(昭和36年)
12月6日
1962年
(昭和37年)
12月4日
1963年
(昭和38年)
9月17日
1980年
(昭和55年)
6月10日

参考文献[編集]

  1. ^ 阿部安雄「機関 (海上自衛隊潜水艦の技術的特徴)」、『世界の艦船』第665号、海人社、2006年10月、 124-129頁、 NAID 40007466930
  2. ^ 幸島博美「船体 (海上自衛隊潜水艦の技術的特徴)」、『世界の艦船』第665号、海人社、2006年10月、 118-123頁、 NAID 40007466930
  3. ^ 「兵装 (海上自衛隊潜水艦の技術的特徴)」、『世界の艦船』第665号、海人社、2006年10月、 130-133頁、 NAID 40007466930
  4. ^ 「写真特集 海上自衛隊潜水艦の歩み」、『世界の艦船』第767号、海人社、2012年10月、 21-37頁、 NAID 40019418426

外部リンク[編集]