どろソース
どろソースは、兵庫県神戸市の調味料メーカー・オリバーソースが製造販売しているソースである。
[編集] 概要
ウスターソースの熟成期間中に自然沈降した沈殿成分を「澱(おり)」、あるいはその性状から「どろ」と呼び、商品名もそれに由来する。「どろ」はソース熟成時に必ず発生してしまう副産物で、当初から発生量も成分も不安定なこの「どろ」の処分には、オリバーソース社に限らず、どこのソース製造会社でも困り果てていたという。昭和の初め頃から一部の食堂等で「少し辛めのかくし味」として少量だけ扱われる貴重品になり、特にお好み焼きを扱う店では余程の常連にならなければお目にかかれないソースとして、言わば裏メニュー的な扱いをする所もあったほどである。
1993年(平成5年)、オリバーソース社は逆転の発想から「どろ」の発生量に制限されることなく野菜果実・香辛料をふんだんに使用して理想的な「ウスター母液」を作り上げた結果、大量の「どろ」が発生してしまったが、その(どろの)母液自体の成分が優れている事、単一製品の沈殿物とあって非常に安定している事、発生量も以前よりは比較的潤沢な事、そして結果的には過去のそれをはるかに凌ぐ高品質の沈殿物となったという、これらの特徴と結果を活かし、商品化することに成功する。
現在、業務用・家庭用ともに全国で発売中で、オリバーソースを代表する商品となっている。お好み焼き用のソースとしては、シェアトップのオタフクソースだけでなく、どろソースも置いているスーパーや店もあり、同種のソースは「オリソース」「たまりソース」「どべソース」などの名称で他社からも発売されている。
沈殿成分の主なものは香辛料であるためかなり刺激が強く,調理に使用する際は使い過ぎに気を付ける必要がある(隠し味程度で十分である)。
「どろ」はオリバーソースの登録商標日本第3084659号であるが、この種のソースの一般的な呼称として用いられることも多い。