どろぼうの名人 (中里十)

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どろぼうの名人』(どろぼうのめいじん)は、中里十/著、しめ子/イラストによる日本ライトノベルガガガ文庫小学館)より刊行されている。第2回小学館ライトノベル大賞で佳作を受賞した。サイドストーリーに『いたいけな主人』が存在する。

目次

[編集] 概要

初雪という少女が川井愛という女性の義妹となり、その日常生活を描いている。実姉と義姉の地下活動の駆け引きに、初雪が利用されるという形となっているが、本編は表の世界の日常を中心に描かれており、純粋無垢な少女の視点からの日常が語られる。愛という義姉と、その娘の文に対して思いを巡らし、またなかなか会えない実姉へも、心の想いが深くなっていく初雪の様子を描いている。

グリム童話の『ラプンツェル』と『どろぼうの名人』の話を交え、初雪はそれらを作中の出来事にあてはめている。本作の題名もそこから取られている。

[編集] 登場人物

佐藤 初雪 (さとう はつゆき)
主人公で本編の語り手。渋谷星栄という中学校に通う少女で、葉桜という姉がいる。義姉となった川井愛と一緒に生活することとなる。愛の古本屋を手伝ったり、文との会話やメールのやりとりで、彼女らと仲が深まっていく。古本屋でいる間はラプンツェルごっこという遊びをして、義姉のことや自分の状況を考えている。
佐藤 葉桜 (さとう はざくら)
初雪の姉。黒いマントに見える服を着る。言葉や仕草で他人の思考に影響を与える行為から、魔女だと初雪に考えられている。ハーモニカをよく吹く。在日米軍基地内にある地下組織のメンバーで、組織や活動の詳細は不明。米軍兵の部下が多数いる。物騒な奴らから狙われることもある。「近藤紡株」を巡って川井愛と問題がある。
川井 愛 (かわい めぐみ)
初雪を義妹に迎えた女性。表向きは古本屋を営んでいて、集合住宅に住んでいる。葉桜同様、初雪から魔女と思われている。医師である夫と、文という娘を持つが、2人とは別居している。大病院院長の娘だったが、結婚して文を産んだ後に実家のお金を大量に持ち出し、家出をした。千島駐在のロシア海軍と強い関わりがあり、地下活動を行っているが詳細は不明。
川井 文 (かわい あや)
川井愛の娘。小学生で、チェロを習っている。普段は母の実家に住んでいる。非常に豪華な自室を与えられているが、本人は気に入らない。だんだん初雪と親しくなっていく。

[編集] 世界観

旧江戸川区、荒川国境、千葉内務省軍などの言葉が本編中で出てきていることから、東京もしくは関東の一部が日本から分離独立していると推測される。

[編集] その他

あとがきは、今から12,000年後の読者に対して書かれている。

[編集] 書誌情報

[編集] 関連作品

  • 『どろぼうの名人 サイドストーリー いたいけな主人』小学館(ガガガ文庫)、2009年、ISBN 978-4094511277
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