とりかえ・ばや

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とりかえ・ばや』は、さいとうちほによる日本漫画作品。平安時代末期に成立した作者不詳の『とりかへばや物語』を漫画化した作品。『月刊フラワーズ』(小学館)にて2012年9月号から[1]連載されている。単行本は2013年11月現在既刊2巻[2]

あらすじ[編集]

平安時代、権大納言藤原丸光の2人の妻が、同じ日に玉のように美しい女の赤ちゃんと男の赤ちゃんを産んだ。女の子は「沙羅双樹の姫君」と、男の子は「睡蓮の若君」と呼ばれ、すくすくと成長するが、沙羅双樹は外を男童たちと走り回る活発な子に、睡蓮は男を怖がり屋敷内で人形遊びを楽しむ内気な子に育っていた。

やがて、沙羅双樹の抜きん出た容姿や才能の噂は帝にまで届き、沙羅双樹は男として元服の、睡蓮は女として裳着の儀が執り行われ、引き返すことはできなくなる。

登場人物[編集]

沙羅双樹(さらそうじゅ)
母は、西の対屋に住む藤中納言の娘。生まれた日に庭に咲いていた沙羅双樹にちなみ、「沙羅双樹の姫君」と呼ばれた。
14歳で男として元服し、睡蓮の本名「藤原月光(ふじわらの つきみつ)」の名を借りる。愛称は「沙羅双樹の君」。侍従の位を与えられる。
睡蓮(すいれん)
母は、東の対屋に住む源宰相の娘。生まれた日に池に咲いていた睡蓮にちなみ、「睡蓮の若君」と呼ばれた。
女として裳着の儀が執り行われ、沙羅双樹の本名「涼子(すずしこ)」の名を借りる。人見知りが激しい。
藤原 丸光(ふじわらの まるみつ)
沙羅双樹と睡蓮の父親。権大納言近衛大将。父は元・関白、兄は右大臣。
2人の子が正反対に育ったのは何かの報いかと悩んだものの、悪縁を断ち切るために行った鞍馬詣で、2人が命の危険に晒されたのを機に運命を受け入れようと心を決める。
藤原 角光(ふじわらの かくみつ)
丸光の兄。右大臣。一の姫(長女)が帝の女御に、二の姫(次女)が東宮の女御となっている。
帝(みかど)
40代。亡き皇后との間に姫君が1人いる。
東宮(とうぐう)
帝の弟。
石蕗の中将(つわぶきのちゅうじょう)
16歳。帝の従兄弟。眉目秀麗。美女に手当たり次第に和歌を送るプレイボーイ。美人と名高い睡蓮も狙っている。
梅壺の女御(うめつぼのにょうご)
東宮の妃。右大臣の次女。世継ぎがないことに不満を持つ父が、睡蓮の帝か東宮への入内を画策していることを知り調べるうちに、沙羅双樹と睡蓮は2人とも女ではないかと勘ぐり、自分の末の妹と沙羅双樹の縁談を持ち上げる。
麗景殿の女御(れいけいでんのにょうご)
帝の妃。右大臣の長女。

書誌情報[編集]

出典[編集]