とけい座イオタ星

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とけい座イオタ星
Iota Horologii.jpg
Digital Sky Surveyによる画像
提供: Digital Sky Survey/VirGO
データ
元期 J2000.0      Equinox J2000.0
星座 とけい座
赤経 02h 42m 33.47s [1]
赤緯 -50° 48′ 01.1″ [1]
視等級 (V) +5.40
特徴
スペクトル分類 G0Vp
B-V 色指数 0.57
変光星 none
アストロメトリー
視線速度 (Rv) 15.5 km/s
固有運動 (μ) 赤経: 332.82 ± 0.19 [1] ミリ秒/
赤緯: 218.74 ± 0.18 [1] ミリ秒/
年周視差 (π) 58.25 ± 0.22[1] ミリ秒
距離 56 ± 0.2 光年
(17.17 ± 0.06 パーセク)
絶対等級 (MV) 4.27
詳細
質量 1.25 ± 0.01[2] M
半径 1.5[3] R
光度 1.8[3] L
表面温度 6125 ± 30 K
金属量 [Fe/H] = 0.14-0.19[2]
自転周期 8.6 days
年齢 6.25 ×108[2]
他の名称
Gliese108, HD17051, HIP12653, HR810
参照データベース
SIMBAD data

とけい座イオタ星は、とけい座の方角に約56光年の位置にある[1]黄色矮星で、ソーラーアナログである。スペクトル型G0Vpの[3]黄色矮星である(以前はスペクトル型G3の準巨星に分類されていた)。半径と質量は太陽より大きく、光度も50%大きい。

1998年、とけい座イオタ星の周囲を公転する太陽系外惑星が1つ発見された。惑星の軌道が地球の軌道と比較的近いため、とけい座イオタ星は、アメリカ航空宇宙局地球型惑星探査機ミッションの候補天体リストの69番目にランクされている。2000年、恒星の周囲に原始惑星系円盤が発見されたが、後にアーチファクトであったことが確認された。

目次

[編集] 距離と見え方

とけい座イオタ星は、とけい座というマイナーな星座の中にあり、また暗いため、固有名が付けられなかった。星座の中で、とけい座イオタ星はとけい座ミュー星とけい座R星の近傍に位置する。

とけい座の中のとけい座イオタ星の位置

分光分析により、約62.5億年前にヒアデス星団を構成する恒星と同時に形成され、徐々に漂流して130光年も離れた今の位置に落ち着いたと考えられている。また、現在の恒星の中の金属量は、形成の時の分子雲に由来し、惑星を形成する物質を飲み込んだものではないと考えられている[2]

現在の位置で、とけい座イオタ星から最も近い恒星は黄色準巨星のエリダヌス座カイ星で、約7光年の距離にある。最も近い惑星系は黄色矮星のHD 10647橙色準巨星レチクル座イプシロン星でそれぞれ約9光年、約16光年の位置にある。とけい座イオタ星に近い他の恒星系には、ほうおう座ニュー星レチクル座ゼータ星がある。

[編集] 惑星系

1998年の時点で、とけい座イオタ星には木星程度の大きさの太陽系外惑星が1つ存在することが分かっている。1992年11月から始まった、太陽と類似の40の惑星の長期間に及ぶ観測から発見され、とけい座イオタ星bと名付けられた[4]

2000年10月の観測で、恒星から65光年の距離に、太陽系のエッジワース・カイパーベルトのような原始惑星系円盤が発見された。しかし、その後の観測でアーチファクトであったことが明らかとなり、発見は取り下げられた[5]

安定解析法により、ラグランジュ点にある地球程度の大きさの惑星は長期間に渡って安定に存在することが分かった。

視線速度曲線の剰余に基づいて、軌道周期600日程度の大きな軌道離心率の惑星が提案されたが、まだ確認されていない。

とけい座イオタ星の惑星[6]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率
b ≥2.24 ± 0.13 MJ 0.91 311.3 ± 1.3 0.22 ± 0.06

[編集] 関連項目

[編集] 出典

  1. ^ a b c d e f van Leeuwen, F. (2007年). “HIP 12653”. Hipparcos, the New Reduction. 2010年1月27日閲覧。
  2. ^ a b c d S. Vauclair et al. (2008年). “The exoplanet-host star iota Horologii: an evaporated member of the primordial Hyades cluster.”. arXiv:0803.2029v1 [astro-ph]. , announced in Emily Baldwin. “The Drifting Star”. 2008年4月18日閲覧。
  3. ^ a b c Iota Horologii”. SolStation. 2008年5月28日閲覧。
  4. ^ Kurster et al. (2000). “An extrasolar giant planet in an Earth-like orbit. Precise radial velocities of the young star iota Horologii = HR 810”. Astronomy and Astrophysics 353 (3): L33-L36. http://aa.springer.de/papers/0353003/2300l33/small.htm. 
  5. ^ Schwarz et al.; Dvorak, R.; Suli, A.; Erdi, B. (2007). “Survey of the stability region of hypothetical habitable Trojan planets” (PDF). Astronomy and Astrophysics 474 (3): 1023-1029. doi:10.1051/0004-6361:20077994. http://www.univie.ac.at/adg/Research/exotro/aa7994-07.pdf. 
  6. ^ Naef et al.; Mayor, M.; Pepe, F.; Queloz, D.; Santos, N. C.; Udry, S.; Burnet, M. (2001). “The CORALIE survey for southern extrasolar planets V. 3 new extrasolar planets”. Astronomy and Astrophysics 375 (1): 205-218. doi:10.1051/0004-6361:20010841. http://www.aanda.org/articles/aa/full/2001/31/aa10239/aa10239.html. 

[編集] 外部リンク

座標: 星図 02h 42m 31.65s, -50º 48' 12.29''

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