『たんぽぽ』は、川端康成の未完の小説。「新潮」1967年2月号から1968年10月号にかけて、2度の中断を経て連載されたが、完結を見ないまま川端の自殺により絶筆となった。1972年に新潮社から出版された。その後、講談社文芸文庫から出版されたが、現在は絶版である。
「人体欠視症」という、人の体が見えなくなるという病気に侵されて入院した女性をめぐる、彼女の母親と彼女の恋人との会話が中心となっている。単行本出版に当たっては、雑誌掲載時に発表された1ページ分のエピソードが、後の部分に入れ直すことを意図して川端が朱で撤回したために削除されている。