せむしの仔馬
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『せむしの仔馬』、『せむしの小馬』(せむしのこうま、ロシア語 : Конёк-горбунок)は、ロシアの童話。ロシア語の Конёк とは、ポニーのことで、「子馬」は間違いである。作者はロシアの詩人ピョートル・パーヴロウィチ・エルショーフ(Пётр Па́влович Ершо́в, 1815 – 1869)。1834年、サンクトペテルブルク大学在学中の作品。ロシアの昔話『金色の馬』や『火の鳥』そして『イワンの馬鹿』などを巧みな構成でまとめている。バレエ化もされている。民話を元にソ連で製作された長編アニメ映画「イワンと仔馬」(Конёк-Горбунок, イワン・イワノフ・ワノ監督、ソユーズムリトフィルム、1947年)もある。劇団あとむにより『気のいいイワンと不思議な小馬』というタイトルにて舞台化もされている。
目次 |
[編集] あらすじ
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
山と森に囲まれた小さな村に、イワンという少年(働き者の少年であることもあれば、うすのろでばか、まぬけという設定のときもある)が農民の父親と兄二人といっしょに暮らしていた。
村には夜になると金色の馬がやって来て、畑を荒らされて困っていた。イワンが金色の馬を捕まえると、自由にしてくれるかわりに 3 頭馬を産んであげる、と金色の馬から二頭の黒馬と、人の言葉を話し背中にこぶが 2 つある、耳が大きなせむしの仔馬(ポニー)をもらう。イワンは、二頭の黒馬を王様に売って、その馬の世話係として城内に住む。
火の鳥(Жар-птица)の羽根を拾ったところを大臣に見つかり、王様は大臣の話を聞いて、イワンに火の鳥を捕まえて来るよう命じた。せむしの仔馬に助けられて、イワンはどうにか火の鳥を捕まえる。
欲深い王様は、今度は、月の娘で太陽の妹という美しい姫を連れてこいとイワンに命じた。この美しい姫も仔馬のおかげで、城に連れてくることに成功する。王様は、姫に結婚と申し込むが、姫は王様がもっと若くなければ嫌だと断わる。
氷のように冷たい水。煮えたぎったお湯。そして最後に、火のように煮えたぎったミルクの釜に入ると若くなれるという。王様はまずイワンにためさせる。イワンが飛び込むとりっぱな若者になるが、つづいて飛び込んだ王様は二度と現れることはなかった。
美しい若者となったイワンと姫は結婚し、幸せに暮らす。
[編集] 関連項目
[編集] 書籍
- ピョートル・パーヴロウィチ・エルショーフ 『せむしの小馬』 網野菊訳、V・プレスニャコフ挿絵、岩波少年文庫、1957年。
- エルショーフ 『せむしの小馬』 稲田定雄著、角川書店、1978年。
- 『せむしの小馬』 《講談社の絵本 29 》 土家由岐雄文、アカボシリョウエ絵、講談社、1979年。
- 『せむしの子馬』 《オレンジ絵本名作シリーズ 11 》 原良子著、馬場恵美子絵、オレンジ‐ポコ、1985年。
- エルショーフ 『せむしの小馬』 舟崎克彦著、宇野亜喜良絵、文化出版局、1991年。
- エルショフ 『せむしの子馬』 《世界名作童話全集 27 》 阿貴良一編纂、ポプラ社、2000年。
- P. エルショフ 『せむしの小馬』 《RONSO fantasy collection》 田辺佐保子訳、論創社、2005年。
