しれとこ型巡視船

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しれとこ型巡視船
PL101 Shiretoko.jpg
「しれとこ」(PL101)
艦級概観
種別 1000t型巡視船
艦名 地名の知床に由来
建造者 {{{建造者}}}
運用者 {{{運用者}}}
建造期間 {{{建造期間}}}
就役期間 {{{就役期間}}}
同型艦 {{{同型艦}}}
前級 だいおう型巡視船 (2代)
次級 のじま (巡視船)
主要諸元
排水量 総トン数:980トン
常備排水量:1,200トン
全長 77.8m
全幅 9.6m
吃水 3.4m
深さ 5.3m
機関 ディーゼルエンジン×2基
スクリュープロペラ×2軸
機関出力 7,000ps
電力 {{{電力}}}
速力 20ノット
燃料 {{{燃料}}}
航続距離 4,400海里
潜航深度 {{{潜航深度}}}
乗員 40人
搭載量 {{{搭載量}}}
装甲 {{{装甲}}}
兵装 ボフォース 40mm単装機関砲(60口径)(後にJM61-M 20mm多銃身機関砲に換装)またはエリコン 35mm単装機関砲×1
搭載機 {{{艦載機}}}
搭載総数 {{{総艦載機数}}}
搭載艇 {{{艦載艇}}}
C4ISTAR {{{C4I}}}
レーダー {{{レーダー}}}
ソナー {{{ソナー}}}
電子戦
対抗手段
{{{電子戦}}}
特殊装備 {{{特殊装備}}}
その他 {{{その他}}}

しれとこ型巡視船(しれとこがたじゅんしせん、JCG PL SHIRETOKO Class)は、海上保安庁巡視船である。分類上はPL型、船種は1,000トン型。

概要[編集]

1977年、日本の領海の拡張とともに沿岸から200海里の排他的経済水域が設定され、その面積はおよそ約447万km²へと増大し、安全な海上交通の確保が一層求められるようになった(新海洋秩序)。これを受けて、巡視船には従来より遠洋での運用も求められるようになり、従来の中型巡視船を大型化して置き換える必要が生まれた。このため、本型は1978年から1982年にかけて一挙に28隻が建造され、てしお型巡視船むらくも型巡視艇とほぼ同時期に各海上保安本部に配備された。警備実施等強化巡視船などに指定されている船が多い。

本型は前型のだいおう型巡視船を原型として凌波性や居住性を高め省力化を図ったものだが、コストや建造日程を圧縮するため大型巡視船にもかかわらずOIC(Operation Information Center)室は設置されなかった。主機関としては、単機出力3,500馬力(回転数380rpm)の4サイクル低速ディーゼルエンジンである新潟鐵工所製8MA40X、ないし富士ディーゼル製8S40Bが2基搭載された[1]

初期型はボフォース 40mm単装機関砲(60口径)(後にJM61-M 20mm多銃身機関砲に換装)、後期型はエリコンKDC 35mm単装機関砲と、当時の巡視船としては強力な火器を搭載している。

「おじか」(PL105)は衝突事故により除籍された。「まつしま」(PL126)のブリッジから撮影された自船が東北地方太平洋沖地震で発生した大津波を乗り越える動画は世界中で報道された[2]

代替船のあそ型ひだ型はてるま型くにがみ型が就役するに従い退役が進んでいたが、2011年9月の尖閣諸島国有化以降の尖閣諸島中国船領海侵犯事件の多発を受け、これに対応するために巡視船の運用が逼迫しているため、新造船が十分に揃うまでの当分の間、本型を延命して運用を続けることになった。

同型船[編集]

番号 船名 竣工・転属 所属 退役・その後
PL101 しれとこ 1978年11月8日 第1管区 小樽海上保安部 2012年3月26日
PL102 えさん 1978年11月16日 2008年12月19日
PL103 わかさ 1978年11月16日 第8管区 舞鶴海上保安部 (運用中)
PL104 やひこ 1978年11月16日 第9管区 新潟海上保安部 (配属替えに伴い改名)
しまんと 1999年9月 第5管区 高知海上保安部 (配属替えに伴い改名)
きい 2004年10月1日 第5管区 和歌山海上保安部 (運用中)
PL105 もとぶ 1978年11月29日 第11管区 海上保安本部 (配属替えに伴い改名)
おじか 2000年10月1日 第2管区 塩竃海上保安部 2000年10月20日
PL106 りしり 1979年9月12日 第1管区 函館海上保安部
→釧路海上保安部
2006年3月18日
PL107 まつしま 1979年9月14日 第2管区 塩竃海上保安部
→宮城海上保安部
2009年2月7日
PL108 いわき 1979年8月10日 第2管区 小名浜海上保安部
→福島海上保安部
2006年3月12日
PL109 しきね 1979年9月20日 第3管区 下田海上保安部
→横浜海上保安部
2009年9月4日
PL110 するが 1979年9月28日 第3管区 下田海上保安部 2010年2月5日
PL111 れぶん 1979年11月21日 第1管区 稚内海上保安部 2008年12月12日
PL112 ちょうかい 1979年11月30日 第2管区 秋田海上保安部 2008年3月12日
PL113 あしずり 1979年10月31日 第5管区 高知海上保安部 (配属替えに伴い改名)
のじま 1997年11月30日 第3管区 横浜海上保安部 2006年3月18日
PL114 おき 1979年11月16日 第8管区 境海上保安部 (配属替えに伴い改名)
とさ 1997年11月30日 第5管区 高知海上保安部 2009年1月29日
PL115 のと 1979年11月30日 第9管区 伏木海上保安部
→新潟海上保安部
(運用中)
PL116 よなくに 1979年10月31日 第11管区 石垣海上保安部 2005年2月12日
PL117 だいせつ 1980年1月31日 第1管区 釧路海上保安部 (配属替えに伴い改名)
くだか 1988年4月1日 第11管区 海上保安本部 (配属替えに伴い改名)
くりこま 1994年8月1日 第2管区 釜石海上保安部 (配属替えに伴い改名)
いわみ 2000年4月1日 第8管区 浜田海上保安部 (配属替えに伴い改名)
れぶん 2008年12月12日 第1管区 稚内海上保安部 (配属替えに伴い改名)
するが 2013年12月27日 第3管区 下田海上保安部 (運用中)
PL118 しもきた 1980年3月12日 第2管区 八戸海上保安部 2012年3月26日
PL119 すずか 1980年3月7日 第4管区 尾鷲海上保安部 2010年2月5日
PL120 くにさき 1980年2月29日 第7管区 門司海上保安部 (運用中)
PL121 げんかい 1980年1月31日 第7管区 福岡海上保安部 (配属替えに伴い改名)
あまぎ 2005年2月12日 第3管区 横浜海上保安部 2008年2月5日
PL122 ごとう 1980年2月29日 第7管区 長崎海上保安部 (配属替えに伴い改名)
いわみ 2008年12月12日 第8管区 浜田海上保安部 (配属替えに伴い改名)
いとしま 2013年8月23日 第7管区 福岡海上保安部 (運用中)
PL123 こしき 1980年1月25日 第10管区 鹿児島海上保安部 2010年2月5日
PL124 はてるま 1980年3月12日 第11管区 石垣海上保安部 2008年2月27日
PL125 かとり 1980年10月17日 第3管区 銚子海上保安部 (運用中)
PL126 くにがみ 1980年10月21日 第11管区 海上保安本部 (配属替えに伴い改名)
まつしま 2009年2月7日 第2管区 宮城海上保安部 (運用中)
PL127 えとも 1982年3月17日 第1管区 室蘭海上保安部 (運用中)
PL128 ましゅう 1982年3月12日 第1管区 釧路海上保安部 (配属替えに伴い改名)
あまぎ 1997年3月 第3管区 横浜海上保安部 (配属替えに伴い改名)
よなくに 2004年 第11管区 石垣海上保安部 (配属替えに伴い改名)
えさん 2008年12月19日 第1管区 小樽海上保安部 (運用中)

登場作品[編集]

  • 海猿 - PL113「のじま」が架空の巡視船PL100「ながれ」として登場。

参考文献・外部リンク[編集]

Nuvola apps kaboodle.svg 映像外部リンク
Nuvola apps kaboodle.svg 大津波を乗り越える巡視船
  1. ^ 佐藤一也「4サイクルディーゼル機関の技術系統化調査」、『国立科学博物館 技術の系統化調査報告 第12集』2008年3月。
  2. ^ Tsunami Climbing: Incredible video of ship heading into wave in Japan、Russia Today、2011年3月19日

関連項目[編集]