しりとり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
しりとり
競技場: 任意
用具: 特になし
参加者の数: 一人以上
競技時間: 任意

しりとりとは、言葉遊びの一つである。参加人数は何人でもよい[1]。古い護法として用いられたこともあるという[要出典]

本項では日本語のしりとりについて解説する[2]

ルール[編集]

まず参加者のうちの一人が、最初に適当な単語を言う(最初に言う単語は「しりとり」とするルールもある)。以降の人は順番に、前の人が言った単語の最後の文字(つまり『』である)から始まる単語を言っていく。

日本語には「」で始まる単語がほぼ皆無であるため、通常は「ん」で終わる単語を言ってしまうと負けになる。ただし、外来語固有名詞も含めると「ん」から始まる言葉は決して皆無ではないため、稀に変則的なルールとして「ん」から始まる言葉を可とすることもある(ただし「ん」で終わる単語を言った側が負けて勝負が決まるため、「ん」で始まる単語でしりとりを続ける必要も無い)。

また、日本語には「る」で始まる単語が極めて少なく、ほとんどの人は早いうちに「る」で始まる単語を使い切ってしまうため、しりとりで「る」で終わる単語を何回も使うと、次の人は負けになる確率が高い。そのため、しりとりで負ける確率を低くするためには、外国語も含めて「る」で始まる単語をできるだけ多く知っておくことが重要である。それと同時に、しりとりで有利になるためには、「る」で終わる単語をできるだけ多く知っておくのも効果的である。

しりとりの変形として「さよなら三角またきて四角、四角は豆腐、豆腐は白い…」のように連想でつないでいく「しりとり」もある。

細かいルール(ローカルルール)は地方・個人によって少しずつ違いがあり、いわゆる公式の統一ルールは存在しないが、だいたいは次のようなルールで行われる。

  • 挙げる単語は名詞に限る。
    • 名詞の中でも固有名詞の扱いは多少の差異がある。一般的な常識としてよく知られた固有名詞(たとえば名や大都市の名前、トヨタなどの企業名、長嶋茂雄などの有名人等)ならば使用可能とするルール、友人の名前や自分の住んでいる地域の名前など一般的ではないが参加者は全員理解できる固有名詞なら使用可能とするルール、厳格に固有名詞は使用不可とするルールなどがある。
    • また、数詞は名詞の一種とされるが、しりとりにおいては基本的に使用禁止である。これは、「10001」「10232」といった具合に最後が「ん」にならないように気をつけさえすればいくつでも単語が出来てしまう上、「1回」「1度」「1区」のように単位と組み合わせればさらに簡単に大量の単語を生み出せるからである。
  • 「○○の△△」「○○と××」のような形で構成されるを使ってはいけない。
    「桜の木」は不可。ただし、「こどもの日」はそれ自体が祝日の名前であるため可とするルールもある。他にも「となりのトトロ」「罪と罰」「ハリー・ポッターと賢者の石」のように作品名であれば可とするルールもある(ただし固有名詞が使用不可のルールの場合は使用禁止)。
  • 最後の長音は母音とするルールと、無視するルール、長音を含みながら答えるルールと、負けになるルールがある[3][4]
    例:「ミキサー(ミキサア)」→「アイスクリーム」(長音は母音のルール)/「サンドバッグ」(長音は無視のルール)/「サーキット」(長音を含むルール)
  • 最後の文字拗音促音(ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ、ゃ、ゅ、ょ、っ)の場合、もとの文字(清音)に戻すルールと、そのままのルール、負けになるルールがある[4]
    例:「滑車(かっしゃ)」→「やり」(清音に戻すルール)/「しゃくなげ」(拗音・促音採用のルール)
  • 最後の文字が濁音半濁音の場合、「゛(濁点)」「゜(半濁点)」を取っていいルールと、取ってはいけないルールがある[5]
    例:「ストーブ」→「ブランコ」か「フルーツ」または「プール」(濁音・半濁音無視のルール)/「ブランコ」(濁音・半濁音採用のルール)
  • 但し、上のルールで、「゛」を取ってはいけないルールの時、尻の文字が、「ぢ」(例:「鼻血(はなぢ)」)、「づ」(例:「国府津(こうづ)」)になった時には、「ぢ」、「づ」で始まる言葉はほとんど無いので、特例として「じ」、「ず」に、変えていいという決まりがある。
    例:「鼻血(はなぢ)」→「地獄(じごく)」等
  • 1度出た単語をもう一度言ってしまうと負けになる。ただし同一語を言った後、しばらく誰にも指摘されなかった場合は負けを免除されることがある。
    派生として、発音が全く異なる単語でもその意味や内容がほぼ同一である場合、1度出た単語と他の単語を組み合わせた場合、同音異句も既出とみなされ、負けとなるルールもある。
    例:「高校(こうこう)」が出た後「高等学校(こうとうがっこう)」と答えた場合。この場合は一般的な略称の後に正式名称を答えた場合であり、全く同一の内容であるため、既出とみなされることがある。
    例:「蜘蛛」が出た後「」と答えた場合。同音異句であるため、既出と見なされることがある。
    例:「からくり」が出た後「からくり屋敷」と答えた場合。1度出た単語に別の単語を組み合わせたものであるため、既出と見なされることがある。
  • 制限時間を設けて難易度を上げることもある。
  • テーマしりとり」(山手線ゲーム)といって、食べ物とかスポーツとかテーマを設けて難易度を上げ、親子のコミュニケーションを促進することがある。
  • 数字アルファベットで終わる単語が入ってきた場合など、日本語外の『尻』の場合のルールは多岐に渡る。
    例:音を採用(カナ化)して続ける、を採用してその字で始まる単語を続ける、無効とする、など。

派生ルール[編集]

難易度を上げるために考案されたいくつかの派生ルールもある。

  • 1字攻めの禁止。
    前回と同じ字に当たるようにして単語を詰めていく戦法がある。これを禁止するために前回の文字と同じ文字にしてはいけない。
    例:「りとり」→「り」→「まうま」→「まわ」→「んどう」→「う」・「しりと」→「んご」→「ゴキブ」→「す」→「す」など。
  • 「テーマしりとり」(山手線ゲーム)にして、言ってよい言葉に制約をつける。
    例:食べられるものだけ、歴史上の人物だけ、地名だけ、など
    具体例。に関する名称だけで、しりとりを続ける。ただし、山名の「山」、「ヶ」、「岳」、「岩」などの最後の山に関連する語句を除去する。
    例:「槍ヶ岳(やり)」→「竜ヶ岳(りゅう)」→「空木岳(うつぎ)」→「行者岩(ぎょうじゃ)」→「八ヶ岳(やつ)」→「燕岳(つばくろ)」→「六百山(ろっぴゃく)」→「黒沢山(くろさわ)」→「鷲羽岳(わしば)」→「祖母岳(ばあ)」→「赤石岳(あかいし)」→「塩見岳(しおみ)」→「緑岳(みどり)」→「龍王岳(りゅうおう)」→「兎岳(うさぎ)」
  • 最後の2文字を続ける。この場合最後の文字でなく、最後から2番目の文字に「ん」が入る単語(○○ん○)が出ると負けになる[6]
    例:「みかん」→「かんきり」→「きりぎりす」→「りすとら」→「とらぶる」
  • 濁音と半濁音に限定する。
    例:「外国語(がいこくご)」→「ゴシップ」→「プライド」
  • 今までに出た単語を暗記して最初から全て繰り返す(『マジカル頭脳パワー!!』の「おぼえてしりとり」。『ブレインサバイバー』ではサバイバルしりとりと呼ばれた。一般的には八百屋さんゲームとも呼ばれる)
    例:「しりとり」→「しりとり、りんご」→「しりとり、りんご、ゴースト」
  • 1回につき2個のしりとりを行う(『マジカル頭脳パワー!!』の「ダブルしりとり」)。
    例:「しりとり、リスク」→「車(くるま)、魔法(まほう)」→「うさぎ、銀行(ぎんこう)」
  • 普通のしりとりとは逆に、前の人が言った単語の最初の文字で終わる単語を答える。「逆さましりとり」「あたまとり」と呼ばれることもある。『マジカル頭脳パワー!!』では「あ」で始まる言葉はアウトとなっていたが、「あ」で終わる単語は存在する。
    例:「しりとり」→「寿司(すし)」→「カボス」
  • 脳内エステ IQサプリロンQ!ハイランドでは、3文字の言葉の真ん中の文字から始まる別の3文字の言葉を作る。なかとりサプリを参照。
    例:「はわ」→「ずな」
  • 単語の最後が「あ段」で終わる場合、その行の「お段」の言葉で始まる言葉を答える。このとき、その行をあ段からえ段までを述べた後、その行のお段で始まる言葉を答えることになる(『マジカル頭脳パワー!!』では「あいうえおしりとり」)。
    例:「しりとり」→「理科(りか)」→「かきくけ、こっぷ」
  • 使えるのは3文字の単語だけで、リズムに乗って答える。『めちゃ×2イケてるッ!』のコーナー「七人のしりとり侍」を参照。
  • 基本的なルールは通常のしりとりと同じだが、次の人は前の人より一文字多い言葉を完成させなければならない。『はねるのトびら』のコーナー「しりたしキャバクラ」を参照。
  • 参加者でいくつかNGワードを設定する。
    推理力と連想力が試されるルール、特に頻出語句である「りんご」や「ラッパ」が狙われやすくなるため、1人目でいきなりアウトになりやすくなる。

注釈[編集]

  1. ^ 一人の場合は「一人しりとり」と言われる
  2. ^ 言語学的には文字(日本語では音節/音節で考えなければ日本語でもn-で始まる語は多い)に依存した言葉遊びで、清音と濁音の違いや長音を無視し、「る」で終る動詞は使わず名詞を中心にする(英語だと語尾が-eなど頻度数が高い文字が多くて成立しにくい)こと、撥音'ん'で始まらない日本語の特性を使っているので、他の言語では成立しにくい。
  3. ^ このルールの違いに関する事例として、『クイズ!ヘキサゴンII2008年7月16日放映回における「ブロッコリー」に続く単語の扱いが挙げられる。安田美沙子が「母音とするルール」で答えたのに対し、司会者の島田紳助は「無視するルール」で判定。出演者およびスタッフは異なるルールの存在を知らなかったらしく、最終的に「ブロッコリー」を安田が「ブロッコリ」と思い込んでいたかのように進行された。
  4. ^ a b マジカル頭脳パワー!!』でのしりとりは、最後が長音・拗音・促音だとアウトになることが多かった。
  5. ^ このルールの違いに関する事例として、『クイズ!ヘキサゴンII』2008年8月14日放映回における「とかげ」に続く単語の扱いが挙げられる。大沢あかねは語尾の濁点をはずし「毛虫」で答えたが、最終的にアウトと判定された。
  6. ^ 『マジカル頭脳パワー!!』では、最後の2文字が他の回答者が答えられないような難しい単語だった場合、回答者全員がアウトになるとその言葉を答えた回答者に戻ってきて、その回答者も答えられないとその回答者だけアウトになり、その言葉でアウトになった回答者全員が復活するというルールも存在した。また同番組では、途中から最後から2番目の文字に拗音・促音・長音が入る単語(○○ー○、○○ゃ○など)が出た場合もアウトになっていた。

関連項目[編集]