ご冗談でしょう、ファインマンさん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ご冗談でしょう、ファインマンさん』(ごじょうだんでしょう ファインマンさん、原題:"Surely You're Joking, Mr. Feynman!": Adventures of a Curious Character)は、ノーベル物理学賞受賞者の物理学者リチャード・P・ファインマンの回顧録。1985年に出版された原著は、ファインマンの人生に起きた様々な出来事について言及したものになっている。出てくる話の中には、金庫破りに熱中する話とか、様々な言語の学習、生物学や哲学といった他分野の人々との交流やより踏み込んだ関与、さらには芸術やサンバ音楽への傾倒などについての、気楽な調子のものもある。他方では、マンハッタン計画への自身の関与(この期間中にファインマンは最初の妻アーリーン・グリーンバウム(Arline Greenbaum[1])を結核で亡くしている)や、ブラジルにおける理科教育への批評など、より深刻な話題も取り上げられている。

この本に取り上げられた話は、ファインマンの親友で、ドラム演奏のパートナーでもあるラルフ・レイトンRalph Leighton)が、ファインマンとの会話を7年間にわたって録音した中から題材を選び、編集したものである[2]。この本は驚くほどの売れ行きとなり、これに続いて、同じくレイトンの録音テープからの編集によって、『困ります、ファインマンさん』(原題:"What Do You Care What Other People Think?": Further Adventures of a Curious Character)が出版され、さらにファインマンの談話やエッセイをまとめた他の書籍がこれに続いた。

この本のタイトルは、プリンストン大学でのある女性(大学院長夫人)の発言に由来している。大学院生としてプリンストンの学寮へ来たばかりのファインマンは、彼女に、紅茶にはレモンとクリームのどちらを入れるかと問われた際、両方いただきます、と何も考えずに答えたのであった[3]

出版データ[編集]

原著

邦訳

出典・脚注[編集]

  1. ^ 名は Arlene と綴られることもある。
  2. ^ 邦訳、I巻、vページ。
  3. ^ Feynman, Richard (1997). Surely you're joking, Mr. Feynman!. W. W. Norton & Company. pp. 60. ISBN 9780393316049. http://books.google.com/books?id=7papZR4oVssC&lpg=PP1&pg=PA60#v=onepage&q&f=false.  - 邦訳では、I巻、79ページ。