こまどり姉妹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索

こまどり姉妹(こまどりしまい)は、北海道厚岸郡厚岸町出身の双子デュオ歌手である。

目次

[編集] メンバー

  • 並木栄子(長内栄子、1938年2月16日 - 、双子の姉)
  • 並木葉子(長内敏子、1938年2月16日 - 、双子の妹)

[編集] 経歴

1938年(昭和13年)2月16日、北海道厚岸郡厚岸町で炭鉱労働者をしている父親の双子として生まれた。家族は、その後樺太へ渡り、敗戦まで樺太で育つ。

太平洋戦争後は、極貧生活の中、帯広市釧路市の炭坑町を転々とし、銭函でついに家賃が払えなくなり夜逃げ。大楽毛に移り住み、ここで姉妹は日銭を稼ぐために門付けを始めた。

1951年(昭和26年)上京。東京都山谷木賃宿に住み、父親に連れられ、三味線を片手に台東区浅草の飲食街を流すようになる。その頃スカウトを受け、1959年(昭和34年)、コロムビアに入社し「浅草姉妹」でデビュー。デビュー曲は当初「三味線姉妹」であったが、浅草を流していたという経歴から「浅草姉妹」へ変更となった。またデビュー当時の芸名は「並木栄子 並木葉子」だったがまもなく新たな芸名を一般公募、2人の意思で「こまどり姉妹」という名が選ばれた。

愛称は「演歌版ザ・ピーナッツ」。同じ双子のザ・ピーナッツとの交流は歌謡ジャンルが違っていたものの公私共に盛んであった。1960年(昭和35年)には、ザ・ピーナッツが「こまどりジョッキー」という番組の構成、出演を行っている。ただし、こまどり姉妹の方がザ・ピーナッツより3歳上である。

1961年(昭和36年)、NHK紅白歌合戦に初出場。ザ・ピーナッツに次いで紅白史上2組目の兄弟・姉妹での出場となった。紅白歌合戦にはこの年から7年連続で出場している。

人気絶頂の1966年(昭和41年)5月8日、鳥取県倉吉市で公演中に突然、18歳の男が舞台に駆け上り、葉子を刃物で刺した。この男は、栄子のファンで、結婚を望んでいたが応じてもらえなかったので、無理心中を図ったというものであったが、刺されたのは葉子だった。葉子は腹部を刺され重傷を負ったが一命を取り止め、しばらくして舞台に復帰した。

父母の死、葉子のガン、葉子の大怪我、栄子の交通事故、ブレーンの脱税問題などの不幸が続き、大きな借金を抱えたまま1973年(昭和48年)に一時芸能界から離れた。

その後1976年(昭和51年)に「思い出のメロディー」へ出演、時折懐メロ番組出演するなど徐々に活動を再開させ、1984年(昭和59年)、久々の新曲「浪花節だよ人生は」で再スタートを切った。2008年(平成20年)には第50回日本レコード大賞で功労賞を受賞。

2009年(平成21年)には片岡英子監督によるドキュメンタリー映画『こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』が公開された。

[編集] 代表曲

  • 浅草姉妹(1959年10月15日発売)
  • 三味線姉妹(1959年11月15日発売)
  • 浅草の鳩ポッポ(1961年2月20日発売)
  • ソーラン渡り鳥(1961年4月20日発売)
  • 姉妹酒場(1961年7月20日発売)
  • 未練ごころ(1962年6月20日発売)
  • りんごっ子三味線(1963年1月20日発売)
  • ふたりぼっち(1963年4月20日発売)
  • 浮草三味線(1963年発売)
  • 涙のラーメン(1963年9月20日発売)
  • 祇園エレジー(1964年発売)
  • アリューシャン小唄(1965年発売)
  • 幸せになりたい(1966年7月30日発売)
  • 祇園エレジー(1997年6月21日発売)
  • 石狩川(1969年発売、歌手生活10周年)
  • 恋の風車(1969年発売、グループ・サウンズ調)
    • B面曲は「一人ぽっちの二人」(坂本九の「一人ぼっちの二人」とは曲名は似ているが、全く別の曲)
  • 愛の花束をあなたに(1990年2月1日発売)
  • 浅草姉妹(1992年8月21日発売)
  • 二度目の春を信じます(1996年10月19日発売)

[編集] NHK紅白歌合戦出場歴

  • 第12回(1961年12月31日、東京宝塚劇場)『姉妹酒場』
  • 第13回(1962年12月31日、東京宝塚劇場)『未練ごころ』
  • 第14回(1963年12月31日、東京宝塚劇場)『浮草三味線』
  • 第15回(1964年12月31日、東京宝塚劇場)『女の恋』
  • 第16回(1965年12月31日、東京宝塚劇場)『恋に拍手を』
  • 第17回(1966年12月31日、東京宝塚劇場)『幸せになりたい』
  • 第18回(1967年12月31日、東京宝塚劇場)『三味線渡り鳥』
    • このうち、第14回・第16回・第17回・第18回は彼女達の歌唱シーンの映像が現存する。
    • そして、第14回・第16回・第17回は『思い出の紅白歌合戦』(NHK-BS2)で、彼女達の歌唱シーンも含め全編が再放送されている。

[編集] 出演映画

  • 渡り鳥いつまた帰る (1960年、日活
  • 浅草姉妹 (1960年、日活)
  • 越後獅子祭 (1960年、松竹
  • 警視庁物語 血液型の秘密 (1960年、東映
  • 警視庁物語 聞き込み (1960年、東映)
  • 旗本退屈男 謎の七色御殿 (1961年、東映)
  • 坊ちゃん野郎勢ぞろい (1961年、東映)
  • 大森林に向って立つ (1961年、日活)
  • 北帰行より 渡り鳥北へ帰る (1962年、日活)
  • ソーラン渡り鳥 (1962年、大映
  • こまどり姉妹 おけさ渡り鳥 (1962年、東映)
  • よか稚児ざくら 馬上の若武者 (1962年、東映)
  • 歌う暴れん坊 (1962年、日活)
  • こまどりのりんごっ子姉妹 (1963年、東映)
  • こまどり姉妹 未練ごころ (1963年、東映)
  • 民謡の旅 秋田おばこ (1963年、東映)
  • 太陽に突っ走れ (1966年、東映) - 本人
  • こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ! (2009年) - キネマ旬報ベストテン・文化映画部門第7位

[編集] 主なテレビ番組

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス