くにびき号 (高速バス)

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くにびき号(阪急バス)
くにびき号(一畑バス)
くにびき号(中国ジェイアールバス)

くにびき号(くにびきごう)は、大阪市松江市出雲市を結ぶ高速バス路線である。

阪急観光バス一畑バスの共同運行路線である。2023年1月31日までは中国ジェイアールバスも運行していた。西日本JRバス担当便を有しないことから、大阪発着のJRバス運行便では大阪駅JR高速バスターミナルではなく、唯一阪急三番街高速バスターミナルで乗降扱いを行う路線であった。

全便座席指定制のため、乗車には予約が必要。

歴史[編集]

  • 1989年平成元年)4月20日阪急バス一畑電気鉄道(当時)・中国JRバスの3社によりくにびき号(新大阪 - 出雲間)運行開始[1]
  • 1992年(平成4年)7月17日:大阪(梅田)乗り入れ開始。
  • 1998年(平成10年)3月9日:米子線廃止。
  • 2000年(平成12年)4月1日:分社化により、くにびき号の一畑電気鉄道担当便が一畑バスに移管された。
  • 2008年(平成20年)6月16日:飲料サービス(水・湯・茶)を廃止。
  • 2010年(平成22年)9月1日斐川インターバス停新設。西宮名塩バス停廃止。
  • 2017年(平成29年)9月16日:ダイヤ改正により従来8往復を13往復に増便し、大阪梅田発の夜行便を出雲大社まで延長[2]。あわせて運賃改定を行い、往復割引及び回数券を廃止するとともに、曜日別運賃と「早売5」を設定する。
  • 2020年令和2年)
    • 4月8日 - 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、この日より全便運休[3]
    • 6月12日 - 昼行5往復(一畑2往復・阪急2往復・中国JRバス1往復)で運行再開[4]
    • 12月1日 - 運行・運休便を一部変更[5]
    • 12月24日 - 年末年始期間にかけて運行再開便を追加、昼行8往復(一畑3往復・阪急3往復・中国JRバス2往復)で運行(翌年1月10日まで)。ただし大阪発2本・出雲発1本は25日から運行再開。[6]
  • 2021年(令和3年)4月28日 - この日の出雲市発便から夜行便の運行を再開(大阪発便は翌29日から再開)。[7]
  • 2022年(令和4年)
    • 7月1日 - 阪急バスの高速バス事業が阪急観光バス(法人としては前日までの大阪空港交通)に移譲されたのに伴い、阪急バス運行便は阪急観光バスの運行となる[8]
    • 12月1日 - 一部運行/運休便を変更、昼行7往復・夜行1往復(一畑3往復・阪急3往復・中国JRバス2往復)で運行。[9]
  • 2023年(令和5年)
    • 2月1日 - 中国ジェイアールバス担当便(3往復)が出雲エクスプレス京都号と統合し「出雲エクスプレス大阪京都号/出雲ドリーム大阪京都号」となり、くにびき号の運行から撤退。これによりくにびき号の夜行便は廃止となる。この日以降一部運行/運休便を変更、昼行8往復(一畑4往復・阪急4往復)で運行[10]。販売料金に『早売り10』を追加。
    • 7月14日 - 一部運行/運休便を変更、昼行7往復(一畑4往復・阪急3往復)で運行[11]
    • 9月1日 - 一部運行/運休便を変更、昼行6往復(一畑3往復・阪急3往復)で運行[12]

運行概況[編集]

運行会社[編集]

昼行5往復を担当
昼行5往復を担当

過去の運行会社[編集]

昼行2往復、夜行1往復を担当

停車停留所[編集]

阪急三番街高速バスターミナル - 阪急高速バス新大阪ターミナル - 千里ニュータウン高速バス停留所 - 宝塚インターチェンジ - 西宮北インターチェンジ - 松江駅 - 玉造 - 宍道 - 斐川インター - 出雲市駅

運行経路[編集]

運行回数[編集]

  • 1日10往復。ただし2023年9月1日時点では6往復の減便ダイヤで運行されている。2022年12月1日~2023年1月31日までは昼行便7往復、夜行便1往復となっていた。

運行車両[編集]

阪急バス日野セレガHD一畑バス新いすゞガーラHD・三菱エアロクィーンが使用される。

関連項目[編集]

車内設備[編集]

  • 3列シート
  • フットレスト
  • レッグレスト
  • トイレ
  • コンセント(一畑バス担当便には装備されない場合あり)
  • USB電源端子(阪急・一畑バス担当便(一部)のみ)
  • シートヒーター(阪急バス担当便のみ)

脚注[編集]

  1. ^ “2高速バス免許 新大阪-出雲市 熊本-長崎 来月20日から運行 運輸省”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1989年3月23日) 
  2. ^ “大阪-松江・出雲線増便・運賃変更 中国JRバスなど”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2017年8月18日) 
  3. ^ 大阪~松江・出雲線の運休について” (PDF). 阪急高速バス (2020年4月7日). 2020年11月3日閲覧。
  4. ^ 大阪~松江・出雲線 一部便運行再開について” (PDF). 阪急高速バス (2020年6月12日). 2020年11月3日閲覧。
  5. ^ 大阪~松江・出雲線 運航便の変更について” (PDF). 阪急高速バス (2020年12月1日). 2020年11月3日閲覧。
  6. ^ 大阪~松江・出雲線 運航便の変更について” (PDF). 阪急高速バス (2020年12月24日). 2020年11月3日閲覧。
  7. ^ 2021年4月28日~の時刻表” (PDF). 中国JRバス (2021年4月28日). 2022年2月7日閲覧。
  8. ^ 大阪空港交通と阪急観光バスの合併および阪急バスの高速路線の移管に関するお知らせ” (PDF). 阪急バス (2022年3月2日). 2022年4月3日閲覧。
  9. ^ 【12月1日(木)~】大阪~松江・出雲線 運行便の変更について” (PDF). 阪急バス (2022年10月28日). 2022年12月20日閲覧。
  10. ^ 高速バス「出雲・松江~大阪線」及び「出雲・松江~京都線」の運行について” (PDF). 中国ジェイアールバス (2022年12月27日). 2023年2月4日閲覧。
  11. ^ 【2023年7月14日(金)より】大阪~松江・出雲線 一部便の運休について” (PDF). 阪急バス (2023年6月20日). 2023年9月24日閲覧。
  12. ^ 【2023年9月1日(金)より】大阪~松江・出雲線 一部便の運休について” (PDF). 阪急バス (2023年7月31日). 2023年9月24日閲覧。
  13. ^ WILLER株式会社 (2022年6月27日). “WILLER EXPRESSが新路線&路線延伸で利便性拡大! 〜出雲大社や和倉温泉などへのアクセスが便利になります〜”. PR TIMES. 2022年7月5日閲覧。

外部リンク[編集]