くじゃく座デルタ星

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くじゃく座デルタ星
データ
元期 J2000
星座 くじゃく座
赤経 20h 08m 43.6084s[1]
赤緯 −66° 10′ 55.446″[1]
視等級 (V) 3.56[1]
特徴
スペクトル分類 G7 IV[1]
色指数 (B-V) 0.76[2]
色指数 (U-B) 0.45[2]
変光星 兆候あり
アストロメトリー
視線速度 (Rv) -21.7±0.9[1] km/s
固有運動 (μ) 赤経: 1,210.50±0.58[1] ミリ秒/
赤緯: -1,130.27±0.44[1] ミリ秒/年
年周視差 (π) 163.78 ± 0.65 ミリ秒
距離 19.91 ± 0.08 光年
(6.11 ± 0.02 パーセク
絶対等級 (MV) 4.62
詳細
質量 0.98 ± 0.036 M
半径 1.06 R
光度 1.18 L
表面温度 5,560[3] K
金属量 240%(太陽比)
自転周期 1 km/s(~54 日)
年齢 5–7 ×109[4]
他の名称
HD 190248, HR 7665, CD-66°2367, GCTP 4754, GJ 780, LHS 485, SAO 254733, LTT 7946, LFT 1520, HIP 99240[1], LCC 0710
Template (ノート 解説) 天体PJ

くじゃく座デルタ星 (δ Pav / δ Pavonis) はくじゃく座恒星で、太陽系から19.9光年離れて位置している。

観測[編集]

この恒星はスペクトル型G7 V-IVであるが、表面温度の割に光度が高いことからすでに準巨星水素核融合がほぼ停止して赤色巨星へのプロセスを開始した恒星)化している可能性がある。この恒星は50億歳から70億歳で、光度は誕生時に比して60%増大している(後期の増大は太陽のそれに近い)。くじゃく座デルタ星の銀河に対する軌道は太陽のそれと非常に良く似ている。この恒星を巡る惑星は今のところ見つかっていない[4]

この恒星に対するスペクトル分析の結果は、ヘリウムよりも重い元素の割合(金属量)が太陽よりも高い事を示している。この値は水素と鉄の相対比を太陽大気と比較して示される(鉄は恒星大気中で検知しやすいため)。 くじゃく座デルタ星の場合、金属量は以下の通り。

\begin{smallmatrix}\left [ \frac{Fe}{H} \right ]\ =\ 0.38\end{smallmatrix}

(太陽を基準とした鉄:水素比を対数を用いて表記)この恒星の大気が太陽大気に比して240%の鉄を持つことを示す。

これまでの研究により、恒星の金属量と惑星の存在には相関が見出されつつある[5]

SETI[編集]

SETI研究所のマギー・ターンブルとジル・ターターによって、「近傍恒星中で最良のSETIターゲット星」に選定されている[6]。くじゃく座デルタは連星でないソーラーアナログとしては最も地球に近い恒星である[4]

事物[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h HD 190248 -- Variable Star”. Centre de Données astronomiques de Strasbourg. 2008年1月17日閲覧。
  2. ^ a b Cousins, A. W. J.; Stoy, R. H. (1962). “Photoelectric magnitudes and colours of Southern stars”. Royal Observatory Bulletins 64: 103-248. 
  3. ^ Abia, C.; Rebolo, R.; Beckman, J. E.; Crivellari, L. (1988). “Abundances of light metals and Ni in a sample of disc stars”. Astronomy & Astrophysics 206: 100-107. http://adsabs.harvard.edu/abs/1988A&A...206..100A 2008年1月17日閲覧。. 
  4. ^ a b c G. F. Porto de Mello, E. F. del Peloso, L. Ghezzi (2006). “Astrobiologically interesting stars within 10 parsecs of the Sun”. Astrobiology 6 (2): 308-331. doi:10.1089/ast.2006.6.308. 
  5. ^ S.G. Sousa, N.C. Santos, G. Israelian, M. Mayor, M. J. P. F. G. Monteiro (2006). “Spectroscopic parameters for a sample of metal-rich solar-type stars”. Astronomy and Astrophysics 458 (3): 873-880. doi:10.1051/0004-6361:20065658. http://esoads.eso.org/abs/2006A%26A...458..873S. 
  6. ^ M.C. Turnbull, J.C. Tarter (2003). “Target Selection for SETI. II. Tycho-2 Dwarfs, Old Open Clusters, and the Nearest 100 Stars”. The Astrophysical Journal Supplement Series 149 (2): 423-436. doi:10.1086/379320. http://adsabs.harvard.edu/abs/2003ApJS..149..423T. 

外部リンク[編集]