ぎゃあ!!!リアル・モンスターズ

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ぎゃあ!!!リアル・モンスターズ(Aaahh!!! Real Monsters)は、アメリカ合衆国のテレビアニメ。クラスキー・シスポ制作。1994年10月29日から1999年3月28日まで放送された。全4シーズン、52話。

ニコロデオンで放送されているこの番組は、町のごみ捨て場の下にある学校に通い人間を脅かすための勉強をしている思春期のモンスターたちの生活を描いている。 第4シーズンまでアメリカ合衆国のケーブルテレビで放送され、2006年までニックトゥーンズ(en:Nicktoons Network)で再放送が行われていた。 多くの話におけるモンスターたちは、学校の宿題として表面的なところで人を脅かす修行をしている。 この番組の舞台はニューヨーク市の近くにある、ニュージャージー州ニューアークにある最終処分場が舞台となっている [1]

制作[編集]

このアニメは en:Gábor Csupóとピーター・ギャフニーがつくり[2]、シスポの会社であり、当時『ラグラッツ』やen:Duckmanの製作元として知られていたクラスキー・シスポが製作した[3][4] 。 最終的なタイトルが決定するまでに5年かかり、その間 MonstersReal Monstersといった仮題で制作が進行していた[5][6][7] 。 シスポとその妻で仕事上のパートナーであるアーリーン・クラスキーはラグラッツに次ぐ新しい作品を作らないかとニコロデオンに持ちかけていた。自分の幼い子供たちがモンスターを愛していたため、シスポはそれにひらめきを得て脚本を書いた[8]。また、彼はほかの制作者たちが一様に動物を題材としたアニメの企画を出していたため、ニコロデオンが人間の登場するアニメの企画を気に入らないだろうということを知っていた。シスポは紙にモンスターの素描をいくつか描き、最終的にその番組の企画が通り、シスポは「キャラクターが利口になりすぎず、間抜けになるようにしました。そしたらうまくいきました。」と話している[9]

ニコロデオンのアニメで監督を務めたHerb Scannellは、このアニメのキャラクターデザインは、1968年に公開されたザ・ビートルズのアニメ映画『イエロー・サブマリン』に少々影響を受けたと話している[10][11] 。 実際、グロンブルはその映画に登場する悪役軍団ブルー・ミーニー英語版により近いデザインで生み出された[12]。 また、シスポはフィルム・ノワールの要素を番組中に取り入れただけでなく、モンスターたちが住む最終処分場の背景が『ブレードランナー』 (1982) や『未来世紀ブラジル』 (1985)といった作品を思わせるようにしたと話している[10]

キャラクターたちは1999年に放送された『ラグラッツ』の第106話 "Ghost Story"にゲスト出演しているが、これに先駆けクラム役のデヴィッド・エクレスはチャッキーのベッドの下から聞こえる怪物の声を当てた。

キャスティング[編集]

このアニメにはこれまでにクラスキー・シスポの作品に携わったことのある声優やクラスキー・シスポの関係者が幾人か出演した。 たとえば、オブリナ役のクリスティン・カヴァナーは、『ラグラッツ』でチャッキーの声を当てた[13]。『ぎゃあ!!!リアル・モンスターズ』出演時、彼女はアグネス・ムーアヘッドを英国風にしたような演技をしようとした[14]。 た、イッキス役のチャーリー・アドラーはラグラッツで音響監督を務めたことがある[15] 。 クラム役の デヴィッド・エクレスの妻ダイアナ・エクレスはクラスキー・シスポの施設管理人を務め、この番組ではプロデューサー補を務めた[16]。 グロンブル役の グレッグ・バーガーは、クラスキー・シスポのテレビアニメ DuckmanでCornfed Pig役を務めた[17]

登場キャラクター[編集]

モンスターたち[編集]

イッキス(Ickis)
声 - チャーリー・アドラー/日本語版 - 中尾隆聖
この番組のメインキャラクター。体を大きくして人間を怖がらせることができるが、耳のせいでうさぎと間違えられる。初登場時は眼鏡をしていた。
オブリナ(Oblina)
声 - クリスティン・カヴァナー/日本語版 - 小宮和枝
裕福な家の育ちのモンスター。白と黒のキャンディケインのような姿をしている。
人間に悪夢を見させることが得意。
精神的にしっかりしており、イッキスらにとっては頼れる存在である一方、彼等の幼稚な行動に耐える一面もある。
クラム(Krumm)
声 - デヴィッド・エクレス/日本語版 - 桜井敏治
眼球が顔についておらず、両手で浮かしている。なお、眼球は口の中で保護することもできる。
高所恐怖症
ジンボ
声 -ティム・カリー/小森創介
緑色の髪をした人間に近い生命体の頭をもつ哺乳類の足のついた蜂のような姿をしたモンスター。
グロンブル
声 - グレッグ・バーガー/:青森伸
モンスターたちの学校の校長。
ママ・グロンブル
グロンブルの母親で、過保護なモンスター。
スリッキス
声 - Billy Vera
イッキスの父。

人間[編集]

サイモン
声 - ジェームズ・ベルーシ
自己中心的なモンスターハンター。収入源は不明。
ブラッドリー
声 - Brett Alexander
イッキスの友人たちの中でただ一人の人間。

サブタイトル[編集]

Season 1 (1994-1995)[編集]

  1. "The Switching Hour"
  2. "Monsters, Get Real" & "Snorched If You Do, Snorched If You Don't"
  3. "Curse Of The Krumm" & "Krumm Goes Hollywood"
  4. "Monstrous Make-Over" & "A Wing And A Scare"
  5. "Krumm's Pimple" & "Monster Hunter"
  6. "Monsters Don't Dance" & "Gone Shopp'n"
  7. "Old Monster" & "Mother, May I?"
  8. "Don't Just Do It" & "Joined At The Hip"
  9. "Smile And Say Oblina" & "The Great Wave"
  10. "Cold Hard Toenails" & "Attack Of The Blobs"
  11. "Chip Off The Old Beast" & "The War's Over"
  12. "Where Have All The Monsters Gone?"
  13. "Simon Strikes Back" & "The Ickis Box"

Season 2 (1995)[編集]

  1. "Spontaneously Combustible" & "Curse of Katana"
  2. "Monsters Are Real" & "This is Your Brain on Ickis"
  3. "Into the Woods" & "Krumm Gets the Dreaded Nolox"
  4. "Mayberry UFO" & "I Dream of Snorch with the Long Golden Hair"
  5. "Garbage Ahoy" & "Goin' South"
  6. "Monster Who Came in from the Cold" & "Puppy Ciao"
  7. "The Rival" & "Hats Off"
  8. "Eau de Krumm" & "O'Lucky Monster"
  9. "The Tree of Ickis" & "Rosh-O-Monster"
  10. "History of the Monster World, Part 1" & "Fear Thy Name is Ickis"
  11. "Quest for the Holy Pail" & "Garbage In, Garbage Out"
  12. "A Room with No Viewfinder" & "Krumm Rises to the Top"
  13. "The Five Faces of Ickis" & "Bigfoot, Don't Fail Me Now"

Season 3 (1996)[編集]

  1. "Festival of the Festering Moon" & "Simon's Big Score"
  2. "Who'll Stop The Brain?" & "Cement Heads"
  3. "Ickis and the Red Zimbo" & "Oblina and the Three Humans"
  4. "Baby It's You" & "Monsters Are Fun"
  5. "Out of the Past" & "Ship of Fools"
  6. "Eye Full of Wander" & "Lifestyles of the Rich and Scary"
  7. "Krumm Gets Ahead" & "It's Only a Movie"
  8. "You Only Scare Twice" & "Less Talk, More Monsters"
  9. "Fistful of Toenails" & "Blind Love, Monster Love"
  10. "Amulet of Enfarg" & "Bad Hair Day"
  11. "Monster Blues" & "I Heard the Snorch Call My Name"
  12. "Wake Me When It's Over" & "Things That Go Bump In the Night"
  13. "The Master Monster" & "Slumber Scare"

Season 4 (1997-1998)[編集]

  1. "Battle of the Century" & "A Perfect World"
  2. "The Lips Have It" & "Escape Claws"
  3. "Walk Like a Man / A Friend in Need"
  4. "Watch the Watch" & "She Likes Me?"
  5. "Oblina Without a Cause / Slick Ick"
  6. "Nuclear and Present Danger" & "Loch Ness Mess"
  7. "Super Ickis" & "The Substitute"
  8. "The Great Escape" & "Beast with Four Eyes"
  9. "Side by Side" & "Hooked on Phobics"
  10. "Spy vs. Monster / Misery Date"
  11. "Clockwise" & "Gromble Soup"
  12. "Showdown" & "Internal Affairs"
  13. "Laugh, Krumm, Laugh" & "Rookie Monsters" (シリーズフィナーレ)

脚注[編集]

  1. ^ エピソードMonstrous Makeoverより。
  2. ^ Beck, Jerry; Nickelodeon Brand Group (2007). Not Just Cartoons: Nicktoons!. New York: Melcher Media. ISBN 978-1-59591-043-1. LCCN 200-792-5822. 
  3. ^ Prescott, Jean (1994年10月28日). “Check in on celebs on 'Naked Cafe'”. Sun Herald: p. 14 
  4. ^ Mendoza, N.F. (1994年9月2日). “Kids' TV heavy on super-heroes keep – Keep an eye out this fall for 'Little Lulu,' 'Felix the Cat' and 'Alex Mack'”. Portland Press Herald: p. 4C 
  5. ^ Warner, Fara (January 31, 1995). “Nick Rock(o)s licensing boat”. Brandweek (Adweek) 35 (5): 3. ISSN 1064-4318. 
  6. ^ “News & Notes – MTV Networks Plan Animation Sensation”. Los Angeles Daily News: p. L20. (1994年1月31日) 
  7. ^ “NBC special examines Menedez trials”. St. Petersburg Times: p. 6B. (1994年2月1日) 
  8. ^ Graham, Jefferson (1995年2月7日). “Animators' own little angels inspire 'Monsters'”. USA Today: p. 3D 
  9. ^ Sokolsky, Bob (1994年11月21日). “Davies gets into flow of vampire role”. The Press-Enterprise: p. A09 
  10. ^ a b Mendoza, N.R. (1994年10月30日). “Nickelodeon offers monsters in training”. Los Angeles Times. オリジナル2011年8月24日時点によるアーカイブ。. http://www.webcitation.org/61AWE1JSE 2011年8月24日閲覧。 
  11. ^ Feran, Tom (1994年10月29日). “Fake meteor barrage is in 'War of Worlds' style”. The Plain Dealer: p. 8E 
  12. ^ Roush, Matt (1994年10月28日). “PBS' 'Dead' is a goner; 'Monsters' makes a splash – Anne Rice bio 'Vampire' goes right for the jugular”. USA Today: p. 3D 
  13. ^ “Work pays off with top roles as voice-over”. Deseret News: p. W1. (1995年8月25日) 
  14. ^ Moore, Scott (1996年7月21日). “Out of the mouth of Babe”. The Washington Post: p. Y6 
  15. ^ Wilson, Amy (2002年11月24日). “Invisible celebrity –”. The Orange County Register: p. 1 
  16. ^ “Diana F. Eccles, 41 – formerly of the area”. North Adams Transcript. (2000年11月29日) 
  17. ^ Littlefield, Kinney (1995年3月11日). “Gregg Berger's 'Duckman' role makes it easy to hog attention”. The Orange County Register: p. F04 

外部リンク[編集]