がらくたライブ

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がらくたライブ
桑田佳祐ライブ・ビデオ
リリース
録音 2017年11月11日12日
東京ドーム
2017年12月16日17日
京セラドーム大阪
ジャンル ロック
レーベル タイシタレーベル
JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
SPEEDSTAR RECORDS
プロデュース 桑田佳祐
チャート最高順位
  • 週間2位(DVD総合・オリコン[1]
  • 週間2位(Blu-ray総合・オリコン)[2]
  • 週間1位(DVD音楽・オリコン)[3]
  • 週間1位(Blu-ray音楽・オリコン)[3]
  • 2018年度年間36位(Blu-ray音楽・オリコン)[4]
桑田佳祐 映像作品 年表
MVP
(2018年)
がらくたライブ
(2018年)
Act Against AIDS 2018 平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦
2019年
EANコード
EAN 4988002763467(DVD初回限定盤)
EAN 4988002763481(DVD通常盤)
EAN 4988002763450(Blu-ray初回限定盤)
EAN 4988002763474(Blu-ray通常盤)
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WOWOW presents 桑田佳祐 LIVE TOUR 2017 「がらくた」supported by JTB
イベントの種類 音楽系イベント
通称・略称 LIVE TOTR 2017「がらくた」
正式名称 WOWOW presents 桑田佳祐 LIVE TOUR 2017 「がらくた」supported by JTB
開催時期 2017年10月17日 - 12月31日
初回開催 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
後援 ビクターエンタテインメント
協賛 JTB
WOWOW(特別協賛)
企画制作 アミューズ
来場者数 約40万人
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WOWOW presents 桑田佳祐 LIVE TOUR 2017 「がらくた」supported by JTB
桑田佳祐 の ライブ・ツアー
場所 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
広島グリーンアリーナ
東京ドーム
ナゴヤドーム
福岡 ヤフオク!ドーム
宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
京セラドーム大阪
札幌ドーム
アスティとくしま
横浜アリーナ
関連アルバム がらくた
初日 2017年10月17日
最終日 2017年12月31日
公演数 全18公演
ウェブサイト 公式サイト
桑田佳祐 ツアー 年表
この夏、大人の夜遊び in 日本で一番垢抜けた場所!! supported by ニッポンハム / Billboard Live 10th Anniversary
(2017年)
WOWOW presents 桑田佳祐 LIVE TOUR 2017「がらくた」
(2017年)
桑田佳祐 Act Against AIDS 2018「平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦」
(2018年)

がらくたライブ』は、桑田佳祐のライブ・ビデオ。2018年4月4日DVDBlu-rayで発売。発売元はタイシタレーベル / JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント / SPEEDSTAR RECORDS

背景[編集]

2017年に桑田がソロデビュー30周年となり、オリジナル・アルバム『がらくた』を発売。本作は同アルバムを引っさげ2012年の『I LOVE YOU -now & forever-』以来5年ぶりの10か所18公演で40万人を動員した全国アリーナ&ドームツアー『桑田佳祐 LIVE TOUR 2017「がらくた」』の東京ドーム公演を中心とし、京セラドーム大阪公演の模様も組み込まれた映像を収録した作品となっている[5]

リリース[編集]

情報解禁[編集]

桑田が62歳の誕生日を迎えた2018年2月26日に本作の情報が解禁された[5]。しかし、サザンオールスターズのファンクラブの会報誌 “代官山通信” では、本作の発売(タイトル未定で2018年春に映像作品化決定)が桑田の誕生日の日より先に発表されていた[6]

発売形態[編集]

本作はBlu-rayとDVDの両方に完全生産限定盤と通常盤があり、完全生産限定盤には“ソロ30年目の衝動”メモリアルパッケージとなっており、桑田が出演した映画『茅ヶ崎物語 〜MY LITTLE HOMETOWN〜』も収録され、ソロ活動30年の活動を網羅した「KUWATA KEISUKE 2017 BOOK」も同梱され、ライブ×映画×本をセットにした複合作品となっている[5]。付属の『茅ヶ崎物語』のパッケージは桑田が地元の茅ヶ崎市にある烏帽子岩で披露したシーンかジャケットとなっている[7]

また、両盤共通でボーナストラックとして日替わりで披露された「ダーリン」「明日へのマーチ」とNHK連続テレビ小説ひよっこ』の後を描いた『ひよっこ 紅白特別編』(第68回NHK紅白歌合戦に放送)の映像と2017年12月31日の横浜アリーナ公演と中継を繋ぎ披露した「若い広場」を収録している[8]

本作をCDショップなどで購入すると先着で本作仕様のクリアファイルが付属する[9]

アートワーク[編集]

本作のジャケットは、パンダに高島田風のかつらをかぶり、手にはこけしを持っており、白塗りメイクをしている“ヨシ子さん”を想起させる強烈なジャケット写真となっている[10]

批評[編集]

桑田は今回のライブに関して、撮り方のパターン化してファンや視聴者を飽きさせないためにすることや桑田自身がライブ撮影をすることに興味を持てなくなったりしたことで、スタッフと話し合って従来やってきたカメラワークスイッチングを変えたりしている。そのため本作に関して、近年の作品に比べて充実しており、仕上がりとしては桑田は自分が観たくなる作品と述べている[11]

ライブ[編集]

スケジュール[編集]

エピソード[編集]

後述する「稲川ジェーン・フジオカ」の元ネタである稲川淳二はこのライブの東京ドーム公演に招待され、鑑賞した旨を自身のツイッターで述べている[12][13]

かねてから桑田と交流がある3代目 桂春蝶がこのライブの横浜アリーナ公演(12月30日)を鑑賞していたことを自身のツイッターで報告しており、終演後桑田に感想をメールで送った所、長文で返事が返って来たという[14]

嘉門タツオ[15]桂三度[16]上西小百合[17]小池晃[18][19]などの著名人がこのライブを鑑賞していた。

チャート成績[編集]

2018年4月16日付のオリコン週間ミュージックDVD・Blu-rayランキングで、DVDが初週1.3万枚・Blu-rayが初週1.9万枚を売り上げ、また音楽DVDとBlu-rayの売上を合算の同日付オリコン週間ミュージックDVD・Blu-ray Discランキングで初週3.2万枚を記録し1位に初登場した。週間総合DVD・Blu-rayランキングは共に2位を獲得した[3]

また、前作の『MVP』(2018年1月発売)に次いで年内2度目の週間ミュージックDVD・Blu-ray Discランキング1位獲得はソロアーティスト史上初となった[3]

収録曲[編集]

  • ☆はアルバム『がらくた』収録曲。
  1. しゃアない節
  2. 男達の挽歌エレジー
  3. MY LITTLE HOMETOWN
  4. 愛のプレリュード
  5. 愛のささくれ~Nobody loves me
  6. 大河の一滴
  7. 簪 / かんざし
  8. 百万本の赤い薔薇
  9. あなたの夢を見ています
  10. サイテーのワル
  11. 古の風吹く杜
  12. 悲しみよこんにちは
  13. Dear Boys
  14. 東京
  15. Yin Yangイヤン
    曲開始前には「恋人も濡れる街角」(中村雅俊)のメロディに乗せて「嘆きのボイン」(月亭可朝)の歌詞を歌い、往年の昭和の深夜のお色気番組『11PM』(とその司会の大橋巨泉)のパロディを行った[20]
  16. 君への手紙
    ここから観客の腕につけているライトが点灯する。
    曲開始前には桑田が架空の怪談師「稲川ジェーン・フジオカ」[注釈 1]に扮して京都の「三十三間堂」の怪談話を行うVTRが上映された。
  17. 若い広場
  18. ほととぎす [杜鵑草]
  19. 過ぎ去りし日々 (ゴーイング・ダウン)
    桑田が眼鏡とハット帽を着用した謎の男(東京ドーム公演)や内田裕也(京セラドーム公演)などのコスプレをしており、本作ではそれを交互に収録している。
  20. オアシスと果樹園
  21. 悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)
  22. 波乗りジョニー
  23. ヨシ子さん
  24. スキップ・ビート (SKIPPED BEAT)
    KUWATA BANDの楽曲である。
  25. 銀河の星屑
  26. 白い恋人達
  27. 祭りのあと
  28. 明日晴れるかな
    エンドロールでは『がらくた』の収録曲では唯一ツアー中に演奏されなかった「春まだ遠く」が流れている[22]
ボーナストラック
  1. ダーリン
  2. 明日へのマーチ
  3. ひよっこ 紅白特別編
  4. 若い広場 (Live at YOKOHAMA ARENA -2017.12.31-)

参加ミュージシャン[編集]

名古屋・福岡公演においては河村がコブクロライブツアーに参加したため村石雅行が代行。

映像関連[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ このキャラクターの名前の由来は怪談の語り手の稲川淳二、桑田が監督を担当した映画『稲村ジェーン』、桑田が所属するアミューズの後輩のディーン・フジオカの3種類を組み合わせたものである[21]

出典[編集]

  1. ^ がらくたライブ DVD オリコン 2018年4月12日閲覧
  2. ^ がらくたライブ Blu-ray オリコン 2018年4月12日閲覧
  3. ^ a b c d 【オリコン】桑田佳祐、ソロ歌手初・年内2度目のミュージック映像首位 オリコン 2018年4月11日配信・閲覧
  4. ^ 年間ミュージックBlu-rayランキング 26位~50位 オリコン 2018年12月21日配信、閲覧
  5. ^ a b c 桑田佳祐、4・4『がらくた』ツアー映像化 初回盤は映画『茅ヶ崎物語』がセットに オリコン 2018年2月26日閲覧
  6. ^ サザンオールスターズ会報 代官山通信vol.141 1ページより。
  7. ^ 「茅ヶ崎物語」BD/DVDのジャケット公開、初回盤は桑田佳祐の熱唱シーン 音楽ナタリー 2018年3月22日閲覧
  8. ^ 桑田佳祐 昨年末の紅白を『がらくたライブ』に収録!「ひよっこ 紅白特別編」& 横アリのライブ映像 Billboard Japan 2018年3月6日閲覧
  9. ^ 桑田佳祐、4/4発売『がらくたライブ』魅力が凝縮されたトレーラー映像公開&先着購入特典発表 Billboard JAPAN 2018年3月22日閲覧。
  10. ^ 桑田佳祐『がらくたライブ』ジャケ写にヨシ子さん再び!? オリコン 2018年3月13日閲覧。
  11. ^ サザンオールスターズ会報 代官山通信 vol.142 4ページより
  12. ^ 稲川淳二 @Junji_Inagawa 2017年12月30日午後8:30分のツイート
  13. ^ 稲川淳二 @Junji_Inagawa 2017年12月30日午後8:31分のツイート
  14. ^ 桂 春蝶 @shunchoukatsura 2017年12月30日午後11:11分のツイート
  15. ^ 嘉門タツオオフィシャルブログ 冷やし中華はじめましたか?(知らんガナ!)|ナゴヤドーム 2017年11月19日 ameba
  16. ^ 桂三度 @katsurasando 2017年12月31日午後8:30分のツイート
  17. ^ 上西(うえにし)小百合 @uenishi_sayuri 2017年11月12日午後8:17分のツイート
  18. ^ 小池晃 @koike_akira 2017年11月12日午後9:25分のツイート
  19. ^ 小池晃 @koike_akira 2017年11月12日午後10:44分のツイート
  20. ^ 『がらくた』ツアーを観て改めて気づかされた、自由な地平に立つ桑田佳祐の現在とこれからspice
  21. ^ サザンオールスターズ会報 代官山通信 vol.141 17ページより
  22. ^ 桑田佳祐、“渦中”の加山雄三にエール「これからも元気に、必ずいい音楽を届けてくれる」リアルサウンド

関連項目[編集]

外部リンク[編集]