がか座ベータ星

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がか座ベータ星
データ
元期 J2000
星座 がか座
赤経 05h 47m 17.1s
赤緯 -51° 03' 59"
視等級 (V) 3.86


HST betaPictoris comb.jpg

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したがか座ベータ星
特徴
スペクトル分類 A5 V
色指数 (B-V) 0.17
色指数 (U-B) 0.09
変光星 なし
アストロメトリー
視線速度 (Rv) +20 km/s
固有運動 (μ) 赤経: 4.65 ミリ秒/
赤緯: 81.96 ミリ秒/年
年周視差 (π) 51.87 ± 0.51 ミリ秒
距離 62.9 光年
(19.3 パーセク
絶対等級 (MV) 2.44
詳細
質量 1.7 M
半径 1.4 R
光度 8.6 L
表面温度 8,250 K
金属量 100%
自転周期 13 時間 (130 km/s)
年齢 8-20 × 106
他の名称
GJ 219.0, HR 2020, CD -51°1620, HD 39060, GCTP 1339.00, SAO 234134, HIP 27321.
Template (ノート 解説) 天体PJ

がか座ベータ星(がかざべーたせい、β Pic / β Pictoris)はがか座で2番目に明るい恒星である。ダストからなる円盤を持つことが初めて発見された恒星として知られている。

概要[編集]

がか座ベータ星は同じスペクトル型の他の恒星に比べて赤外線を多く放射している。この赤外線は星を取り巻くダストから放射されているものである。詳細な観測によって、がか座ベータ星の周囲にはダストとガスからなる大きな円盤が回転していることが明らかになっている。この円盤は原始惑星系円盤の一種であるデブリ円盤 (debris disk) であると考えられている。がか座ベータ星系は非常に年齢が若く、誕生してから約800~2,000万年しか経過していない [1]

NASA の紫外線宇宙望遠鏡 FUSE を用いた観測によって、この円盤には驚くほど多量の炭素ガスが含まれていることが発見されている。現在、この観測結果の解釈として、1) がか座ベータ星は我々の地球のような酸素が豊富な環境ではなく、炭素が豊富な風変わりな環境が形成される途上にある、2) 我々の太陽系の形成途中にもこのような炭素の多い未知の時期が存在し、がか座ベータ星は現在その時期にある、といった説が考えられている [2]

がか座ベータ星系の円盤は中心星から半径約500天文単位まで広がっており、内側ではやや反った形をしている。このことは、褐色矮星巨大ガス惑星などの大質量の天体が中心星の周りを公転していて、その作用が円盤の歪みの原因となっていることを示唆していた。そして2008年11月、フランスの研究チームによる直接観測惑星bを発見した。この惑星bは質量が木星の約8倍で、8天文単位の距離を約16年かけて公転しているとみられている。[3]

参考文献[編集]

  1. ^ Zuckerman, B., Song, Inseok, Bessell, M. S., Webb, R. A., The β Pictoris Moving Group, Astrophysical Journal, 562, L87-L90, (2001).
  2. ^ NASA's Fuse Finds Infant Solar System Awash in Carbon
  3. ^ [1] Beta Pictoris planet finally imaged?

外部リンク[編集]