かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄

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かまいたちの夜2
監獄島のわらべ唄
ジャンル サウンドノベル
対応機種 プレイステーション2
開発元 チュンソフト
発売元 チュンソフト
プロデューサー 中村光一
ディレクター 落合信也
松橋武
近藤英明
伊東幸一郎
山根敬洋
シナリオ 我孫子武丸
田中啓文
牧野修
プログラマー 福田裕二
齊藤将之
大矢哲也
佐藤洋平
福沢正
音楽 東儀秀樹
パッパラー河合
羽毛田丈史
美術 種田陽平
武藤眞志
人数 1人
メディア DVD-ROM1枚
発売日 2002年7月18日
対象年齢 CEROD(17才以上対象)
コンテンツ
アイコン
セクシャル、暴力
売上本数 約34万本[1]
その他 初回限定版としてTVドラマ本編などが収録されたプレミアムDVD、 真理の携帯ストラップ、マウスパッドが付属するスペシャルBOXが発売。
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かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』(かまいたちのよるツー かんごくじまのわらべうた)は、チュンソフトから発売されたゲームソフト。2002年7月18日プレイステーション2用のアドベンチャーゲームとして発売された。

チュンソフトのサウンドノベル第4弾。前作『かまいたちの夜』を本作の劇中劇としている。続編に『かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相』がある。

作品解説[編集]

制作スタッフ
総監督は落合信也。美術監督は種田陽平。ゲーム中流れる音楽の一部は前作の音楽のアレンジだが、新規の音楽は東儀秀樹パッパラー河合羽毛田丈史が担当。
脚本については、前作に引き続き我孫子武丸(脚本執筆はサブシナリオ「わらび唄篇」「ラブテスター篇」のみで、脚本監修をメインとしていた)、それに加え牧野修(サイキック篇・陰陽篇・洞窟探検篇・惨殺篇など)、田中啓文(わらべ唄篇・底蟲村篇など)。
作品構成
最初にプレイする殺人事件が題材の「わらべ唄篇」の正規エンディングを見ると文章中の選択肢が増加し「底蟲村篇」「陰陽篇」「サイキック篇」が追加。それらのエンディングを見ると前作に引き続きピンクのしおりが出現し、「ぼくの青春篇」「ぼくの恋愛篇」「官能篇」、「わらび唄篇」が追加。その後黒のしおりが出現し「妄想篇」「洞窟探検篇」「惨殺篇」が追加される。
前作同様どのシナリオをプレイするかで各キャラクターの設定は大幅に異なり、「サイキック篇」では真理の視点で物語が進むことになる。
最初の「わらべ唄篇」を筆頭に前作の話を下敷きにしている話が少なくないが、予備知識なしでも楽しめる。しかしいくつかのシナリオの中には前作との繋がりが深いものもある。前作と同様に多シナリオ形式を採用しているが、シナリオ間にゆるい関連性や設定の共有などが見られ、全体像としては前作とは若干異なる作りである。その反面、本編の流れから外れたバッドエンドではそれまでのシナリオ設定から大きく離れたり矛盾することもあり、不条理ギャグやホラー調の展開を見せることがある。
作品演出
前作に比べ、本作では特に「惨殺篇」「陰陽篇」は暴力描写が激しく、「官能篇」は性的描写がシルエットでも分かる程鮮明である。
波の表現に使われた「ループムービー」はアニメーションではおなじみの手法だが、実写映像によるものは目新しく、つなぎ目を意識させない合成は、雑誌『ファミ通』、TV番組『ゲームWAVE』などで紹介され評価された。波以外にも、屋敷の上空でカラスが飛んでいたり、滴る血の表現などにも効果的に使用されている。
その他、人物などは3Dを使って表現されており、より自然に人物が動いたり、髪の毛が潮風で揺れるなど、リアルな作品表現がなされている。また、館も3D制作することにより、前作よりも凝った演出が可能となっている。
その他
CDドラマ『かまいたちの夜2 オリジナルストーリー』が発売されている。
また、テレビ局であるTBSとタイアップを行って2時間テレビドラマ『かまいたちの夜』(内容はゲームと直接関係無し)を7月3日に放送し、本作の初回限定版スペシャルBOX同梱のDVDビデオにドラマの全編を収録している。 

表記[編集]

  • 「黒の栞」について、一部で「紺の栞」や「藍の栞」などと表記されることがあるが、『かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相 完全攻略本 チュンソフト編』では「黒の栞」(P.130右上)と表記してある。
  • シナリオ表記の「篇」について、ゲーム中のフローチャートや公式ホームページのシナリオテスターでは「篇」と表記されているが、『かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相 完全攻略本 チュンソフト編』では「編」と表記。この項目ではゲーム中の表記にならい「篇」と表記する。

ストーリー[編集]

シナリオ名の後ろの括弧内はシナリオ担当者。

プロローグ
冬山のペンション「シュプール」で起こる殺人事件を描いたゲーム『かまいたちの夜』がヒットした礼と称して、その作者である我孫子武丸から、彼の別荘へと招待された透と真理。実際のシュプールでは殺人事件など起こらなかったのだが、ゲームの登場人物のほとんどは実際に集った人々であった。我孫子もその場にいた誰かなのは確かであるが、その正体はわからない。
疑問を抱えながらも透たちは、絶海の孤島である三日月島へとやってくる。
わらべ唄篇(田中啓文)
物語の本編。三日月島に伝わる奇妙なわらべ唄になぞらえ、招待客が次々と殺害されてゆく。透は我孫子武丸の正体、密室、アリバイなどの謎に挑む。前作と同様に、本編は密室サスペンスだが、前作と違い、選択次第で事件を食い止める事は展開上、不可能となっている。ホラー、残虐的な要素もあるが、理不尽・ギャグ的エンディングも多い。ベストエンディングを迎えることで、底蟲村篇・サイキック篇・陰陽篇のシナリオが追加される。
底蟲村篇(田中啓文)
底蟲村に伝わる民間伝承にまつわるストーリー。このことに興味を示した招待客達が、島内の廃村となった底蟲村に行くことになる。わらべ唄に出てくる「みのむし」について、徐々にその真実が解明されてゆき、底蟲村の全貌も次第に明らかになる。ホラー、グロテスクな要素が非常に多く、またそれに伴いBGM、背景、効果音も不気味なものが多い。
サイキック篇(牧野修)
真理を主人公としたストーリー。真理が目覚めた超能力、サイコメトリーで事件を究明してゆく。物語の鍵となる「ガンツフェルト症候群」とは?。サスペンス的な要素が多いが、アクション的な要素もある。
陰陽篇(牧野修)
到底人間には不可能な方法で招待客が次々と殺されてゆく。殺害現場に残される1枚の紙。1人殺されるたびに食堂に血の線が1本ずつ引かれていく。すべてが揃うと何が起きるのか?招待客達は生け贄なのか?それとも…。有り得ない状況に招待客達は次第に変貌していく。そして「犯人」の目的、殺人から逃れる方法とは?全体的にホラー的な要素が強く、またそれに伴い残虐なシーンが非常に多い。
ぼくの青春篇(田中啓文)
本編から分岐する短編ストーリー。
ぼくの恋愛篇(田中啓文)
本編から分岐する短編ストーリー。
ラブテスター篇(我孫子武丸)
PS2版のみ収録。ある条件を満たすと、メニュー画面に現れる2人用シナリオ。2人の相性によってゲーム展開が変わる、異色のストーリー。
わらび唄篇(我孫子武丸)
本編から分岐するストーリー。三日月島に招待されるものの、何かの事件に巻き込まれることを危惧した透が、真理を守るべく暴走する。お笑い要素が強い物語。
官能篇(牧野修)
陰陽編から分岐するストーリー。陰陽篇の設定を引き継いでいるものの、シナリオはその名の通り官能的な部分があるが、ギャグ的な要素も非常に多い。
妄想篇(牧野修)
本編から分岐するストーリー。物語の進行がとぎれとぎれになっていたり、等身大だったシルエットが歪曲していたりと、まるで夢の中にいるような描写がなされている。劇中劇とされていた前作『かまいたちの夜』とのつながりが深く、田中一郎や猫のジェニーも登場する。
惨殺篇(牧野修)
本編の第3の殺人が発生したところから分岐するストーリー。第3の犠牲者の身体の中から出てきた蟲のような生物。心の底から沸きあがるある感情に、招待客達は少しずつ侵されてゆく。題名通りに流血、残虐なシーンが多く、効果音も不気味なものが多い。
洞窟探検篇(牧野修)
本編から分岐するストーリー。監獄島の地下に存在する迷宮に入り、謎を解きながら冒険してゆく。最深部にあるこの島の宝とは?きちんと謎を明かしていかないと先に進めなくなっており、それに伴い洞窟の詳細が明らかになる。
ちょっとエッチなかまいたちの夜2
PSP版のみ収録のサウンドドラマ(音声のみのシナリオ)。『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』に登場した中島ヒカルと月山美咲がメイド役としてゲスト出演している。

[編集]

ピンクの栞
「底蟲村篇」「サイキック篇」「陰陽篇」の全ベストエンディングを迎えることで出現する。「ぼくの青春篇」「ぼくの恋愛篇」「官能篇」「わらび唄篇」のシナリオが追加される。
黒の栞
「ぼくの青春篇」「ぼくの恋愛篇」「官能篇」「わらび唄篇」の全ベストエンディングを迎えることで出現する。「妄想篇」「惨殺篇」「洞窟探検篇」のシナリオが追加される。
金の栞
各ストーリーの全エンディングを迎え、さらに洞窟探検篇で謎のメッセージを見ることで出現する。出現後、特定のルートを通過する時に、ある一定の確率で画面背景が突如モザイクになり、謎のメッセージが表示される[2]

登場人物[編集]

矢島透(やじま とおる)
主人公。21歳の大学生。普段は冴えないが、いざという時に鋭い推理力を発揮する。真理とは友達以上恋人未満?の間柄。
小林真理(こばやし まり)
透のガールフレンド(文字通りの女友達)。才色兼備で、スタイルも抜群。歴史・宗教・時事などに人並み以上の知識がある。大学時代は民俗学を専攻していた。好奇心旺盛で気が強い。
小林二郎(こばやし じろう)
真理の叔父。45歳。脱サラし、長野で妻の今日子と一緒に「シュプール」というペンションを営む。料理の腕は超一流。招待された訳ではなく、勝手に真理についてきた。趣味は釣り。
久保田俊夫(くぼた としお)
「シュプール」の元アルバイター。現在はスポーツ用品メーカーで働いている。スキーを初め、スポーツが大好き。身長184cmで色黒のスポーツマン。思いやりがあり、行動力もある。
ちなみに一人称が「ぼく」になっている(他の場面やシナリオではたまに「俺」になるときもある)。
久保田みどり(くぼた みどり)
「シュプール」の元アルバイター。俊夫と結婚した。旧姓は「篠崎」。現在は俊夫と同じスポーツ用品店の事務員として働いている。ポニーテールで、スポーティーな外見。年齢は不詳。
渡瀬可奈子(わたせ かなこ)
19歳のOL。美人だが、キツい性格。会社では受付嬢の仕事をしている。啓子とは同僚で、親友。サイキック篇では、田嶋 可奈子という名前になる。
北野啓子(きたの けいこ)
可奈子の同僚。食欲旺盛のぽっちゃり体型。可奈子とは正反対のおっとりした性格だが、不思議と馬が合うらしい。
美樹本洋介(みきもと ようすけ)
32歳のフリーカメラマン。髭面でワイルドな風貌。地方の伝承や風習などに非常に詳しい。
香山誠一(かやま せいいち)
大阪の不動産会社社長。55歳。金儲けの話には目が無いが、どこか憎めない中年の男性。前作に登場した妻の春子とは離婚しており、現在は夏美と結婚。小林二郎の恩人でもある。大学では国文学科を専攻しており、卒論は「勝者の物語としての古事記」。中学時代はバトントワラーズにやっており、高校時代は柔道をやっていた、さらに関西記憶力連盟の副会長を務めていたという実績があるというが、真偽は不明。
香山夏美(かやま なつみ)
香山誠一の後妻。茶髪と濃い化粧でかなり派手。関西弁が特徴。勝気でさっぱりとした性格。顔に似合わず博識。サイキック篇では、米倉夏美という名前になる。
正岡慎太郎(まさおか しんたろう)
ゲームプロデューサー。31歳。かなりの女好きで、女性に対して馴れ馴れしく接する。閉所恐怖症。
村上つとむ(むらかみ つとむ)
自称「大物作曲家」。41歳。プライドが高く、怒りの沸点が低い。事あるごとに大声を出す傾向にある。ピアノが非常にうまく、聴く者を涙させる程の実力を持つ。
菱田キヨ(ひしだ きよ)
三日月館の管理を任された老婆。77歳。
我孫子武丸(あびこ たけまる)
招待主。しかし姿は見せず、どんな人物かは不明。ただし分岐では登場しており、いかつい顔の、お世辞にもハンサムとは言えない若い男…と表現されている。
河村亜希(かわむら あき)
前作で加奈子と啓子の同僚として登場したが、本作では意外な形で登場する。
四ツ橋某太郎(よつばし ぼうたろう)
「僕の恋愛篇」の主人公。真理と一緒にシュプールに行ったことがある。
香山春子(かやま はるこ)
香山誠一の前妻。一部のシナリオで登場する。

作品設定[編集]

三日月島
三日月の形をした島。かつて島には底蟲村があったが廃村となり、その後に岸猿家が私設監獄を建てたらしいが、大正に廃止となった。それ以降は無人島となっていたが、我孫子が買い付け、屋敷に改修した。
底蟲村
江戸時代の三日月島にあった村。何かの理由により、廃村となった。
岸猿家
明治に紡績工場により、巨大な富を得て、奉公人たちを工場で強制労働させていた。反抗したり逃げ出す者を私設監獄に閉じ込めていたが、大正になり廃止。昭和になり、工場が全焼、相場での失敗、奉公人に金を持ち逃げなどにより没落し、最後の当主は身を投げて死んだ。監獄に閉じ込められた「奉公人たちの祟り」とも噂されたという。
わらべ唄
江戸時代の底蟲村で歌われていた唄で、歌詞は5番まである。「悪たれイタチのふうのしん」が喉を切り裂いたり、手足をもいだり、高い所に立たされたり、夏に大雪を降らせたりするので、怖い…という内容である。最後にふうのしんは、わっかが解ければ慌てて逃げる…と唄われている。シナリオによっては、さらに別の歌詞がある。

ロケ地[編集]

このゲームの背景のグラフィックは、多くの場面を日本各地をロケーションして撮影された写真をスキャンして、それをデジタル加工するという手法を使って製作されている。各シーンの撮影場所については以下のとおり。シーンによっては特定の場所の写真だけでなく、複数の場所の写真を合成して作られている場合もある。撮影期間はのべ2ヵ月間で、ほぼすべてが日帰りでの撮影だった。撮影された写真の総枚数は6,000枚以上にも及んだ。なおオープニングムービーの撮影は、調布市にある布田天神社や、佐渡の二つ岩大明神、賽の河原などで行われている。

  • 監獄島の全景:猿島(神奈川県)
  • 島の洞窟:石廊崎(静岡県)、あぶくま洞(福島県)
  • ハーバー:黄金崎(静岡県)
  • 風祝波祝神社:泊観音(三重県)
  • 人造湖:切込湖、刈込湖(栃木県)
  • 三日月館:東京都水道局駒沢給水所、JR原宿駅(東京都)、戦場ヶ原(栃木県)
  • 島の丘の上:城ヶ島(神奈川県)
  • ビーチ:黄金崎、下田港(静岡県)
  • 底蟲村:八坂村廃村(長野県)
  • 網曳村:佐渡の漁村(新潟県)
  • ラブテスター篇のデートスポット:都内のレストラン、居酒屋

音楽[編集]

ゲーム中にBGMとして以下のクラシック音楽が使われており、とりわけ「サイキック篇」におけるドラマティックな効果に大きく貢献している。

など。

移植機種と変更点[編集]

携帯アプリ版が2004年12月16日より配信開始されている。

セガ×チュンソフトプロジェクト」プロジェクトの一環として、プレイステーション・ポータブルにて『サウンドノベル・ポータブル かまいたちの夜2 特別篇』が2006年5月25日に移植発売されている。

また、プレイステーション2の『かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相』にも、本作のメインストーリー部分のみが「監獄島のわらべ唄編」として収録されている。なおその際、時勢の違いを受け、一部のシーンで台詞回しが変更されている。

No. 発売日 対応機種 タイトル 開発元 発売元 メディア 型式 価格 売上本数 備考
1 2004年12月16日 携帯アプリ かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄 チュンソフト チュンソフト
ドワンゴ
iモード
EZweb
Yahoo!ケータイ
- iモード:月額315円(税込)/300ポイント
EZweb:ダウンロード課金
525/420/210円(税込)
Yahoo!ケータイ:従量課金
525/315/105円(税込)
- 一部シナリオが削除されている
2 2006年5月25日 PlayStation Portable サウンドノベル・ポータブル
かまいたちの夜2 特別篇
チュンソフト セガ UMD ULJM-05110 4,800円(税別) 約2万2000本[3]
3 2006年7月27日 プレイステーション2 かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相 チュンソフト セガ DVD-ROM SLPM 66452 6,090円(税込) - 「わらべ唄篇」のみ収録
4 2007年8月30日 PlayStation Portable SEGA THE BEST
かまいたちの夜2 特別篇
チュンソフト セガ UMD ULJM-05268 2,500円(税別) - 廉価版
5 2012年3月27日 PlayStation Store サウンドノベル・ポータブル
かまいたちの夜2 特別篇
チュンソフト チュンソフト ダウンロード - 1,980円(税込) - PlayStation Portable対応

携帯アプリ版[編集]

  • 「わらべ唄篇」「底蟲村篇」「陰陽篇」「サイキック篇」「わらび唄篇」の5シナリオのみプレイ可。
  • iモード版でのエフェクトやムービーには数秒のiモーションが使われている。
  • 容量の関係で、各シナリオのエンディングを大幅カット。それにより一部内容が変更され、中にはグッドエンディングがバッドエンディング扱いに、代わりにあるバッドエンディングをグッドエンディングとするシナリオも。
  • ゲーム内に登場した音楽を着メロとしてダウンロード出来る。これにはポイントを支払う必要があるが、特定の条件を満たせば無料でプレゼントされる物も存在する。
  • アプリ本体とは別に、サイト上で読めるケータイ小説として、ゲームブック「香山さん探偵帳」(書籍『三日月島奇譚』より)、サイト小説「聖母篇」(書籍『あなただけのかまいたちの夜2』より)収録。各80ポイント。

プレイステーション・ポータブル版[編集]

  • プレイステーション・ポータブルPSPの画面アスペクト比に特化し、縦横比を4:3から16:9へ変更可能。
  • サウンドを再構成し、一部を疑似サラウンド化。
  • サウンドテストモードの追加。
  • サウンドドラマ「ちょっとエッチなかまいたちの夜2」をUMD内に収録。
  • ハードの違いにより、PS2版にあった「ラブテスター篇」は未収録。
  • 過激な暴力描写や官能表現の削除。
  • エンディング及び一部劇中(わらべ唄篇の船着場、惨殺篇の謎解きシーンなど)のムービーが削除。

開発[編集]

本作はプレイステーション2発売前に企画されたため、当初はプレイステーション対応ソフトとして製作が進められていた[4]。チュンソフトではしばらくサウンドノベルの新作を制作していなかった事もあり、同ジャンルの中で人気の高かった『かまいたちの夜』の続編を製作する事が決定し、前作で脚本を担当した我孫子武丸に打診したところ、作業量やアイデアを出す点でひとりでは厳しいとの返答が来たため、チュンソフト側では脚本担当を増やす事を検討する[4]

前作で監督を担当した麻野一哉のバックアップもあり、本作での監督は落合信也が担当する事となった[4]。本作が多数のクリエイターが参加し、大作となった事に関して落合は、「ユーザーの方が満足できるだけのボリュームは用意したいと思っていたんですが、ここまで大がかりになるとは、正直思っていなかった」と語っている[5]

また、かまいたちの夜の続編という事もあり、登場人物のシルエットは必要であると考え、前作をプレイした人間が納得できるよう、試行錯誤を繰り返し、製品版の状態になるまでおよそ半年は掛かっている[5]

建築物に関しては、実在しない建物のため、映画を一緒に製作してそのセットを使用するという案を中村光一が提案するが、コスト面で現実的ではないため没となった[6]

その後、建築物の設計は建築家に依頼する事を検討するが、最終的に映画のセットなどを手掛けていた種田陽平に依頼する事となった[6]

また、脚本に関しては、我孫子からの推薦により田中啓文牧野修が参加する事となり、麻野から「前作は冬でカラッとしていたため本作では夏でジメッとした作品にしたい」との申し出があり、田中は伝奇ものが得意であったため「わらべ唄篇」を執筆する事となった[7]

スタッフサイドでは「わらべ唄篇」を当初から本編とする意思はなかったが、複数の脚本が仕上がった段階で、「わらべ唄篇」が最も長く、重いストーリーとなったため本編として採用される事となった[7]

「わらべ唄篇」に関して麻野は、「前作でバッドエンドを本当のエンディングと勘違いしてる人が多かったんですよ。今回はそうなってほしくないので、とりあえずメインの『わらべ唄篇』は解きやすくしたつもりです」と語り、落合は「今回は犯人探しだけじゃなくて、トリックと真相に醍醐味がありますので、そこを見て欲しいですね」と語っている[8]

スタッフ[編集]

  • 監修・脚本:我孫子武丸
  • 脚本:田中啓文牧野修
  • 美術監督:種田陽平
  • 作曲・編曲・演奏:東儀秀樹パッパラー河合羽毛田丈史
  • オープニングムービー監督:武藤眞志
  • CG制作特別協力:庄野晴彦
  • タイトル・パッケージデザイン監修:佐藤三雄
  • 演出・編集:松橋武、近藤英明、伊東幸一郎、山根敬洋
  • キャラクターデザイン:山浦昇一郎
  • CG監督:大藤充彦、村中恵、青柳利実、佐々木真治、小野崎武
  • CG制作:中村基、高橋一彦、杉山篤司、松井磨、俵弘一
  • 美術助手:佐々木尚、西川公子、舩木愛子、杉本亮、森朝子
  • CG制作協力:
    • 山下智也、木村太郎、宮國賢剛、本田大輔、島崎章
    • 森田典志、門健一、広瀬雄一、原田準子、岡久美子、加藤崇志
    • 島田敬介、庄野博美、早野海兵、花房伸行、牛山雅博、小山優一、窪田純子、今村理人、大石直人
  • プログラム監督:福田裕二
  • プログラム:齊藤将之、大矢哲也、佐藤洋平、福沢正
  • サウンドプログラム協力:赤尾実、赤松智
  • サウンド監修:福田康文
  • 編曲・演奏:小西輝男、浅井真、谷本真規
  • 演奏:藤原文吾、内山ふみ、寺田達郎
  • 効果音:中村栄治、中岡将二郎、祖堅正慶
  • 音楽技術協力
    • マニピュレータ:鍵山稔
    • エンジニア:野崎正律、小林敦、丑山智一
    • マスタリング:山形一弘
  • オープニングムービー制作:
    • ㈱フロッグエンターテイメント、㈱トゥーマックス
      • 製作:永田豊志、伏水純孝
      • 助監督:石井貴英
      • 撮影:川端健一
      • 照明:多々良隆弘
      • 美術:荒井茂
      • 美術助手:武井淳子
      • スタイリスト:三田真一
      • ヘアメイク:三澤公幸
      • 特殊メイク:織田尚
      • 編集:馬場和弘
      • ステディカム:吉岡泰弘
      • VE:森田一平
      • 制作進行:内山奈保子、福田忍、溝部政則
  • 宣伝・広報:中西一彦、山内貴晶、平塚浩志
  • プロモーション:山本啓介、宮下秀俊
  • 営業:西畑幸雄、粟田浩介、越知幸子
  • 解説書制作:壹岐昌五
  • 解説書制作協力:斉藤睦志、山科彩
  • タイトル・パッケージデザイン制作:嘉手川里恵
  • 製作進行:田村寛人
  • 総合監修:麻野一哉
  • 総監督:落合信也
  • 製作総指揮:中村光一

関連作品[編集]

公式ファンブック[編集]

  • 『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄 公式ファンブック』 ISBN 4-924978-26-4 / チュンソフト、2002年7月

イメージビジュアル&ダイアログ、メイキング集、クリエイターインタビュー、攻略までの道などを掲載。

三日月島奇譚[編集]

  • 『かまいたちの夜2 オリジナルノベルズ 三日月島奇譚』 ISBN 4-924978-27-2 / 我孫子武丸、田中啓文、牧野修・著、2002年7月31日

本作のシナリオを手がけた3名が書く、ゲームを元にしたオリジナルストーリーの小説。

  • 導入「わらべ唄」
  • 「底蟲村異聞」 / 我孫子武丸
  • 「底蟲村記録抄書」 / 牧野修 - 記録集形式の作品。
  • 「香山さん探偵帳」 / 田中啓文 - ゲームブック形式の作品。後に携帯アプリ版のサイトでも公開された。

上記の他、作家3名の対談なども収録。

あなただけのかまいたちの夜2[編集]

  • 『サウンドノベル・アンソロジー あなただけのかまいたちの夜2』 ISBN 4-924978-33-7 / チュンソフト・編、2003年4月17日

前作『かまいたちの夜』で企画された『あなただけのかまいたちの夜』の続編にあたる書籍。前作と同じくユーザーから一般公募で新たなシナリオを募集し、その240以上の応募作品の中から入選した作品を収録したものである。また、期間限定プレミアムサイトで公開されていたシナリオや企画も一部再録されている。

  • 大賞・我孫子武丸賞・田中啓文賞「聖母篇」 / 水口博毅 - 後に携帯アプリ版のサイトでも公開された。
  • 優秀賞「殺人魚篇」 / 原田翼
  • 優秀賞「かまいたちの夜に、監獄島のわらべ唄を」 / 門名浩則
  • 牧野修賞「香山さんのカラオケ大会〜みなはん、おおきに〜」 / 上柳志織
  • 中村光一賞「犯人考察篇」 / 鈴木翔太
  • 麻野一哉賞「あの人篇」 / 鈴木翔太
  • 落合信也賞「人魚姫(マーメイド)の眠る海」 / 江田夕海
  • SBP賞「真・我孫子篇」 / RAGENT
  • 「かまいたちの夜2開発秘話 かまいたちの舞台裏」 - 元はプレミアムサイトに掲載されていた設定資料や開発上の裏話。
  • ユーザー参加リレー小説優秀作「飛翔島篇」 / オニカマス、Shine、三島あゆみ、lupin、apple、ひろ、顔顔 - プレミアムサイトのユーザー参加企画で行われたリレー小説の優秀作をまとめたもの。
  • 「天狗伝承篇 増補改訂版」 / 田中啓文 - 元はプレミアムサイトで掲載された、本作の脚本を担当した田中啓文によるシナリオを加筆改定したもの。

上記の他、選考委員による特別座談会も収録。

あなただけのかまいたちの夜2 another side[編集]

2003年5月23日から2003年9月30日までの期間限定で行われた公式サイト上の企画[9]。書籍『あなただけのかまいたちの夜2』の宣伝の一環として、入選から漏れた応募作品のうち最終選考候補として残った33作品を、11作品ずつ3回に分けてネット上で公開したもの(現在は閉鎖されている)。ウェブサイトという特性を生かし、分岐形式の作品は選択肢がリンクになっていた。

  • 第一回公開作品(2003年5月23日公開)
    • 「子守唄篇」 / 中川大一
    • 「金鼬篇」 / よこた腹D(はらでぃ)
    • 「究極レーサー篇」 / 黒澤新星
    • 「真犯人篇」 / 松崎智則
    • 「復讐篇」 / 平本和也
    • 「続底蟲村篇」 / 清水源
    • 「かまいたちの輪」 / 八月
    • 「もうひとつのかまいたちの夜2 【変格ミステリー篇】または【バケラッタ2篇】」 / 今井美香&脇田健生
    • 「僕の願い」 / 史々丸
    • 「透明な朝」 / 小澤史明
    • 「非時香果篇」 / 柴田遊
  • 第二回公開作品(2003年5月30日公開)
    • 「陰謀の島」 / 中村友美
    • 「かまい槌の夜」 / 瀬戸大祐
    • 「武丸ちゃんの復讐篇」 / 成澤聖
    • 「僕だけが」 / 芳賀矢潤沢
    • 「もしも我が名が「罪」だとしても」 / 浅薙柚椰
    • 「TRUMP」 / 神代大輔
    • 「かまいたちの朝焼け」 / 金杉祐里
    • 「嘘からでた真」 / 長川健輔
    • 「追跡者篇」 / 平本和也
    • 「架空の分岐からの展開」 / Y.O
    • 「「かまいたちの夜」の者たち」 / 小林丈夫
  • 第三回公開作品(2003年6月6日公開)
    • 「小夜篇」 / 新山輝
    • 「名探偵&名助手篇」 / 木村征人
    • 「脱出篇」 / 内藤勇人
    • 「亜希の魂」 / 黒輝影司
    • 「暗号解読篇」 / 関谷里美
    • 「第十三号雑居房」 / 犬吠埼ヂル
    • 「魔界たちの夜」 / 桑山真理子
    • 「化身」 / キリン
    • 「3分の2の密室」 / 正山小種
    • 「かまいたちの夜2〜岸猿家の謎〜」 / 宮本えりか
    • 「サイキック篇 氷の微笑」 / 猫

攻略本[編集]

画集[編集]

  • 『三日月島 The Art of かまいたちの夜2』 ISBN 4-924978-28-0 / 種田陽平・著、2002年

美術監督の種田陽平が描く『かまいたちの夜2』の原画集。対談も収録。

CD[編集]

ドラマCD
  • 『かまいたちの夜2 オリジナルストーリードラマ』 ワーナーミュージック・ジャパン、2002年7月17日発売、2,800円
久保田俊夫を主人公にしたオリジナルストーリー。出演声優は、田口トモロヲ栄順伊藤ヨタロウ青井愛
サウンドトラック
  • 『かまいたちの夜2 サウンドトラック』 ワーナーミュージック・ジャパン、2002年7月17日発売、2,500円
サウンドトラック。全13曲収録。
スペシャルCD
非売品。サウンドトラック未収録曲が入ったスペシャルCD。「オリジナルストーリードラマ」と「サウンドトラック」の発売当時、この2つを両方購入すると抽選で1,000名にスペシャルCDがプレゼントされるキャンペーンが実施されていた。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 「広技苑 2007年春版」株式会社毎日コミュニケーションズ
  2. ^ 「呪われよ!」――「かまいたちの夜2」に仕込まれた“恐怖のバグ”とは(ITmedia Gamez、2010年8月13日)
  3. ^ 「広技苑 2007年春版」株式会社毎日コミュニケーションズ
  4. ^ a b c 「第一章 メイキング オブ かまいたちの夜2」『かまいたちの夜2 〜監獄島のわらべ唄〜 公式ファンブック チュンソフト編』 チュンソフト、2002年7月31日、16頁。ISBN 9784924978263
  5. ^ a b 「第一章 メイキング オブ かまいたちの夜2」『かまいたちの夜2 〜監獄島のわらべ唄〜 公式ファンブック チュンソフト編』 チュンソフト、2002年7月31日、17頁。ISBN 9784924978263
  6. ^ a b 「第一章 メイキング オブ かまいたちの夜2」『かまいたちの夜2 〜監獄島のわらべ唄〜 公式ファンブック チュンソフト編』 チュンソフト、2002年7月31日、18頁。ISBN 9784924978263
  7. ^ a b 「第一章 メイキング オブ かまいたちの夜2」『かまいたちの夜2 〜監獄島のわらべ唄〜 公式ファンブック チュンソフト編』 チュンソフト、2002年7月31日、19頁。ISBN 9784924978263
  8. ^ 「第一章 メイキング オブ かまいたちの夜2」『かまいたちの夜2 〜監獄島のわらべ唄〜 公式ファンブック チュンソフト編』 チュンソフト、2002年7月31日、21頁。ISBN 9784924978263
  9. ^ ユーザーから応募された『かまいたちの夜2』オリジナル小説をサイトで公開!(電撃オンライン、2003年5月29日)

外部リンク[編集]