かに座ゼータ星
| データ 元期 J2000.0 Equinox J2000.0 |
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|---|---|
| 星座 | かに座 |
| 赤経 | 08h12m12.7s |
| 赤緯 | +17°38′52″ |
| 視等級 (V) | +5.58/+5.99/+6.12 |
| 距離 | 83.4 ± 2.9 光年 (25.6 ± 0.9 パーセク) |
| スペクトル分類 | F7V+F9V+G0V |
| 他の名称 | |
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Tegmen, Tegmine, 16 Cancri, HR 3208/3209/3210, HD 68257/68255/68256, BD+18°1867, HIP 40167, SAO 97645/97646, GC 11142/11141, ADS 6650, CCDM J08123+1738, WDS 08122+1739
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かに座ゼータ星 (ζ Cnc / ζ Cancri) は、少なくとも4つの恒星から構成されるかに座の恒星系である。ラテン語で「(カニの)殻」という意味のテグミン(Tegmine)という固有名を持つ。地球からは約83.4光年離れており、+4.67等級である。
かに座ゼータ星は黄道面の付近にあるため、月や稀に惑星による掩蔽が観測されることがある。
かに座ゼータ星系には、2つの連星系かに座ゼータ1星とかに座ゼータ2星が含まれ、5.06秒離れている。これらの2つの連星系は、重心の周りを1100年の周期で公転している。
かに座ゼータ星は小さな望遠鏡を用いると二重星のように見える。1756年にトビアス・マイヤーによって初めて2つの恒星として観測された。1781年にウィリアム・ハーシェルがかに座ゼータ1星自体が連星であることを発見し、三重連星であることが明らかになった。1831年にジョン・ハーシェルがかに座ゼータ1星の周りのかに座ゼータ2星の軌道の摂動に気づいた。これによりオットー・シュトルーベは1871年に、かに座ゼータ2星の主星の近傍を公転する伴星の存在を推定した[1]。近年の観測によってこの4つめの恒星の存在が明らかとなり、さらに1つか2つの未知の恒星の存在も示唆されている[2][3]。
かに座ゼータ1星を構成する2つの恒星は、かに座ゼータ星A、かに座ゼータ星Bと呼ばれる。これらはどちらも黄白色のF型主系列星で、視等級はそれぞれ+5.58、+5.99である。2008年時点で、2つの恒星の間は1秒離れており、分解して見るためには大型の望遠鏡が必要である。しかしこの距離は2020年まで増え続ける予定である。軌道周期は59.6年である[4]。
かに座ゼータ2星を構成する2つの恒星は、かに座ゼータ星C、かに座ゼータ星Dと呼ばれる。かに座ゼータ星Cは明るい方で、+6.12等級で黄色のG型主系列星である。かに座ゼータ星Dは10等級の赤色矮星で、近接した2つの赤色矮星である可能性がある。かに座ゼータ星Cとかに座ゼータ星Dの間は約0.3秒離れており、公転周期は17年である。
識別 [編集]
明るい3つの恒星はしばしば混同されるが、カタログではそれぞれ識別されているものもある。Griffinによって正しい対応付けがなされた[1]。
| 恒星 | HR | HD | SAO | HIP |
|---|---|---|---|---|
| かに座ゼータ星A | 3208 | 68257 | 97645 | 40167 |
| かに座ゼータ星B | 3209 | 68256 | ||
| かに座ゼータ星C | 3210 | 68255 | 97646 |
出典 [編集]
- ^ a b Griffin, R.F. (2000). “Spectroscopic Binary Orbits from Photoelectrical Radial Velocities: Paper 150: ζ Cancri C”. The Observatory 120: 1-47.
- ^ Hutchings, J. B., Griffin, R. F.; Menard, F. (2000). “Direct observation of the fourth star in the Zeta Cancri system” (abstract). Publ. Astron. Soc. Pac. 112: 833-836. doi:10.1086/316587.
- ^ Richichi, A. (2000). “An Investigation of the multiple star Zet Cnc by a lunar occultation”. Astron. Astroph. 364: 225-231.
- ^ Mason et al.; Hartkopf, William I.; Wycoff, Gary L.; Holdenried, Ellis R. (2006). “Speckle Interferometry at the US Naval Observatory. XII.”. The astronomical Journal 132 (5): 2219-2230. Bibcode 2006AJ....132.2219M. doi:10.1086/508231.