かつぎや
かつぎやは、落語の演目の一つ。古典落語に分類される。かつぎ屋とも表記される。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
目次 |
[編集] あらすじ
極端にゲンを担ぐ呉服屋の主人、五兵衛が居た。この主人は死に繋がる「し」の言葉をとても嫌うほどの入れようである。 しかし、ある正月の日、奉公人の権助が主人が嫌う縁起でもない言葉を連呼する。
主人が正月の若水汲み及び歌詠みに権助を指名するが、 当の権助は井戸への若水汲みに行くところで歌を忘れてしまい、思い出すがお経を上げると勘違いし、実際に上げてしまう。 言えたのか?と主人に問い詰められた権助ははぐらかすが、主人は怒ったためお経を言ってしまう。 権助は主人から怒られるが、なおも縁起でもない事を連呼し追い出されてしまう。
次に正月に貰った贈り物を贈ってもらった人の名の記録に権助を仕方なく指名するが 正月の贈り物を持って来た人の名前を略す際、主人が嫌う縁起でもないこと、(大体は死亡ネタや葬式ネタ、湯灌・・・ゆやのかんすけ等)を言ったりし、また権助は追い出されてしまう。
後に来た宝船売りの人に、主人のことをよく知っている番頭が縁起を担ぐとお小遣いをもらえると入れ知恵をし、呉服屋の主人を持ち上げて宝船売りはさまざまなものを貰う。 さらに持ち上げ、そして主人と娘と呉服で七福神と落ちが付いたところで演目は終わる。
[編集] その他
縁起の悪いことは何でも良く、初めのお経や後の葬式死亡ネタに限らずさまざまな言葉を入れることができる。そのために、如何にして話をうまく続けられるかがカギとなっている。
[編集] かつぎやの成立
かつぎやの成立は本来は長かったが、しの字嫌いが分割され成立したのに伴いかつぎやのしの字嫌い部分はアレンジが加えられるようになった。両方とも殆ど独立したためしの字嫌いとかつぎやは別々に演目されるようになり、元々ひとつであった演目は長いこともあり演じられることが少なくなった。分割にあたり、それぞれの元々の原形は残しつつ話を合わせる為に多少のアレンジが加えられている。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 北村一夫 『落語古典語典』 柏書房、1982年。
- 高橋啓之 『落語登場人物辞典』 東京堂出版、2005年。ISBN 978-4-490-10667-1