お〜い!竜馬

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お〜い!竜馬』(お〜い!りょうま)は、原作:武田鉄矢、作画:小山ゆうによる日本漫画作品、及びそのアニメ化、舞台化作品。

目次

[編集] 概要

[編集] 漫画

週刊ヤングサンデー』(連載開始時の誌名は『少年ビッグコミック』、小学館)誌上で1986年から1996年まで連載。単行本は小学館ヤングサンデーコミックス全23巻(ワイド版・文庫版は全14巻)。幕末の英雄・坂本龍馬の生涯をフィクションを交え、コミカルにかつシリアスに描いている。

司馬遼太郎著の小説『竜馬がゆく』をベースにしているが、『竜馬がゆく』と異なるのは龍馬の幼少期を描いているという点であり、幼少期に体験した土佐藩における上士郷士との間にある差別が、龍馬をして倒幕運動に邁進せしめたという解釈をとっている。この土佐上士と土佐郷士の対立構造を強調することにより、読者がより感情移入しやすい物語が展開されている。特に土佐藩前藩主・山内容堂や、上士の後藤象二郎、乾退助(後の板垣退助)、福岡藤次(後の福岡孝弟)を屈指の悪役として描くことにより、龍馬との敵対構造を際立たせている。あまりの描写の酷さに(下士に寛大であった佐々木高行ですら下士を見下すほど)山内家の子孫から「残虐に描きすぎ」と苦情が来たという。ちなみに原作の武田鉄矢は、2006年放送の大河ドラマ功名が辻』に山内家の家臣役として出演したが、オファーが来た際は山内容堂に対する悪感情から複雑な気分になったという。

この作品のその他の特徴としては、上記の他にも龍馬と武市半平太(武市瑞山)岡田以蔵が幼なじみである、龍馬が脱藩後に上海に旅立ち高杉晋作と出会う、新撰組沖田総司が龍馬に惚れ込む、龍馬と三吉慎蔵が14代将軍徳川家茂と面会する、史実上では盟友の後藤象二郎、そして自由民権運動の立役者の乾退助(板垣退助)が身分を笠に幼年期から郷士身分の龍馬を虐待しており、後の協力関係は単に情勢の変化により利害が一致したため、と解釈されている等フィクション的な設定、エピソードが散見されることである。しかし、どのエピソードも物語にすんなり溶け込んでおり、龍馬のその後の行動に意味を持たせている点で、ほとんど違和感を覚えさせない物語展開を作る事に成功している。ただし逆に言えば、それらの内容が実際にあったこととして解釈する読者も少なくなく、歴史解釈に誤解を生じさせていることも事実である。この作品が描かれた時期にNHKの大河ドラマで同じ司馬遼太郎原作の『翔ぶが如く』が放送され、近代日本の礎を築いた政治家としての大久保利通の人物評価が高まったが、この作品中での大久保はそれを無視するかのように龍馬に敵対心を持つ陰険で冷徹な人物として描かれている(ただ、大久保利通が初めて登場する単行本第15巻では、彼を近代日本の礎を築いた人物として肯定的な解説がなされており、大久保が龍馬に嫌悪感を抱く過程もコミカルなものとなっている)。

小山ゆうが同時代を描いた『AZUMI』内で、本作のキャラクターがそのままのデザインで登場している。

2010年には、小山ゆうが全てのカバーを書き起こした新装版が発売された(お〜い!竜馬・新装版・ビッグコミックススペシャル、全12巻)。

[編集] アニメ

1992年4月7日から1993年3月30日にかけて、NHK総合テレビテレビアニメ化されている。全39話。NHK地上波の新作アニメ枠の作品としては初めてステレオ放送を行なった作品である。

本放送は火曜19:30枠であったが、この時間帯のアニメ枠は『子鹿物語』以来で、現時点では本作が最後である(実質的に前番組にあたる『アニメひみつの花園』は金曜19:30枠、後番組にあたる『忍たま乱太郎(第1期)』は土曜18:10枠である)。

本放送当時の広報資料等では「歴史上の人物の生い立ちが学べる大河アニメ」と書かれていた。上海から帰国後の明治維新までの彼の行動、及び国内情勢は全てダイジェストで描かれ、暗殺シーンへとつなげている。

主題歌のオープニングテーマ『くそったれの涙』、エンディングテーマ『風の一歩』は原作者の武田が歌っている。

VHS化、レーザーディスク化は放送当時にされており、2010年3月に角川映画より完全版DVD-BOXが発売。また、NHKでは長崎県限定で2009年11月9日より再放送されたものを除き、地上波・BSのどちらでもこれまでに一度も再放送されたことがない[1]。パッケージソフトでは全39話となっているが、本放送時の最終回は35話~39話を編集した70分スペシャルとなっている。

[編集] その他

[編集] あらすじ


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


1835年11月15日高知城下・坂本家の末女・坂本乙女はほうき星を見ていた。その日は母・幸がまもなく出産を迎えようとしていた日。ほうき星に天翔ける竜と白馬の姿を見た乙女は、その星にこう叫ぶ。「今夜生まれてくる子は男にしておくれ!私がきっと強いサムライにしてみせるから!」その言葉に、ほうき星は優しい輝きを見せた。まもなく、産声があがった。産まれたのは元気な男の子。だがちぢれ毛で、背中にたてがみが生えている変な子であった。そんな我が子に呆然とする父・八平を尻目に、乙女はその子を抱きかかえ、「竜馬」と名付けた。

竜馬はすくすくと育つものの、泣き虫で弱虫。岡田以蔵を始めとする、近所の子供達からもそのちぢれ毛を馬鹿にされ、いじめられる毎日。勉強もからっきしで、塾から放り出される始末。そんな竜馬を乙女や二番目の姉・栄は見放すことなく、厳しく育てる。だが竜馬の長所は、その優しい心だった。そんな竜馬の心は、ふとしたきっかけで以蔵たちいじめっ子をもとりこにしてしまう。竜馬の面倒を見てきた武市半平太も、竜馬の器の大きさに感服してしまう。そんな平和な毎日を過ごそうとしていた竜馬だったが、土佐藩には上士と郷士という差別があり、郷士は上士に逆らう事が出来ないという理不尽を知ってしまう。その理不尽は、藩主・容堂によって友達や母をも死に追いやってしまった。「強くなりたい!」そう強く心に誓う竜馬は成長し、16歳になった。

16歳の竜馬は、その幼少期からは想像もつかないほど、精悍な青年になっていた。だが、どんなに強くなっても上士と郷士の溝は埋まりようもなかった。それでも、竜馬には強くなる事しか成すべき事がない。18歳になり、江戸千葉道場へ剣術修行にでた竜馬は江戸の文化にカルチャーショックを受け、故郷の小ささを思い知る。そんな時、前代未聞の大事件が起きた。黒船来航である。あわてふためく幕府の対応を目の当たりにする竜馬。そして一目黒船を見たいと思った竜馬は海辺近くで不思議な一団を見つける。それは吉田松陰と、桂小五郎高杉晋作といった松蔭の門下生達であった。そしてそれまでの竜馬には想像もつかなかった言葉を松蔭から聞く。「異人におびえる、腐った幕府などぶっこわしてしまえ!」

土佐に帰った竜馬は郷士仲間達にその言葉を伝えた。上士の差別に甘んじるしかなかった郷士達は、松蔭の言葉に生きがいを見出した。やがて彼らは武市を筆頭に「土佐勤皇党」を結成する。だが勤皇党は当時の土佐藩家老・吉田東洋に弾圧を受け続けたため、武市は東洋を暗殺し、これによって容堂に近づこうと計画する。しかし上士以外は人とも思わぬ、そんな容堂の真の姿を知る竜馬は武市に反対する。「容堂を盲信している」と武市を指摘し、みんなでこんな腐れ藩を脱藩しようと言う竜馬に、武市は「出てけ!」と怒鳴った。1人夜道を歩く竜馬。「道が見えん…、誰か道を照らしてくれ…!」そんな龍馬に成すべき事はただ一つ、脱藩である。だがそれは藩への謀反を意味し、結果、竜馬の脱藩は姉・栄を失う事になる…。

脱藩後、竜馬は幼少期に会ったアメリカ人、ジョン・エリックをたずねて長崎に向かった。エリックは捕鯨船で遭難にあい、土佐沖に漂着したものの、竜馬に助けられたという過去を持っていた。2人は感動の再会を果たし、一路、上海へ向かう。上海では偶然にも高杉晋作と再会し高杉から同志の証として保身のためのピストルをプレゼントされるが、その上海はアヘン戦争の影響でイギリスの植民地と化していた。現地人による攘夷運動もむなしく、イギリス兵達は野蛮を繰り返す。竜馬はその上海の姿に、列強に囲まれる日本の未来を見ていた。そして追い打ちをかけるように栄の自害を知る竜馬。それは竜馬を世界に旅立たせるための、栄の覚悟であった。竜馬は日本を生まれ変わらせることに邁進する決意を固めた。「日本を直してから、また一緒に旅に出よう。」エリックと別れた竜馬は帰国し、江戸に向かう。

江戸で、竜馬は高杉晋作と会い、そこで勝海舟の存在を知らされる。勝が軍艦を独占している事を知った竜馬は勝を斬ろうと決意。千葉道場の若主人・千葉重太郎と勝の屋敷へ向かう。だが勝は用心もせず2人の前に現れ、「斬る前に俺の話を聞け」と持論を展開した。「開国し、外貨を蓄え、軍艦を増備し、さらに朝鮮と三国同盟を作り、列強と対等に渡り合う」単純な尊皇攘夷論しか沸き起こらなかった時勢の中で、竜馬は勝の言葉に感動した。そして「わしを弟子にしてつかあさい!」と叫んだ。竜馬はこの日から、まさしく竜と馬のような行動力で時代を駆け抜けることになった。

時代の激流は、武市や以蔵ら土佐の仲間達を次々と奪っていった。その怒りがパワーとなり、薩長同盟大政奉還海援隊へと竜馬を走らせていく。そして竜馬の活躍は天下に知れ渡る事になった。大政奉還がかない、武力を使わずして幕府から朝廷への政権移譲をスムーズに進めるべく、竜馬は新政府の人事案を練り上げる。新政府人事の中に竜馬自身の名がない事を西郷に指摘された際、竜馬は「わしは窮屈な役人になるのは性に合わん。世界の海援隊でもやりますかいのう。」と語った。

そんな1867年11月15日、竜馬33歳の誕生日、竜馬の命は突然天に昇った…。

その日、土佐の乙女は竜馬が誕生した日のことを思い出していた。「生まれる時にあの天狗星が、何か細工をしたのかもしれないな」という兄・権平の言葉に、乙女はあの星のあの輝きは、自分の言葉に対する返事なのだと確信した。「きっとそうじゃ、のう、竜馬」そう夜空に微笑む乙女であった。

[編集] 登場人物

[編集] 主人公

「THE MAKING OFおーい!竜馬」にて、本作は竜馬・武市・以蔵の3人が主人公であると表記されている。中盤、武市と以蔵は処刑されるが、その後も何度も回想に登場し、竜馬を奮い立たせるかけがえのない存在として描かれている。

坂本竜馬
声 - 高山みなみ(幼年期)、関俊彦(青年期)
坂本家の末っ子として誕生する。幼少期は気弱で泣き虫、剣も勉強もからっきしで近所の子供達にいじめられてばかりだったが、人一倍の優しさを持った少年であった。ある事件と母の死をきっかけに、内面的に大きく成長し、自由奔放な青年となる。
剣は上達し、北辰一刀流の免許皆伝を得る。更に日本一の剣士を目指し、修行へと江戸へ発つがそこで浦賀での海岸防備に借り出され、黒船を目撃。更には桂小五郎初めとした長州藩士に出会い、竜馬の意識を大きく揺るがす。その後は勤皇思想に傾倒し、土佐藩を脱藩。
脱藩後に訪れた、江戸での勝海舟との出会いにより大きく心を動かされ、幕末の動乱を駆け抜けていくことになる。
史実通り、本作では刀を抜くことはほとんどない平和主義者であり、直接殺めたことは1度もないが、武市と以蔵の訃報を聞いたときには悲しさと怒りのあまり京都見廻組に苛立ちをぶつけ危うく斬り殺しかけたことがあり、終盤の絶命直前に姉から名刀を譲り受けながら1人も斬ることがなかったことを残念だと語るシーンがある。
武市半平太(武市瑞山)
声 - 緑川光(幼年期)、堀秀行(青年期)
本作では竜馬の幼馴染であり無二の親友。あまり知られていないが、竜馬とは親戚関係である。部下に慕われる高いカリスマ性を持つ。
以蔵のことは当初は見下していたが、彼の実力を認め友となる。幼少期から青年期には意外とコミカルな役回りが多い。幼少期は佐々木加代に惚れていた。
後に土佐勤王党を結成するが、竜馬からは「先生」と呼ばれることはない対等の関係。白札郷士であるが、幼少期から竜馬と同じく上士に虐げられていた。しかし藩主の山内容堂をあまりに妄信し過ぎており、それが原因で竜馬とは不本意ながら決別。更に竜馬が開国を掲げる勝海舟の弟子になったことから敵対する関係になってしまうが、土佐藩が海軍強化を藩論と決定したことで竜馬とは利害が一致し、中盤でようやく和解。
だが、その直後に土佐藩に呼び戻され勤王党弾圧が起こり、投獄され、容堂の真意を知り竜馬が正しかったことにやっと気づいたときには既に遅く、処刑を言い渡される。最期には自らの夢を竜馬に託し、上士達に意地を見せつけ、誰も成し得なかった三文字の切腹にて果てた(本作では史実と異なり、以蔵より先に処刑されている)。
本作では暗殺により地位を確立していく冷酷な策略家であり、朔平門外の変にも関わっていたかのような言動を見せている。それと同時に、尊皇攘夷を掲げる誠実な熱血漢としても描かれており、身分の低い土佐郷士でも日本を動かすことができるはずと大きな志を持ち、竜馬とは共に夢を追う盟友であった。また、以蔵のような部下を捨て駒のように利用することもあったが、以蔵への友情も忘れてはおらず、以蔵が土佐藩に捕らえられた際には他の仲間に以蔵を散々罵倒されても彼を見捨てることには最も躊躇・苦悩しており、「すべては彼に人斬りを命じた自分に責任がある」とも語っており、史実にあるように彼を侮蔑することもなかった。
終盤、新政府職制案の名簿を練る竜馬に 「この中に武市半平太という名前は入れたかった」 と惜しまれた(土佐藩からは後藤象二郎しか選出しなかった)。
岡田以蔵
声 - 千葉繁
武市と同じく竜馬の幼馴染で親友。郷士より更に身分の低い足軽であり、幼少期は自らを乞食と評していた。
虐げられるのが当たり前の貧困生活を送ってきており、竜馬が初めて眼にした迫害にも彼が関わっていた。吉田東洋の姪に恋をしたが、身分の違い故に撥ね付けられ、竜馬が身分差別を廃し誰もが平等な社会を志す大きな要因となっている。足軽でありながら、差別することなく接してくれた竜馬を"1番自分の気持ちを理解してくれた存在"として深い友情を抱いている。
「自分に自慢できるのは剣の腕だけ」と考えており、親友であり尊敬する武市を誰よりも信頼し、剣を振るう人斬りとなる。また、本作では吉田東洋暗殺に加わっており、直接的に殺害した張本人である。勤王党加盟直後しばらくは武市のことをそれまで通り呼び捨てにしていたが、その後「武市先生」と呼ぶようになる。
本作では冷酷な人斬りとして描かれることは少なく、どこか憎めない存在であり、本質的には優しく純粋で義侠心のある善人。幼少期には竜馬達を上士から必死になって庇い、自ら進んでリンチを受けたこともあった。自ら剣を振るうことで武市の役に立ち、昔とは比べ物にならないくらいの暮らしを手に入れられることを喜んでいたが、実際は利用されていたことに気付かなかった。
教養がないことを自ら認めているため、身の丈を超えた議論は武市に任せ、基本的に口を出さない。しかし竜馬に頼まれ、勝海舟の護衛をしたことを武市に激しく咎められ、「アホのお前に何がわかる! 飼い犬に手を噛まれるとはこのことだ…」と言われた際には流石に激昂し、刀を抜きかけた。「先生」と呼ぶようにはなっても心の中では武市は対等な友人であり、武市もそう思っていると考えていただけにショックが大きく、以降武市とは疎遠になってしまう(ちなみにこの護衛をした際、海舟に「自分が馬鹿だと気付きもしない幕府の馬鹿どもより、君はずっと利口さね」と評されている)。
後に土佐藩に捕らえられ、武市と共に勤王党弾圧に晒される。史実通り、拷問を受け1度は自白しかけるが、本作では「竜馬も近いうちに同じ場所に投獄され一緒に上士と戦うことができる」と考え、激しい拷問を受ける度に竜馬を思い出し耐えるようになった。それにもかかわらず仲間の郷士には「勤王の志もない以蔵なぞ、その内 暗殺の真相まで喋るに決まっている。早く殺してくれ」などと罵られ、信頼していた武市からも毒を盛られ、死にかけるが(この毒のエピソード自体は司馬遼太郎の創作)、それでも竜馬を信じ、自白することはなかった。後に「竜馬が投獄されることはない」と武市から告げられたことで唯一の心の支えさえも失い、戦意をなくし、結局史実通り暗殺に関与した仲間を自白するに至るが、肝心の吉田東洋暗殺の真相は語ることはなく、「東洋は上士以外の民衆を足蹴にしたせいで恨みを買って殺された。そんな東洋を侍の大将に任命した容堂公のせいで死んだ」 と述べており、ある意味 武市ですら気付くことのなかった容堂を含む上士の真意を最も見抜いていた人物である。
最期が史実とかなり異なっており、斬首を言い渡されるも直接的な死因は斬首ではない。処刑が野外で行われたため、乙女が救出に乗り出すも失敗し、逆に乙女が後藤・乾に捕らえられてしまうが、乙女の励ましもあり1人の剣士としての誇りを取り戻し、弱者を虐げる後藤達に激しく怒り救出しようと刀も持たずに必死に抵抗する(この際、弁当を包んでいた竹の皮を刃物代わりに使用)。しかし、両手を縛られまともな武器もない状況故に敵わず、後藤と乾に惨殺され、壮絶な最期を遂げた。

[編集] 坂本家

坂本乙女
声 - 小林優子
坂本家三女。竜馬の4つ上の姉。竜馬の名付け親でもある。彼女にとって竜馬は初めての弟であり、竜馬誕生時には必ず自分が強い剣士にしてみせると誓った。剣術が得意であり、竜馬に剣の指導も行っており、実質的に竜馬の育ての親で竜馬脱藩後も手紙のやり取りを続けていた。
いじめられて泣いてばかりいる竜馬を助け、その度に竜馬を叱咤しているが、彼に大きな期待を抱いていた。少年時代の竜馬を将来大物になると見込んでいた、数少ない人物。
岡上新輔と結婚するが、彼の浮気が原因で離婚し実家に戻る。女の身である自分を悔しく思い、男として竜馬と共に志士として活躍したいと思っている。巨漢の女性であるが、少女期は普通体型である。
おりょう(楢崎竜)
竜馬の内縁の妻となる人物。京都にて、妹と共に借金取りに襲われていたところを竜馬に助けられた。
その後は寺田屋で仲居として働くが、竜馬と祝言を挙げたのち共に長崎へ向かう。
特技は月琴で、家事や裁縫は苦手。新撰組にも臆することなく意見するなど気丈な性格で、常に竜馬を気遣い、支え続けている。
坂本八平
声 - 青野武
竜馬の父。竜馬の誕生の際、3人女の子が続いたので今度も女だろうと、生まれてくる子供に「早苗」という女の子の名前を用意していた。が、実際に生まれたのは男の子で、しかもかなりの癖毛、背中には鬣(たてがみ)のような毛が生えているのを見て呆然としてしまう。泣き虫で、塾をも退学させられてしまった竜馬を心底情けなく思うが、末っ子である彼に対して特別な思い入れを抱いている。
不治の病を得て、まだ自らの力で立ち上がれる内に今生の別れをすべく、竜馬に江戸へ2度目の剣の修行に発つ事を薦めた。二男の竜馬には何も遺産を相続させられないため、死ぬ間際まで竜馬を気にかけていた。
坂本権平
声 - 森川智之
竜馬の兄で坂本家の長男。下に4人もの弟妹がいるだけあり、長男らしくしっかりした性格。
少年時代は塾での成績も良く、剣の腕も立つ優等生だったが、幼少時の竜馬に対しては厳しく接していた。八平の死去後は竜馬の父親代わりも勤めている。盆栽が趣味。竜馬脱藩後も何かと金を仕送りをしており、経済面で援助した人物。
坂本栄
声 - 島本須美[2][3]
坂本家次女。竜馬の姉。竜馬の優しさを誰よりも深く理解している。幼少時代の竜馬に、勉強を教えており、乙女と並んで竜馬を育てた。
武士・柴田作衛門と結婚するが後に離縁、坂本家に戻る。以降、髪を結うことがなくなったため外見は母親の幸に酷似するようになった。脱藩する竜馬に、夫の形見である名刀陸奥守吉行を渡すが… 。
坂本千鶴
声 - 白石文子
坂本家長女。竜馬の長姉であり、海援隊士である高松太郎の母。竜馬が産まれる前、「男だったら坂本金八という名前はどうだろうか」と発案していた。本作では出番はほとんど無い。
坂本春猪
声 - 高山みなみ
権平の娘で竜馬の姪。竜馬とは年が近く、叔父というよりは兄のように接している。
岡上新輔
声 - 鈴木清信
乙女の夫で、竜馬の義兄である医者。勤皇思想に理解を持つ。浮気性であり、それが元で乙女とは離婚する。
源爺
声 - 八木光生
坂本家に仕える老僕。子供達の世話も担っている。子供達からは「源おんちゃん」と呼ばれ懐かれている。
坂本幸
声 - 池田昌子
竜馬の母。病弱であり、竜馬を出産後は結核を患い養生生活を送っている。幼い近藤長次郎に「若くて美人」と評されていたが史実では既に40歳を越えている。
末っ子の竜馬に対しては厳しく接することは一切なく、竜馬には常に大らかに、優しくあるようにと教えた。
とある事件がきっかけで病状が悪化し、まだ幼い竜馬を遺してこの世を去る。
坂本伊予
八平の後妻。竜馬が16歳のときに継母となる。常に敬語で話すが、基本的に大らかな人物。

[編集] 土佐関係

[編集] 郷士

中岡慎太郎
声 - 中原潤
山本琢磨(沢辺琢磨)
声 - 稀代桜子(幼年期)、真殿光昭(青年期)
吉村寅太郎
声 - 三木眞一郎
那須信吾
声 - 宇垣秀成
安岡嘉助
声 - 梁田清之
大石団蔵
望月亀弥太
北添佶摩
清岡道之助
野根山二十三士の一人で代表格。
田中顕助(田中光顕)
作中、勤王党で唯一明治まで生き延びた人物。
池田寅之進
通称 "寅"。本作では竜馬に強い憧れを抱く弟分として描かれている。堅苦しい武市よりも竜馬を非常に尊敬しており、寝言で呟くほどだった。竜馬もまた彼を弟のように可愛がり、北辰一刀流を教授している。
忠次郎が殺されたことに怒り、山田広衛と松井繁斎に単独で挑む。史実と異なり、山田に関しては不意打ちではなく真っ向からの勝負であり、竜馬の北辰一刀流の教えにより見事に勝利している。しかし、土佐では郷士は上士が相手では仇討ちは認められず、郷士と上士の対立になってしまう。郷士の仲間に匿われ、竜馬からは「絶対に上士にお前を殺させはしない」と励まされるも、武市の「今 上士と争うわけにはいかない。土佐なくしては我らも竜馬も勤王の志士として立ち上がることが出来なくなる」という考えから苦悩し、自ら切腹して果てた。本作では武市に強要されたわけでなく、あくまで竜馬を想って自らの意志で切腹しており、介錯後 竜馬は自分の刀の緒を寅之進の血汐に浸した(介錯したのは以蔵である)。史実の詳細は井口村刃傷事件参照。
死後も竜馬は忘れることなく、立派な武士の鑑だったと偲んでいた。
中平忠次郎
史実では寅之進の弟だが、本作では兄。穏やかな好青年で、作中 寅之進に「あんなに優しかった兄上を何故斬った!」と語られているが、仮にも侍でありながら虫けら扱いされることに我慢ならず激怒するなど、気の強い部分もあった。
本作では、たまたま百姓の女性が荷車を押してくれていた所に山田と松井が通りかかったため、その女性が女房と勘違いされ百姓の彼女は侍の常識がよくわからず礼をとらなかったことを咎められた。当然、女房ではないと釈明しても聞く耳持たず女性に暴行しかけたため抵抗したところ右腕を切り落とされ、憤怒し抜刀するが、惨殺された。
平井収二郎
間崎哲馬
弘瀬健太


[編集] 上士

後藤象二郎
声 - 荒川太郎
乾退助(板垣退助)
声 - 金丸淳一
福岡藤次(福岡孝弟)
声 - 森川智之
山田広衛
声 - 椎橋重
通称 "鬼山田"。「理不尽な暴力」を絵に描いたような性格であり、上士以外を「虫けら」と称し、完全に見下している。相手が子供であろうと容赦しないが、殺しはしなかった点では容堂ほど非情ではない。本作では幼少時から竜馬達と出会っており、竜馬が作中最初に経験した不当な差別の体現者である。幼少期から青年期において竜馬が経験した迫害のほぼ全てに関わっていたため、竜馬に常に悔しさを抱かせ、結果的に竜馬を奮い立たせる存在でもあった。
後に井口村刃傷事件にて中平忠次郎を酔った勢いではあるが、かなり理不尽な理由から惨殺したため、池田寅之進に兄弟の仇を討たれ死亡した。史実にあるように忠次郎と議論するわけでもなく、完全に悪として描かれている。作中では剣の腕はかなり高く、上士の中でも1・2位を争うほどだったと竜馬により語られている。
松井繁斎
声 - 津久井教生
通称 "べんちゃら繁斎"。
通称通り、山田の機嫌をとるため常におべんちゃらばかりを口にする山田の腰巾着。基本的に山田と同類だが、あまり暴力に訴えることはなく山田の後ろからそれを眺めることを楽しんでいる小悪党である。
後に井口村刃傷事件にて寅之進にあっさり刺殺された。
佐々木三四郎(佐々木高行)
吉田東洋
声 - 加藤精三
佐々木加代
声 - 井上喜久子
山内容堂
声 - 江原正士

[編集] その他土佐関連

岩崎弥太郎
声 - 中尾隆聖
商人。後の三菱財閥の創設者。
中浜万次郎(ジョン万次郎)
声 - 荒川太郎
河田小竜
声 - 肝付兼太

[編集] 幕府・江戸関係

勝海舟
大久保一翁
徳川家茂
徳川慶喜
千葉定吉
声 - 糸博
千葉重太郎
声 - 森川智之
千葉さな子
声 - 島本須美
松平春嶽
川路聖謨
近藤勇
声 - 山寺宏一
土方歳三
沖田総司
藤堂平助
山南敬助
芹沢鴨
佐々木只三郎

[編集] 薩摩関係

西郷吉之助(西郷隆盛)
声 - 玄田哲章
大久保一蔵(大久保利通)
小松帯刀
中村半次郎(桐野利秋)
五代才助(五代友厚)
島津久光
田中新兵衛

[編集] 長州関係

吉田松陰
声 - 安原義人
桂小五郎(木戸孝允)
声 - 中村大樹
高杉晋作
声 - 飛矢馬剣
伊藤俊輔(伊藤博文)
声 - 辻谷耕史
久坂玄瑞
声 - 佐久田修
井上聞多(井上馨)
山縣狂介(山縣有朋)
吉田稔麿
三吉慎蔵
おうの
村田蔵六(大村益次郎)
来島又兵衛
広沢真臣

[編集] 海援隊関係

近藤長次郎
声 - 鈴木晶子(幼年期)、三木眞一郎(青年期)
海援隊隊士。もとは土佐の町人で饅頭屋。
本作では武市や以蔵と同様、竜馬と幼馴染である。幼い頃から勉強熱心であり、貧しさ故に学習塾に通うことはできなかったが授業をこっそり盗み見ただけで漢字をスラスラ書くなど、かなり優秀な人物であり、勉強が苦手だった竜馬を感心させる。竜馬から教科書を送られ感激し、以来 友人となる。以蔵とは貧しい境遇から旧知の仲であり、ともに饅頭を売りさばいて真剣を買うことを約束していた。
成人となってからは土佐勤皇党に加盟し、武市について上京して来るが、勝海舟に弟子入りした竜馬について行くことに決め、神戸海軍操練所に入る。竜馬が亀山社中を設立後は持ち前の頭脳を活かして経営に深く関わり、特に英語は陸奥陽之助(陸奥宗光)を追い抜くほどでありトーマス・ブレーク・グラバーとの様々な商談に貢献。しかし、もともと勤皇の志も低く、学問追求の方により関心を持っていたため社中で孤立し始め、独断でイギリス単独留学を決めるという暴挙に出てしまう。更に、密航船に乗りイギリスに渡る予定が嵐で船が出せず、そのことが社中の者にもすでに知られていたため、糾弾を受けることになり、「私利私欲のために勝手な行動に出た裏切り者は切腹して詫びる」という社中の掟により、切腹して果てた。本作では切腹を強制されたわけではなく最終的な判断は彼自身に任されたため、逃げることも可能だったのだがそれをせず、解釈もなく1人で切腹した。また、このとき竜馬は薩長同盟のために不在であり、裁決は他の隊士によって決められた。
幼少時よりしっかりした性格をしており、作中ではかなりの常識人に当てはまる。武市や以蔵亡き後には、亀山社中の経営に熱心な竜馬に対して「幼い頃からの親友だった彼らが殺されて悔しいはずなのに、何故 商売ばかりで自分達の気持ちを酌んでくれないのか」と咎めるシーンがある。
沢村惣之丞
声 - 緑川光
岡本健三郎
陸奥陽之助(陸奥宗光)
池内蔵太
長岡謙吉
高松太郎
小曽根英四郎

[編集] その他

姉小路公知
岩倉具視
小曽根乾堂
ジョン・エリック
声 - 屋良有作
マーガレット・エリック
声 - 平松晶子
清河八郎
三岡八郎(由利公正)
平助
声 - 中原茂
グラバー
声 - 大友龍三郎
お登勢
佐久間象山
声 - 牛山茂
日根野弁治
声 - 玄田哲章
武市富
声 - 島本須美
池田寅之進
声 - 高山みなみ
宮部鼎蔵
河上彦斎
おたね
声 - 巴菁子
中国人少年
声 - 嶋村薫
アメリカ人少女
声 - 嶋村薫

[編集] ナレーション

大和田獏

[編集] アニメ版スタッフ

  • 原作:武田鉄矢、小山ゆう
  • 総監督:笹川ひろし
  • 監督:香川豊
  • キャラクターデザイン・総作画監督:はしもとかつみ
  • 美術監督:河野次郎
  • 音響監督:藤山房伸
  • 撮影監督:白井久男
  • 音楽:相良まさえ
  • 考証:永國淳哉
  • アニメーションプロデューサー:古川博三、菅野てつ勇
  • アニメーション制作:日本ヘラルド映画、アニメーション21
  • 制作:吉田圭一郎、茂手木秀樹
  • 共同制作:NHKエンタープライズ
  • 制作・著作:NHK

[編集] 主題歌

  • OP「くそったれの涙」(作詞:大津あきら・作曲:鈴木キサブロー・唄:武田鉄矢)
  • ED「風の一歩」(作詞:大津あきら・作曲:鈴木キサブロー・唄:武田鉄矢)

[編集] 放送リスト

話数 サブタイトル 脚本 コンテ 演出 作画監督 放送日
1 竜馬誕生 岸間信明 香川豊 はしもとかつみ 1992年
4月7日
2 弱虫竜馬 笹川ひろし 池野鯉太郎 郷敏治 4月14日
3 剣士の魂 貞光紳也 はしもとかつみ 4月21日
4 塾生失格 吉田通代 香川豊 生頼昭憲 高橋明信 5月5日
5 強くなりたい! 岸間信明 池野鯉太郎 吉田正広 保田康治 5月12日
6 逃げ腰竜馬 吉田通代 阿部紀之 郷敏治 5月19日
7 対抗試合 松下幹夫 貞光紳也 冨永恒雄 はしもとかつみ 6月2日
8 勝負…あった! 吉田通代 池野鯉太郎 鈴木満 6月9日
9 天狗退治 山元清多 生頼昭憲 石川修 6月16日
10 天狗の正体 池野鯉太郎 津田義三 郷敏治 6月23日
11 天狗救出大作戦 吉田通代 阿部紀之 はしもとかつみ 6月30日
12 三日三晩の意地 寺田和男 冨永恒雄 菊地城二 7月7日
13 母さんの教え 岸間信明 笹川ひろし 岩崎良明 はしもとかつみ 7月14日
SP 母さん、ぼくきっと強くなるよ! 7月21日
14 青春の夜明け前 吉田通代 香川豊 則座誠 梶原淳平 9月1日
15 心の中の英雄 白土武 伊東政雄 金子匡邦 9月8日
16 父と子 松下幹夫 池野鯉太郎 小泉昇 9月22日
17 恋の真剣勝負 吉田通代 阿部紀之 はしもとかつみ 10月6日
18 江戸剣術修行 岸間信明 冨永恒雄 菊池城二 10月13日
19 黒船来襲 山元清多 小林常夫 河内日出夫 10月20日
20 江戸の土産を手のひらに 竹之内和久 小泉昇 10月27日
21 熱き日本の志士となれ! 吉田通代 白土武 伊東政雄 金子匡邦 11月17日
22 八平、最後の教え 阿部紀之 牛草健 郷敏治 11月24日
23 御前試合 松下幹夫 池野鯉太郎 小泉昇 12月1日
24 勝った決った、胴一本! 青木佐恵子 河内日出夫 12月8日
25 琢磨、死んだらいかんぜよ! 吉田通代 阿部紀之 岩崎良明 はしもとかつみ 1993年
1月5日
26 さらば江戸、さらば千葉道場 白土武 伊東政雄 金子匡邦 1月12日
27 これぞ北辰一刀流! 池野鯉太郎 山口泰弘
松本清
1月26日
28 一触即発!上士対郷士 芦沢剛史 中島豊秋 2月9日
29 われら土佐勤王党 池野鯉太郎 岩崎良明 郷敏治 2月16日
30 以蔵の書いた?ラブレター 松下幹夫 白旗伸朗 工藤裕加 2月23日
31 夢は世界の海へ… 吉田通代 大地丙太郎 畑良子 3月2日
32 土佐よさらば!竜馬脱藩 高木真司 岡迫亘弘 3月9日
33 めざせ長崎、乗るぜ黒船 池野鯉太郎 はしもとかつみ 3月16日
34 ようこそ竜馬、船上の再会 白土武 伊東政雄 3月23日
SP おーい!竜馬完結編世界の海へ! 3月30日
35 世界の海へ第一歩 吉田通代 寺田和男 岩崎良明 郷敏治
36 半平太・最後の切り札 松下幹夫 大地丙太郎 畑良子
37 あこがれの異国で見たものは… 高木真司 岡迫亘弘
38 立ち上がれ、友よ! 吉田通代 池野鯉太郎 郷敏治
39 日本へ 香川豊 はしもとかつみ

[編集] お〜い竜馬!ミニ百科(アニメ版)

本編終了後の約5分間を使い、物語に関係する場所・人物等をより具体的に紹介し、補足するコーナー。それ以外にも以下のようなものもあった。

  • 島本須美本人が高知城で行われていた坂本竜馬のイベントを紹介
  • 投稿された絵を紹介
  • 全国の竜馬と名の付く視聴者を紹介

[編集] 脚注

  1. ^ 地上波民放やアニマックスなどのCSで放送されたことはある。
  2. ^ 千葉さな子役も演じた。
  3. ^ デビュー当時は女優として活動しており、その頃出演した作品の一つである1977年の大河ドラマ『花神』でお竜(龍馬の妻)を演じている。
NHK総合 火曜19:30枠
前番組 番組名 次番組
ゲーム・数字でQ
※土曜19:30枠へ異動
アニメ枠としての前番組は
アニメひみつの花園」(金曜19:30 - 20:00)
お~い!竜馬
NHKニュース7
※19:00 - 19:57
アニメ枠としての次番組は
忍たま乱太郎」(土曜18:10 - 18:40)
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