お茶漬け海苔

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永谷園のお茶づけ海苔
お茶漬け海苔シリーズの一つ「さけ茶づけ」。湯を注いだ状態

お茶漬け海苔(おちゃづけのり)は、白飯に掛けて熱湯を注ぐだけでお茶漬けを作ることができる調味料で、インスタント食品の一種である。

1952年永谷園から「永谷園のお茶づけ海苔」(当初は「江戸風味お茶づけ海苔」、発売の翌年に永谷園が設立された)が最初に発売され、以降各社からさまざまな製品が発売されている。

なお本項では以降便宜上「お茶漬け海苔」を一般名詞として、「お茶づけ海苔」を永谷園の商品として記述する。

[編集] 概要

基本となっている内容物は海苔あられ、抹茶塩(抹茶食塩砂糖昆布茶うま味調味料などを固めて顆粒状にしたもの)で、種類により野沢菜梅干しなどをフリーズドライ加工したものが入れられている。抹茶が入っているため、熱湯を注げば食べられるが、好みにより緑茶を掛ける人もいる。大半は白飯の標準的な1膳分に適した量に小分けにされている。

1980年代以降は通常用いられている刻み海苔の代わりに生海苔に食感や風味を近付けた海苔を使用するなどした高級志向のお茶漬け海苔も販売されている。さらに1990年代以降は「ラーメン茶漬け」、「中華茶漬け」、「ウーロン茶漬け」、「カレー茶漬け」など、ユニークな商品も開発・発売されている。

お茶漬け以外にうどんパスタだし巻き卵浅漬けなどにも応用することもでき、お茶漬け海苔を販売している各社のサイトなどでレシピが公開されている。

[編集] 永谷園による開発

お茶づけ海苔は煎茶の製法発展に大きな功績を残した伝承のある永谷宗円を先祖に持つ永谷嘉男が1952年に発売した。開発のヒントとなったのは「海苔茶」と「ぶぶ漬け」だった。海苔茶は先代の永谷武蔵が考案した、細切りにした海苔に抹茶や食塩などを加え熱湯で溶いて飲むもので、そこに京都の小粒あられやかきもちが入ったぶぶ漬けの要素を取り入れた。また吸湿性のあるあられを入れることにより海苔が湿気を帯びるのを防ぐという思わぬ効果もあった。定式幕をヒントにデザインされたパッケージは永谷自身によるデザインで、「お茶漬け」ではなく「お茶づけ」なのは永谷の思い入れがあったという。

発売当初は当時としては割高な価格もあり苦戦したものの、地道なセールスにより売り上げを伸ばしやがてヒット商品となった。その後永谷園は1970年に「さけ茶づけ」、1972年に「梅干茶づけ」を発売したのをはじめ、さまざまなバリエーションの製品を出している。「さけ茶づけ」は当初身ほぐし、骨取りを全て手作業で行っていた上、フレークにする技術もなかったため開発には苦労が伴ったものの、「お茶づけ海苔」に次ぐ看板商品となった。

永谷園のお茶づけ海苔はパッケージ以外にも、芸能人を積極的に起用したりシズルを効果的に用いたりした印象的なテレビCM、封入されたカードによる「東西名画選プレゼント」など、プロモーションの面でもさまざまな試みが行われた。過去には『マリオブラザーズ』(任天堂)とコラボレーションし、ゲーム内に商品が登場するファミリーコンピュータ ディスクシステム用ソフト『帰ってきたマリオブラザーズ』がリリースされたこともある。

[編集] 参考文献

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