お座敷列車 (門司鉄道管理局)
お座敷列車(おざしきれっしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)・九州旅客鉄道(JR九州)が1980年から1994年まで保有していた鉄道車両(和式客車)で、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種である。
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[編集] 概要
従来から保有していたスロ81系お座敷客車が老朽化してきたのと、波動輸送用として保有していた12系客車が余剰化してきたことから、スロ81系を置き換える目的で門司鉄道管理局が小倉工場で12系を改造して投入した和式客車(お座敷客車)である。
1980年に1編成を導入した。これは12系改造の和式客車として全国初のもので、のちにこれに続き全国各地に12系改造のジョイフルトレインが登場することになる。1983年にはもう1編成を導入した。
1980年に導入した編成には特に愛称は付けられなかったが、各車に九州の海の名称が付けられており、「山編成」の登場後は区別のため「海編成」と呼ばれた。1983年に導入した編成は各車に九州の山の名称が付けられ、編成には「山編成」の愛称が付けられた。
本記事では両方について記述する。
[編集] 編成
いずれも12系客車より改造されており、両端の車両はスロフ12形800番台、中間の車両はオロ12形800番台である。すべてグリーン車扱いであった。
以下「 」内は車両の愛称、( )内は旧番号。
[編集] 海編成
6両編成で、各車には九州周辺の海の名称が愛称名として付けられている。
- 1号車 スロフ12 801「錦江」(スハフ12 51)
- 2号車 オロ12 801「日向」(オハ12 133)
- 3号車 オロ12 802「周防」(オハ12 134)
- 4号車 オロ12 803「玄海」(オハ12 135)
- 5号車 オロ12 804「西海」(オハ12 136)
- 6号車 スロフ12 802「有明」(スハフ12 52)
[編集] 山編成
6両編成で、各車には九州の山の名称が愛称名として付けられている。
- 1号車 スロフ12 817「桜島」(スハフ12 77)
- 2号車 オロ12 833「高千穂」(オハ12 263)
- 3号車 オロ12 834「九重」(オハ12 262)
- 4号車 オロ12 835「阿蘇」(オハ12 261)
- 5号車 オロ12 836「雲仙」(オハ12 260)
- 6号車 スロフ12 818「開聞」(スハフ12 66)
[編集] 構造
スロフ12ではトイレと反対側(車掌室側)のドアの隣の窓1枚が、オロ12ではトイレと反対側のドアとその隣の窓1枚がそれぞれふさがれている。山編成では窓をふさいだ部分に九州をイメージしたシンボルマークが入れられている。車体塗装については、地色は従来と同じ青20号のままであるが、2本の白帯は消され、窓下に従来の白帯より太い淡緑6号の帯を入れている。
車内は海・山編成とも3号車のみ洋風で、それ以外はお座敷構造である。山編成では窓に障子がはめこまれているほか、3号車に舞台装置が設置されている。
[編集] 運用
当初はいずれも鳥栖客貨車区に配置され、同区の廃止に伴い門司客貨車区に転属した。その後、門司客貨車区の統合により海編成は熊本客車区に、山編成は門司港運転区に配置され、JR九州に承継された。
1987年に海編成のリニューアルが行われた。外部塗装はダークグリーン地に車体上部と窓下に金色の帯を入れた塗装に変更された。車内は壁や天井の板が張り替えられ、内装の塗装が一部変更された。山編成も1988年末に同様にリニューアルされている。
1994年、JR九州のジョイフルトレイン全廃により両編成とも廃車となった。
[編集] 参考文献
- 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』1986年11月号(通巻471号)特集:12系客車
- 交友社『鉄道ファン』1987年11月号(通巻319号)p56 和式客車が大変身「白樺」・「海」編成
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