おおぐま座ガンマ星

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おおぐま座γ星[1]
Gamma Ursae Majoris
星座 おおぐま座
視等級 (V) 2.440[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 11h 53m 49.84732s[1]
赤緯 (Dec, δ) +53° 41′ 41.1350″[1]
赤方偏移 -0.000042[1]
視線速度 (Rv) -12.6km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 107.68 ミリ秒/年[1]
赤緯: 11.01 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 39.21 ± 0.40 ミリ秒[1]
距離 83.14 ± 0.86光年[注 1]
(25.5 ± 0.26パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) 0.407[注 2]
物理的性質
半径 3 R
質量 2.7 M
自転速度 168km/s
スペクトル分類 A0Ve [1]
光度 72 L
表面温度 9,500 K
色指数 (B-V) 0.00[2]
色指数 (U-B) +0.02[2]
別名称
別名称
おおぐま座64番星[1]
BD +54 1475[1]
FK5 447[1], HD 103287[1]
HIP 58001[1], HR 4554[1]
SAO 28179[1]
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おおぐま座γ星は、おおぐま座恒星で2等星。北斗七星を形成する恒星の1つでもある。

概要[編集]

ひしゃくの水汲みの側から3番目に位置する。北斗七星の星は、ポラリス(現在の北極星)に近い方から順にバイエル符号をつけられたため、3番目のγが与えられた。

特徴[編集]

水素ガスを放出しており、周囲に円盤状の雲を形成しているとみられる。このガス雲の影響で、速い自転が引き起こされていると考えられている。スペクトルに輝線が見られ、そのためにスペクトル分類に接尾記号eがつけられる。スペクトル型はA0Veであるが、スペクトル型Aで輝線の見られるものは稀で、2008年現在、100個ほどしか見つかっていない。接尾記号eのつけられる星は大概がスペクトル型Bで、アケルナルなどが該当する。この星はスペクトル型Aeの星としては典型であるようだ[3]

この恒星はおおぐま座運動星団と呼ばれる散開星団に属している。北斗七星の星は、α星η星以外はこの星団に属している。この星団に属する星は、宇宙空間において、同じ方向に動いているとみられている。

名称[編集]

Gamma Ursae Majoris、略称 γ UMa。固有名フェクダ(Phecda)の由来は、アラビア語فخذfakhdh [faxð])で、『大熊の股』を意味する語から名付けられた。他にフェグダ、ファドなどの別名を持つ。中国名も知られ、『史記』「天官書」など正史の天文志では(てんき)、唐の密教教典『仏説北斗七星延命経』では禄存(ろくぞん)と呼ばれる。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME PHECDA. 2013年2月10日閲覧。
  2. ^ a b イェール輝星目録第5版
  3. ^ PHECDA (Gamma Ursae Majoris)

関連項目[編集]