おおぐま座イプシロン星

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おおぐま座ε星[1]
Epsilon Ursae Majoris
星座 おおぐま座
視等級 (V) 1.760[1]
変光星型 りょうけん座α2型変光星[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 12h 54m 01.74959s[1]
赤緯 (Dec, δ) +55° 57′ 35.3627″[1]
赤方偏移 -0.000031[1]
視線速度 (Rv) -9/3km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 111.91 ミリ秒/年[1]
赤緯: -8.24 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 39.51 ± 0.20 ミリ秒[1]
距離 82.51 ± 0.42光年[注 1]
(25.31 ± 0.13パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) -0.256[注 2]
物理的性質
半径 3.7 R
質量 ~3 M
自転速度 38km/s
スペクトル分類 A0p [1]
光度 108 L
表面温度 9,400 K
色指数 (B-V) -0.02[2]
色指数 (U-B) +0.02[2]
別名称
別名称
おおぐま座77番星[1]
BD +56 1627[1]
FK5 483[1], HD 112185[1]
HIP 62956[1], HR 4905[1]
SAO 28553[1]
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おおぐま座ε星は、おおぐま座恒星で2等星。北斗七星を形成する恒星の1つでもある。

概要[編集]

北斗七星はひしゃくの水汲みの側から順にバイエル符号がつけられているため、5番目に並ぶこの恒星はε星となる。

詳細[編集]

スペクトル分類はA0pである。「p」はスペクトルの特異(peculiar)を示し、これは変光タイプりょうけん座α2型変光星の特性である。このような変光を示すのは、次の理由による。まず強い磁場がこの星の水素燃料から異なる元素を分離しているため、その輝きは特徴的なものとなっている。そして、回転軸に対して磁極の角度が異なり、それによって元素が分離される。分離された元素によって、星の部分ごとにそれぞれ異なる反応が起こる。それが回転によって地球からみたときの視界に入ったり外れたりするので、変光が起こる。これによって、5.1日間の期間で変動する非常に奇妙なスペクトル線が生ずる。もっとも、変光範囲が小さいので眼視観測では光度変化を確認することはできない。この恒星の場合は、自転軸に対し、磁気軸がおよそ90度傾いている。クロムのより暗い(より濃い)領域が、赤道の一帯に直角にあると考えられる。この変光タイプとしてはあまり磁場が強いほうではなくりょうけん座α星の15分の1である。しかしそれでも、地球の磁場の100倍以上である。

最近の研究で、5.1日間の光度変化は、木星の14.7倍の天体が軌道離心率 e=0.5の場所に存在するためであるかもしれないとされる。分離すると、平均0.055天文単位である。

また、大きく拡散したおおぐま座運動星団に属する。 歴史的にこの恒星は海運の際の目印として頻繁に利用されてきた。古くからの57個の重要な星[1]として知られていたようだ。

名称[編集]

固有名アリオト(Alioth)の意味については諸説ありアラビア語で「尾」を意味する al-ayyūq が語源という説[3]や、「黒い馬 (または牛) 」を意味する al-jaun が転訛したものという説がある[4]

中国では、『史記』の「天官書」での名は玉衝密教経典『仏説北斗七星延命経』では廉貞れんじょう)とされる。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s SIMBAD Astronomical Database”. Results for V* eps UMa. 2013年2月10日閲覧。
  2. ^ a b イェール輝星目録第5版
  3. ^ 原恵 『星座の神話 - 星座史と星名の意味』 (新装改訂版) 恒星社厚生閣、1996年6月30日、103頁。ISBN 978-4-7699-0825-8 
  4. ^ Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern Star Names. Sky Publishing. p. 56. 
  1. ^ この記述はパブリック・ドメインの百科事典 1728 Cyclopaedia に基づいています。


関連項目[編集]