なすなかにし

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なすなかにし
メンバー 那須晃行
中西茂樹
結成年 2001年
事務所 松竹芸能
活動時期 2001年 -
出会い いとこ同士
旧コンビ名 那須・中西
いまぶーむ
現在の活動状況 テレビ・ライブなど
芸種 漫才
ネタ作成者 中西茂樹
現在の代表番組 なすなかにしのバズっちゃ!! ゴールデンタイムへの道
ラヴィット!
なすなかにしのゲームキングダム
など
過去の代表番組 あはれ!名作くん
ますだおかだ角パァ!
知っとこ!
PON!
わらたまドッカ〜ンなど
同期 クロちゃん安田大サーカス
友近
おいでやす小田
とにかく明るい安村
小島よしおなど
公式サイト 公式プロフィール
受賞歴
2005年 第5回新人お笑い尼崎大賞 大賞
2010年 決戦!お笑い有楽城 優勝
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なすなかにしは、那須晃行中西茂樹からなる日本お笑いコンビ。那須の母と中西の父が姉弟のため、互いにいとこの関係にあたる。略称は「なすなか」。一時期、『いまぶーむ』というコンビ名だったことがあった。松竹芸能所属。

メンバー[編集]

  • 那須 晃行(なす あきゆき、1980年昭和55年〉12月14日 - )(43歳)ツッコミ担当、立ち位置は向かって右。
    • 大阪府枚方市出身。京都府八幡市生まれ。ガラガラ声。
    • 身長170cm。体重68kg。血液型は不明。
    • 趣味はボウリング、ミニチュアの硝子細工集め。
    • ヘルニア鞭打ち症が持病。
    • 子供の頃はヤンキーに憧れ、小学校4年生で剃り込みを入れていた。中学・高校時代もやんちゃだった。当時身に着けていた金のネックレスと和柄のスカジャンは大切に机の引き出しにしまってある。
    • 祖父はお寺の住職で、父は駐車場経営者。
    • 大阪の遊園地ひらかたパークでアルバイトしていた頃のあだ名は「ナッシュ」。中西も一緒にバイトしていた。上京後は、内職(ビーズを紐に通したものを大量に作り、ダンボールに詰めて送ると不合格のものが送り返されてくる)に励んでいた[1]
    • 特攻の拓』『ナイトガンダム物語』に詳しい。
    • かなりの汗っかきであり、体温を下げるために冷却ジェルシートを頻繁に使用する。
    • カラオケが得意。以前青森スナックにて歌を披露した際、その店のママから「大阪に帰らないで」と懇願された。
    • 2022年5月22日(21日深夜)放送のテレビ番組『ゴッドタン』(テレビ東京)で結婚を報告[2]。結婚は同年1月で、相手はサンミュージック所属のタレント濱田准[3]
    • 2023年12月12日脳梗塞を発症し、緊急のカテーテル手術を受ける[4]。休養して治療に専念し、中西は当面個人での活動となる[4]2024年1月21日、退院を報告[5]。 2024年4月8日放送の「ラヴィット!」より活動再開[6]
  • 中西 茂樹(なかにし しげき、1977年〈昭和52年〉9月24日 - )(46歳)ボケ・ネタ作り担当、立ち位置は向かって左。
    • 大阪府枚方市出身。寝屋川市生まれ。ダミ声。
    • 身長172cm。体重86kg。血液型B型。
    • 眼鏡をかけている方(当初はかけていなかった)。
    • 昔、同級生と『セクシィー』というコンビを組んでいた。解散理由は中西曰く「(当時の相方は)面白くない」。元相方は時々ラジオにゲスト出演しては那須にあたる。
    • 趣味はゲーム楽屋でも一人でしている。全ての新作ゲームを毎週チェックしていて売れ行きを調べる為、自ら店頭にも頻繁に足を運んでいる。
    • ひらかたパークでアルバイトしていた。ひらかたパークでのバイト歴は那須よりも長い。上京後は上野動物園の前で肉まんを売るバイトをしながらパチンコ生活をしていた[7]
    • アニメが大好きで特にアニメソングに詳しい。過去のアニメのイントロクイズで負けた事が無い。
    • ドラゴンボール』、『キン肉マン』等昔の漫画に非常に詳しく、細部のセリフ等まで演じる事が出来る。過去にライブやラジオの企画でアニメオタクとクイズ対決をし、数々の勝利を収めた。
    • 子供の頃に「漫画は読み方次第で面白さが変わるから」という考えから、本を全部読み終わった後は逆から読み、その後は左下のコマだけ読んでいた。
    • 仏像が好きで、一人でよく拝観に行き、プライベートで仏像のイラストを書いている。仏像を描くのは「精神が乱れた時」。
    • 幼少期に漫画家を目指していたのでイラストが得意。イラストは色を付けずに黒の色鉛筆一本で書き上げる。色を付けない理由は「面倒だから。」子供の頃は那須と一緒に漫画家になろうと言っていたことがあるという[8]
    • おもちゃが好きでおもちゃ屋によく足を運ぶ。子供の時買えなかったどうしても欲しいおもちゃがあってそれを手にする事が夢。
    • 一部分だけものまねという独自の技を持っている。
    • サバイバルゲームにはまっていて週1回はやっている。1ヶ月でハンドガン等の武器を4つ買い揃えた。2017年末ごろにテニスをしていないのにテニス肘を患ってしまい、最近はあまりできなくなっている[9]
    • ネタ帳はイラスト入りで、舞台上での動きまで綿密に書かれている。相方・那須にしか見ることを許していない。
    • 介護福祉士の資格を持っている。
    • 自称「中西軍団」というファミリーが存在する。メンバーは片山裕介(元・ヒカリゴケ、筆頭)、西口宜夫(自由きまま)など。
    • 2017年1月31日、高田紗千子(梅小鉢)との結婚を発表[10]
    • 2019年8月7日、第1子男児が誕生[11]
    • 2023年6月9日、第2子男児の誕生を報告[12]

概要[編集]

コンビ名の改名[編集]

  • 「なすなかにし」は仮のコンビ名で、正式なコンビ名を決めて名乗ることが恥ずかしかったことから、9年間そのままで活動を続けていた。だが、事務所の先輩の岡田圭右(ますだおかだ)から「なすなかにし」だと那須と中西のどちらかが分かりづらく[19]、コンビ名も地味だと改名を勧められ、『PON!』で共演しているビビる大木や番組スタッフたちと会食中、いくつか挙がった候補の中からくじ引きで「いまぶーむ」を引き当てた。他に挙がった候補は「岡田屋すべるかぶる」「神輿かつぐおろす」「一級河川寝屋川」「扇子あおぐそよぐ」など[20]
    • この他にも、同じ事務所で『ちちんぷいぷい』でも共演した堀ちえみからも「ペロペロキャンディー」「くずはモールチョップ」の候補が出され、くじに加えられた[21]
  • しかしその後コンビ名がなかなか定着せず、さらに『爆笑レッドカーペット』などのネタ番組の終了に伴い、レギュラー番組がなくなってしまう。中西によると収入は改名前の10分の1になったとのこと。そして単独ライブを機に、コンビ名を再改名するに至る[22]

その他のエピソード[編集]

  • 出会いは那須が生まれてすぐ。両親同士の仲が良く、よく枚方市内で会って遊んでいた。ひとりっ子の那須の方が大事にされていることで中西は嫉妬していたが、夏のある日、中西がスイカの種を部屋に飛ばし、「こうすると畳の間から芽が出て来るんやで」と言ったのに対し那須が「こんな所に生えたら困るやん!」と人生初のツッコミをしてから中西は態度が激変、那須を「相方にしよう!」と決めたらしい。
  • 那須家・中西家は親族一同で仲が良く、毎年正月に親族が一堂に会してのビンゴ大会が開催され、なすなかにしがMCを担当している[23]
  • 松竹芸能の養成所を出てから2人はひらかたパーク(ひらパー)でアルバイトをしていた[8]が、ひらパー社員から「君ら頑張ったら行けるんちゃう?」と背中を押されて松竹芸能に帰ってきた。現在でもプライベートで同園を訪れている。
  • かつては若手らしからぬ風貌と声質のため、しばしばベテランと勘違いされると本人たちが語っていた[13]。第42回上方漫才大賞に出場した際には、舞台裏でオール巨人(オール阪神・巨人)に「お前らベテランやのに若手の賞レース出るな」と注意された。現在は芸風と風貌が年齢にようやく一致してきたとされる。
  • コンビ揃って「モンスターハンター」が得意でハンター歴もPS2時代からやっているので長い。いろんな人の手助けをする接待モンハンを得意としている。
  • YouTubeに2人がプライベートでアップしている「なすなかチャンネル」というものがあり、そこでは2人のプライベートで遊んでいる映像が見られる。映像編集は中西自らが行っている。[注 1]
  • 新婚さんいらっしゃい!』(朝日放送テレビ)へは、中西夫妻が2017年、那須夫妻(中西も出演)が2023年の、いずれも9月10日放送分に出演している。

受賞歴[編集]

  • 2007年 第42回上方漫才大賞 優秀新人賞
  • 2016年 第51回上方漫才大賞 奨励賞(ノミネート)
  • 2017年 第52回上方漫才大賞 奨励賞(ノミネート)
  • 2019年 第54回上方漫才大賞 奨励賞(ノミネート)[24]

賞レースでの戦績[編集]

M-1グランプリ[16][編集]

年度 結果 エントリー

No.

備考
2002年(第2回) 2回戦進出 不明
2003年(第3回) 準決勝進出 1753
2004年(第4回) 準決勝進出 2597
2005年(第5回) 準決勝進出 3356
2006年(第6回) 準決勝進出 3903
2007年(第7回) 準決勝進出 4219
2008年(第8回) 3回戦進出 4466
2009年(第9回) 3回戦進出 472
2010年(第10回) 3回戦進出 585
2015年(第11回) 3回戦進出 924
2016年(第12回) 準々決勝進出 1530 結成15年目

THE MANZAI[編集]

  • 2011年 THE MANZAI 1回戦進出
  • 2012年 THE MANZAI 2回戦進出
  • 2013年 THE MANZAI 認定漫才師
  • 2014年 THE MANZAI 認定漫才師

その他[編集]

出演[編集]

現在の出演番組[編集]

テレビ[編集]

レギュラー
準レギュラー・不定期出演

ラジオ[編集]

ウェブテレビ[編集]

過去の出演番組[編集]

テレビ[編集]

レギュラー
準レギュラー・不定期出演

テレビドラマ[編集]

テレビアニメ[編集]

PV[編集]

ラジオ[編集]

ウェブテレビ[編集]

映画[編集]

  • 笑う招き猫 (漫才師・きんぴら役) 主演2人の漫才監修も務めた
  • 関西ジャニーズJr.のお笑いスター誕生!

DVD[編集]

  • LIVE!チクる JAPAN TOUR 2004(2004年12月22日発売)
  • Live!チクる 笑いのEXPO 2005(2005年12月7日発売)
  • チクる2006スペシャル 松竹芸能お笑い大集合!(2006年12月13日発売)
  • いまぶーむのいーとこ〜元なすなかにし〜(2011年1月26日発売)

脚注[編集]

  1. ^ 自信だけで上京するも「全部なくなった」。どん底を経験したなすなかにしが“ロケの達人”になるまで”. QJWeb (2023年7月31日). 2023年8月3日閲覧。
  2. ^ なすなかにし那須晃行が結婚を発表 テレ東「ゴッドタン」で「イタい彼女と結婚してます」”. 日刊スポーツ (2022年5月22日). 2022年5月22日閲覧。
  3. ^ なすなかにし那須晃行「ラヴィット!」で1月に結婚したのはタレント濱田准「お准と呼んでます」”. 日刊スポーツ (2022年5月25日). 2022年5月25日閲覧。
  4. ^ a b “なすなかにし那須、脳梗塞で緊急手術「現在は回復に向けて入院」 治療に専念するため休養”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年12月17日). https://www.oricon.co.jp/news/2307066/full/ 2023年12月17日閲覧。 
  5. ^ “脳梗塞で緊急手術の「なすなかにし」那須晃行、退院 今後は「復帰に向けてリハビリ」へ”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2024年1月21日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/01/21/kiji/20240121s00041000463000c.html 2024年1月21日閲覧。 
  6. ^ なすなか那須、4ヶ月ぶり涙の仕事復帰…昨年12月に脳梗塞手術 中西と『ラヴィット!』生出演に歓声”. ORICON NEWS (2024年4月8日). 2024年4月8日閲覧。
  7. ^ 自信だけで上京するも「全部なくなった」。どん底を経験したなすなかにしが“ロケの達人”になるまで”. QJWeb (2023年7月31日). 2023年8月3日閲覧。
  8. ^ a b c なすなかにし中西、那須とともに吉本興業オーディション受けていた過去「落選して松竹芸能へ」”. FLASH. 光文社 (2024年2月11日). 2024年2月12日閲覧。
  9. ^ PSO2 アークスライブ!ワンモア!2018年2月3日放送
  10. ^ “梅小鉢・高田沙千子 なすなかにし・中西茂樹と結婚”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2017年2月1日). https://www.daily.co.jp/gossip/2017/02/01/0009877973.shtml 2022年5月23日閲覧。 
  11. ^ “梅小鉢・高田紗千子が第1子男児出産 なすなかにし・中西パパに「生まれて来てくれてありがとう」”. eltha (oricon ME). (2019年8月21日). https://beauty.oricon.co.jp/news/2142709/full/ 2022年5月23日閲覧。 
  12. ^ “なすなかにし中西、妻の梅小鉢・高田紗千子の第2子男児出産報告「僕の新しい家族です」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年6月9日). https://www.oricon.co.jp/news/2282369/full/ 2023年12月17日閲覧。 
  13. ^ a b 『お笑いスタイルLAUGH! 2005年冬号』 竹書房、2005年、96-97頁。
  14. ^ 松竹芸能株式会社公式サイト (2010年4月6日). “なすなかにし コンビ名改名のお知らせ”. 2010年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年4月6日閲覧。
  15. ^ お笑いナタリー (2011年6月1日). “いまぶーむが「なすなかにし」に再改名”. 2011年6月2日閲覧。
  16. ^ a b なすなかにし | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2021年7月8日閲覧。
  17. ^ 日本経済新聞社・日経BP社. “お笑い芸人の新主役は? オダウエダ・ランジャタイ…|エンタメ!|NIKKEI STYLE”. NIKKEI STYLE. 2022年4月1日閲覧。
  18. ^ 『ラヴィット!』またくすぶり芸人を再生するーなすなかにしがトレンド入り”. 日刊サイゾー (2022年2月23日). 2022年4月1日閲覧。
  19. ^ 立ち位置が向かって左が中西、右が那須なので、旧コンビ名の「なすなかにし」では個人名が出ないテロップが出ると名前が逆になる(ますだおかだと同じパターン)。
  20. ^ ORICON STYLE (2010年4月6日). “漫才コンビ・なすなかにし、結成9年目でコンビ名「いまぶーむ」に“正式”改名”. 2010年4月7日閲覧。
  21. ^ 『ちちんぷいぷい』2010年4月8日放送「どっから来はったん!?」より。
  22. ^ スポーツ報知大阪版 (2011年6月2日). “いまぶーむ、“ぶーむ”訪れず旧コンビ名「なすなかにし」で再出発”. 2011年6月2日閲覧。(2011年6月2日時点のアーカイブ
  23. ^ なすなかにし、“センターマイクすら邪魔”な仲も「恋愛の報告は一切しない」”. マイナビニュース (2022年8月4日). 2022年8月6日閲覧。
  24. ^ 2019年3月18日. “アイン、アキナ、かまいたち、ジャル、なすなか「第54回上方漫才大賞」奨励賞候補に(コメントあり)”. お笑いナタリー. 2019年4月4日閲覧。
  25. ^ 「ラヴィット!」新レギュラーメンバー一挙発表 月曜~木曜に加入”. モデルプレス. ネットネイティブ (2023年10月2日). 2023年10月2日閲覧。
  26. ^ なすなかにし那須 脳梗塞リハビリ中でも念願MC番組が決定!! 局も異例対応で「復帰待ってます」”. Yahoo!ニュース. 2024年3月22日閲覧。
  27. ^ なすなかにしGERAレギュラー昇格、おじさんではございません!(コメントあり) - お笑いナタリー”. お笑い ナタリー (2022年3月23日). 2022年3月28日閲覧。
  28. ^ “EXILE TAKAHIRO「すべてそこに向かっている」?「レモンサワーで日本を元気に!」するプロジェクト始動”. TOKYO HEADLINE (ヘッドライン). (2021年3月23日). https://www.tokyoheadline.com/543961/3/ 2021年4月17日閲覧。 
  29. ^ “細田佳央太『フェルマーの料理』に出演 “岳”高橋文哉のライバル役「どんな関わり方をしていくのか…」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年10月7日). https://www.oricon.co.jp/news/2297743/full/ 2023年10月7日閲覧。 
  30. ^ 会って遊べない日は2時間くらい電話していたなすなか、GERAで全13回の特番(コメントあり) - お笑いナタリー”. お笑い ナタリー (2021年11月2日). 2021年11月4日閲覧。
  31. ^ 今年の垢を落とすぞ!よゐこ濱口が素人娘の家を12時間ハシゴ風呂! | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)”. AbemaTV. 2018年7月14日閲覧。
  32. ^ ボートレース業界初のボートレース×恋愛バラエティ 『男女7人波物語 -恋愛も、競走だ-』 3月8日(日)午後3時から「AbemaTV」「BOATRACEチャンネル」にて生放送!”. 紀伊民報AGARA. 紀伊民報 (2020年3月7日). 2020年3月8日閲覧。

注釈[編集]

  1. ^ この二項目については、GERA「なすなかにしのおじさんではございません」#58にて中西本人が「自分で記述した」と発言。

外部リンク[編集]