あらいぐまラスカル

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あらいぐまラスカル』は、米国の作家スターリング・ノースが自らの少年時代を回想した小説、『はるかなるわがラスカル』を原作とした、日本のテレビアニメ。11歳の少年、スターリング・ノースとあらいぐまの「ラスカル」の友情物語とされるが、その一方で、自然人間の共存の難しさに関しても触れている。フジテレビ系の世界名作劇場枠で放送された作品で、放映期間は、1977年1月2日から12月25日で全52話。

世界名作劇場
通番 題名 放映期間
第2作 母をたずねて三千里 1976年1月
〜1976年12月
第3作 あらいぐまラスカル 1977年1月
〜1977年12月
第4作 ペリーヌ物語 1978年1月
〜1978年12月

作品概要[編集]

同アニメーション作品では、そのラスカルとの出会いから別れまでの1年間を1914年[1] - 1915年(原作では1918年 - 1919年)のアメリカ農村地域・ウィスコンシン州を背景に、同時代の少年の日常を牧歌的に・または淡々と描写しつつ、同時に動物と人間との共存の難しさを、成長したラスカルを通して描いている。

原作は、スターリング・ノース(Sterling North)が1963年に少年時代を振り返って書いた「はるかなるわがラスカル」(Rascal)であり、ほとんどが実話である。この作品はダットン動物文学賞、アメリカ図書館協会オーリアンヌ賞を受賞。1969年に映画化されている(Rascal_(film))。なお「ラスカル」は「やんちゃ坊」という意味である。パイロット版では、ラスカルの色設定は実際のアライグマにより近いものであった。しかし可愛くないためか、放映版では目のまわりが白くなり、レッサーパンダに近い色合いとなった。本放送当時発売されていたラスカルのグッズには、このパイロット版の絵柄に準じているものがある。もっとも原作のラスカル自体、レッサーパンダであるという説もあるが、レッサーパンダ自体がユーラシアの一部にしか生息しない為、劇中の状態で北米大陸にレッサーパンダが生息する可能性は皆無に等しい。

このアニメの影響で、本来日本にはいない北米原産のアライグマペットとして持ち込まれた。その後飼えなくなったアライグマが山などに捨てられて野生化し、農作物への被害やタヌキなど既存の野生動物の生息を脅かすなどして問題となってしまった。現在、各自治体で駆除活動が行われている。

2005年に「フランダースの犬」「母をたずねて三千里」に続く劇場版の第3弾として制作が決定したが急遽、制作中止になってしまった。スタッフの交渉失敗や予算的な問題だとされている。発表されていた一部のスタッフ 監督:佐藤順一 副監督:高木淳 キャラクターデザイン:平松禎史[要出典]2006年には本作を幼児向きにアレンジしたアニメ作品「ぽかぽか森のラスカル」が放送された。本編とは関係のない外伝的作品である。

2012年4月から翌年3月までは、TwellVキッズステーションタイム」内で毎週金曜日に放送された。

ストーリー[編集]

動物の大好きな10歳のスターリングはある日、友人のオスカーや飼い犬のハウザーと一緒に、ウエントワースの森の奥へ釣りに出かけアライグマ親子に遭遇する。飼育のために親子纏めて生け捕りを試みるが、そこに居合わせた猟師が母親のアライグマを射殺。残された、まだ目も開かない幼い子供をスターリングは家に連れ帰って「ラスカル」と名付けミルクを藁のストローで与えるなど、大切に育てる。

やがて無事育ったラスカルは、親友のオスカー、隣家の少女マーサと馬のドニイブルックとも良く遊ぶようになり、「スターリングの変わったペット」として近所でも知れ渡るようになる。菓子屋の息子でいじめっ子のスラミーは、人気者のラスカルをうらやみ、事ある毎にラスカルを譲り渡すよう強硬に迫るが、スターリングはボクシングでこれに対抗したため、一躍、近所の少年らから一目置かれる事となる。鉄道駅の新駅長で越して来た家のお婆さんを助けた事で、この家のアリスという女の子と仲良くなれたりといった出来事も起こったりしている。

だが仲がよく聞き分けもあり、イタズラも程度が知れていたラスカルも、大きくなってくると次第にその行動がエスカレート、近所の畑を荒らしたりするようになり、近所のサーマンさんにひどく憎まれ、射殺すると脅かされる。スターリングは大きな檻を作ってラスカルをその中で飼うことにするが、その後もサーマンさんはラスカルを目の敵にする。

スターリングの身にも辛い出来事が訪れる。病弱だった母親を物語途中で亡くし、またラスカルとの暮らしが1年になった時に父親の事業が失敗したため、進学の事もあってミルウォーキーの姉の家に行くことになる。スターリングは寂しさをこらえてラスカルを森に返す決心をし、手作りのカヌーを使って、人里へ二度と戻って来られないよう・また猟師に狙われなくて済むよう、森の奥深くにラスカルを連れて入っていった。そして間もなく、スターリングも父親や友人達と別れ、ミルウォーキーへと旅立つ。

アライグマに関して[編集]

北米の山林地域を原産とするアライグマという動物は、その丸々としてユーモラスな容姿や餌を洗うという興味深い習性からは、想像もつかない程に気性の荒い動物だとされている(原作においても、主人公の友人がアライグマを捕獲・飼育する事は困難で苦労が多い事を指摘している)。特に成獣となる頃には、同作品中でも触れられている通り、人間との共存は極めて困難であり、実際に飼育している愛好家筋[誰?]によれば、噛まれたり引っ掻かれたりといったケガは日常茶飯事(しかも猫よりはるかに力が強い)だという。ただし、出産・育児の時期に安全な住処を得る目的でメスのアライグマが人間社会に接近する事はある(物語に出てくる、ホテルに住み着いたクレオパトラ親子はこれに該当する)。しかし、アメリカにおいても、アライグマは(日本におけるタヌキイタチなど里山の動物に相当する)身近な動物ではあっても、ペットとして飼育する動物ではなく、農業関係者からは害獣とされる事が多い。また、この物語の時代には、すでにアライグマが狂犬病媒介する恐れがある事は知れ渡っており、ラスカルが狂犬病媒介の恐れが無いか確認をするべきだと、ラスカルを学校に連れてきたスターリングにホエーレンが注意するシーンもある。

また頭がよく(かんぬき)程度なら前足を使って器用に開ける事も出来てしまうため、前出の野生化問題では様々な被害防止用の仕掛けも徒労に終わるとする報告も出ており、結果的に駆除(捕獲後に誰かに飼われるケースは稀である)する以外では被害を予防する方法は無いとされている。作中でも、周囲の畑にある作物を荒らしたりする被害が出た。

また、スターリングはカラスもペットとして飼育しているが、ラスカルとは大変仲が悪く、幾度か衝突している。これは、アライグマがカラスの卵や雛を食べる習性があるため、本能的にカラスがアライグマを警戒するためである。

関連事象[編集]

同作品は、初放映から後四半世紀以上過ぎた今尚再放送されており、日本国内で販売されている関連製品(キャラクターグッズ)は多い。2005年9月現在でも多数販売されており、また2003年、2004年にはセブンイレブンが販売促進のためにラスカル絵皿などのプレゼントを行っている。

こうした関連商品の好調は商品化する各社を結束した「ラスカル会」の設立につながった。同会は1998年に設立。会員となった各社共同で商品開発やプロモーションが行われるようになった。

また最近では、それぞれの県や観光地ごとに「御当地ラスカル」が発売されている。

2005年11月、日本アニメーション公認のキャラクターグッズとしてバンプレストから、アニメの最終話に登場するメスのアライグマをモチーフとした「ラスカル&ガールフレンド」がリリースされた。

また1998年2000年ごろまで三菱レイヨン浄水器クリンスイのマスコットキャラクターとしてラスカルが採用された。

2011年、日本アニメーションによる「あらいぐまラスカル」放送35周年記念事業の一環として、新たなキャラクターデザインの「RASCAL little trip」「Toy RASCAL」「まるりんラスカル」が発表された[2]

2014年4月下旬、スマホアプリゲームのモンスターストライクのCMにスターリングとラスカルを起用。また、同ゲーム内でラスカルをモンスターとして登場させている。

特記事項[編集]

同作品で、ラスカルの声(鳴き声)を担当することになった野沢雅子は、役作りのために動物園に行き一日中アライグマを観察したというが、その時学んだことは“アライグマは鳴かない”という事であった。しかしその後TVにおいて鳴き声をようやく聞くことが出来たため、それを真似たという。

また、アリスは原作には登場しないアニメオリジナルのキャラクターである。その他、アニメオリジナルのエピソードが追加されていたり、物語の展開が細部で若干異なっている。例えば冒頭では猟師は登場せず、スターリングとオスカーは母親アライグマとラスカルの「兄弟」たちの捕獲に失敗し、彼らは逃走している。スターリングのボクシングや、父親の事業の失敗と引越しなどもアニメオリジナルの要素である。一方、原作では時代背景が第1次世界大戦中に設定されており、スターリングの兄・ハーシェルがヨーロッパ戦線に従軍していた他、食糧配給や金属供与等、アメリカの戦時下の生活が垣間見える描写があるが、アニメではカットされている(当然、兄・ハーシェルもアニメには一切登場しない)。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

スターリング・ノース[3]
- 内海敏彦
主人公。登場当時、10歳。動物をこよなく愛する少年。素直な性格で物分かりのいい方だが、大好きなラスカルのことになると考えが固執してしまい、頑固な部分もある。温厚な性格だが勇気があり、時には体格の大きいスラミーとケンカしたり、大人に自分の考えを主張することもしばしば。
家では動物を飼っていて、ラスカルの他に犬のハウザー、カラスのポーがいる。趣味は釣りで、4kgもある大きななまずを釣ったこともある(13話)。工作が得意でラスカルの檻を作ったり、自分で作った設計図をもとにカヌーを造っている。
ラスカル
声 - 野沢雅子
ウェントワースの森に母子でいたところ、猟師に母親を殺され、その場に偶然居合わせたスターリングに拾われたアライグマ。名前の意味は「乱暴者」。ノース家の庭の樫の木にある巣で寝起きしている。数ヶ月間は放し飼いだったが他人の畑を荒らしたせいで、これ以降外出時は首輪と皮ひもをつけられ、樫の木の周りを檻で囲まれてそこで寝起きすることになる。
とにかく食いしん坊で、スターリングたちが何か食べていると鳴いてせがんで自分も食べたがり、歯磨き粉ですら食べたことがある(第25話)。人間が食べるものはだいたい食べるようで、特に好物は、角砂糖、あめ玉、スッポンガメの卵など。またトウモロコシやはちみつを食べた時は、我を忘れてスターリングの制止を聞かないほど夢中で食べまくる。猫舌らしく、熱いものは苦手である(第45話)。
キラキラ光るものが好きで、光るものを見つけると自分の巣に持っていく癖がある。車のようなスピードのある乗り物に乗るのが大好き(第21話)。好奇心旺盛でいたずら好き。頭が良くて手先が器用である。
ウィラード・ノース[4]
声 - 山内雅人
スターリングの父親。55歳。銀行から融資を受けながらいくつかの農場を経営している資産家。物腰が柔らかく温厚な人柄で、滅多なことでは怒らず何事にも寛容的な紳士。家族思いで子どもたちをのびのびと育てていて、スターリングがラスカルについて自分の意見を通そうとする時も優しく諭しており、頭ごなしに叱ったりしない。ギターが弾ける(第16話)。
経営者としての才覚は普通だが、銀行から融資を受けて牧場を買い取り、その牧場を担保にして融資を受けて別の牧場を買い取るという自転車操業状態だったため、洪水によって二つの牧場が閉鎖に追い込まれたことで資金繰りが急速に悪化、一番小さな一つを除いてすべての農場を手放すことになってしまった。
オスカー・サンダーランド
声 - 鹿股裕司
スターリングの友達。スターリングと釣りに出かけたりよく行動を共にしており、様々な状況で助け合うなど熱い友情でつながっている。遊びたい盛りで、父親のハーマンから農作業の手伝いをさせられることに不満を感じていたが、徐々に考えが変わる。特技は、逆立ちで歩くこと(第16話)。
アリス・スティーブンソン
声 - 富永美子(1 - 29話)/富永みーな(30話以降)
スターリングの友達。シカゴから引っ越してきた行動的で元気でかわいい女の子。喜怒哀楽の感情表現が豊かである。都会育ちにしては泳ぎが上手く(本人曰く、以前の学校では、クラス一番)、スケートも上手である。

ノース家[編集]

サラ・エリザベス・ネルソン・ノース
声 - 香椎くに子
スターリングの母親。47歳。作中の第1話ではすでに、家から遠く離れたミルウォーキーの病院に入院している。病院で腫瘍が見つかり、手術をした。スターリングと同じく動物好きで、ハウザーを家の中で飼ったり、退院後に初めて会ったラスカルともすぐに仲良くなった。
セオドラ・モード[5]
声 - 松尾佳子
スターリングの長姉。既婚。ミルウォーキーに住んでいる。愛車は、スピード・オブ・スターという車。ガブリエルの車とちょっとした衝突事故になった時に短気なガブリエルと口論するなど、意外と勝ち気な性格。
ジェシカ・ノース
声 - 芳賀みちる
スターリングの次姉。シカゴ大学の学生。快活でしっかり者な性格の現代的な女性。シカゴ・ジャーナルという雑誌に自身が書いた小説が載ったことがある。
アーサー
声 - 桑原たけし
セオドラの夫。気取らず親しみやすい性格で、ウィラードからも信頼されている。
ハケット
声 - 麻生美代子
ノース家の家政婦。動物が大の苦手で、怖がっていると同時に動物によって家の中を汚されるのを極端に嫌う。動物絡みに関して言いたいことがあるとウィラードにさえ物怖じせずにはっきり言う。
原作版では終盤に登場するクイン夫人に相当する。

サンダーランド家[編集]

ハーマン・サンダーランド
声 - 石森達幸
オスカーの父親。オスカーが畑仕事を手伝わないと、罰としてオスカーをムチで叩く厳しい父親(ただし、実際に叩く描写はない)(第02話)。口数は多い方ではなく少々無愛想だが、スターリングがカヌー造りで上手くいかずに悩んでいた時に、オスカーを通じて助言を与えるなど根はいい人。
グレタ・サンダーランド
声 - 野沢雅子
オスカーの母親。冷静で優しい性格。農家で人手が足りないが、人を雇う余裕がないためオスカーに畑仕事を手伝わせることに少々不憫に思っている。まだ赤ん坊だったラスカルの世話の仕方をスターリングに教えてあげた。オスカーによると動物好きで動物のことなら色々なことを知っているとのこと。

スティーブンソン家[編集]

ジェイムス・スティーブンソン
声 - 鈴木泰明
アリスの父。ブレールスフォード駅駅長。元気過ぎるクラリッサの行動にいつも手を焼いている。
キャサリン・スティーブンソン
声 - 坪井章子
アリスの母。
クラリッサ・スティーブンソン[6]
声 - 京田尚子
アリスの祖母。ジャムを作るのが得意で、「ジャム作りの名人」を自称している。加えて、クッキーやパイなどのお菓子作りも得意(第50話)。お転婆な女の子がそのまま年をとったような人。年を感じさせないほど元気で活動的、賑やかでそそっかしい性格。特技は、簡単な手品(第16話)。
フローラ・スティーブンソン
声 - 阪本真澄
アリスの姉。美人で朗らかな女性。歌うことが好きで、ピアノも弾ける。徐々にカールに惹かれていく。

スターリングの学校関係の人物[編集]

ホエーレン
声 - 杉山佳寿子
スターリングの学校の教師。家族と離れ離れで、ほぼ父子だけの生活をしているスターリングのことを何かと気にかけてくれている。スターリングについて「(将来は)学問を生かして、世の中の役に立つ人になると思っている」と評価している(第49話)。
スラミー・ステルマー
声 - 滝雅也
菓子屋の息子。いわゆるガキ大将で、威張っている。体が大きく意地悪で粗暴で喧嘩っ早いが、大人には弱い。スターリングをライバル視しており、ラスカルをあの手この手で横取りしようと企む。
アラン
声 - 柳田洋
スラミーの友達。ジョーカーという犬を飼っている。
ベン
声 - 鈴木博
スラミーの友達。

ノース家の隣人たち[編集]

マイク・コンウェイ
声 - 村瀬正彦
スターリングの隣人。彼も動物好きな一面も持っているが、馬好きでスカンクだけは苦手。馬のドニイブルックを飼っている。また自動車嫌いで、ガブリエルをライバル視しており、「馬より車の方が速い」と言うガブリエルと口論になったり、競争したこともある。
マーサ・コンウェイ
声 - 貴家堂子
マイクの娘。年齢は幼い。スターリングを兄のように慕っている。幼さもあってわがままで、少しでも思い通りにならないと「ウワーー!!」と大声で泣きだすため、オスカーからは「うるさいやつ」と嫌われている(第08話)。
ガブリエル・サーマン
声 - 永井一郎
スターリングの隣人。性格は短気でせっかちなため、些細な事にイライラしているせいで不機嫌なことが多い。姪のヘレン・カートの結婚式が、スカンクの悪臭のために台無しにされる。動物嫌いで、ラスカルに自分の畑を荒らされてから事あるごとにラスカルを銃で殺そうとするなど、少々物騒な人物。作中の最初の頃に買った自動車が自慢。乗り始めたものの運転技術はあまり上手くなく、道の途中でガス欠になって止まることも多い。ちなみに、ガブリエルの車は1マイルを1分で走る(第33話)。
フートン
声 - 上田敏也
ノース家の隣にある教会の牧師。カラスのポーが教会の屋根から、お祈りの時などにうるさく鳴くことに困っている。ラスカルが畑を荒らした時や、ガブリエルとマイクの「車と馬」に関する揉め事など、地元でちょっとしたいざこざが起こった時の仲介役となることがある。

ブレールスフォードに住むその他の人[編集]

ジム
声 - 今西正男
洗濯屋。力持ち(第50話)。ラスカルに会うと挨拶代わりにあめ玉をくれる。
ガース・シャドウィック
声 - 北山年夫
馬具屋。40年間、馬の(くら)や乗馬靴などを作っている職人。自身が作る馬具に関して「丈夫でキレイ」と自負している。ラスカルの首輪と皮ひもを作ったり、ドニーブルックが地元の収穫祭のレースに出た時に徹夜で馬車を作り優勝に一役買った。
ソートン・ステルマー
声 - 緒方賢一
スラミーの父親。お菓子屋を経営している。
ゲイン
声 - 吉沢久嘉
ブレールスフォードに住む医師[7]。ミルウォーキーの病院から退院後の母親の具合を診たり(第13話)、獣医ではないがスターリングから必死にお願いをされてラスカルを診察した(第41話)。
アッシュ
声 - 緑川稔
「サタデー・イブニング・ポスト」という週刊誌の販売所を経営している。週刊誌の手売りのアルバイトとして、スターリングを数日間雇っていた。

カールと叔父さん[編集]

カール・マーティ
声 - 野島昭生
スターリングの父・ウィラードの友人である故バート・マーティの息子。ホテルのマネージャー兼雑用係。濃いあごひげを蓄えており、気持ちのいい性格で爽やかな青年。子供の頃は、コシュコノング湖の湖畔の家に住んでいたが、父親の死後おじに引き取られた。現在はおじが経営する、自然豊かな場所にあるホテルで、たくさんの野生の動物に囲まれ過ごしている。カールの「動物にも心があり、人間のように心が分かりあえばどんな動物たちとも仲良くなれる」という考えにスターリングも共感している。
カールの叔父
声 - 塩見竜介
ホテルの支配人。カールによって森の動物達がホテルに近づいてくるようになって、それを目当てにお客さんが増えたことは、喜んでいる。しかし、子熊がホテルの屋根にイタズラした時は、銃を持ち出すなどカールほど動物好きというわけではない。

フレッドおじさんの家族[編集]

フレッド・ノース
声 - 大宮悌二
スターリングの父・ウィラードの弟、スターリングの叔父。大きな農場を経営していて、牛や豚などの家畜も飼っている。明るく豪快な性格。力仕事をしていることもあり、大柄な体格。趣味は、動物の剥製を集めること。農家に勉学は必要ないという考え方を持っている。
リリアン・ノース
声 - 杉田郁子
フレッドの妻。気さくな人柄で、気遣いが出来る人。朝は一番早く起きてかまどに火をおこし、夜は家族が寝た後に、フレッドたちが使うランプの火屋(ほや=ランプの火を囲っているガラスの部分)についたすすを掃除するのが日課。

以下の3人はスターリングの従兄弟にあたる。

チャールズ・ノース
声 - 倉石一旺
フレッドの長男。父親とともに3兄弟で、朝4時に起きて朝食を食べて、すぐに数十頭いる牛の乳しぼりをして、2度目の朝食を取り、農場の仕事をしている。
ウィルフレッド・ノース
声 - 龍田直樹
フレッドの次男。
アーネスト・ノース
声 - 永久勲雄
フレッドの三男。「これからは何をするにも頭がものをいう時代」と勉学の必要性を感じており、勉学に理解あるスターリング家を羨ましく思っている。

ラスカル以外の主な動物たち[編集]

ハウザー
スターリングが飼っている犬。大型犬で普段はおとなしいが、いざという時は野良犬を打ち負かすなど、頼りになる存在。番犬及び、ラスカルが勝手にどこかへ行ったりしないように監視する役割もある。自動車が苦手。
エドガー・アラン・ポー(ポー)
スターリングが飼っているカラス。光るものに目がなく硬貨などを自分の巣へ溜め込んでいる。ノース家の屋根と、隣の教会の鐘楼に巣を作っており、行ったり来たりしている。鳴き声がうるさくせわしなく動き回るため、周りの人から煙たがられている。光るものに目がなく硬貨などを教会の鐘楼の自分の巣へ溜め込んでいる。同じく光るものが好きなラスカルとは仲が悪く、ラスカルが光るものを持っていると奪い合いのケンカになる。
ドニイブルック
マイクが飼っている自慢の馬。走りが速く、人が乗る馬車付きの状態で1マイル(約1.6km)を2分で走る。地元の収穫祭の馬車レースやジェーンズビル郡大会のレースなどで優勝している。
ジンジャー
カールが飼っている犬。カールによると「他の動物達の言葉がわかり、森の動物たちから信頼されている。動物達に何か困ったことが起きると行って助けてあげる」とのこと。穏やかな性格。
カールのホテルのそばに住む動物たち
ホテルのそばに森と湖があり国立森林に接した場所で、猟師に襲われることもないため動物たちが、安心して暮らしている。アライグマ、熊、シカ、ビーバー、キツネ、様々な鳥たちが暮らしており、カールが指笛などで呼ぶと集まってくる。
ジミー
スラミーが飼っている毛が緑色のオウム。人間の言葉をマネて喋るが、その内容は「バカ」のような下品な言葉や菓子屋を経営する父親が「スラミー、つまみ食いするな!」のような会話である。
テディ
フレッドの農場で飼われている白馬。じゃじゃ馬で、スターリングが乗りこなそうとするが歩き出さなかったり、振り落とそうと暴れる。

その他[編集]

マーチン・ラッセル
声 - 飯塚昭三
黒人のボクサー。スラミーにケンカで勝ちたいというスターリングに、ボクシングの初歩的なやり方を教えた。
ヘンリー
声 - 緑川稔
マーチンのマネージャー。スターリングの父・ウィラードの昔の友人。
トム・サーマン
声 - 古谷徹
ガブリエルの息子。シカゴ州立大学の学生。
ヘンリック
声 - 槐柳二
スターリングが皮の手袋を買った店の店主。街からは離れた場所に住んでいる。
ギルビィ
声 - 辻村真人
皮細工職人。
ビリィ
声 - 塩屋翼
ギルビィの長男。
ミック
声 - 千々松幸子
ギルビィの次男。
リッチ
声 - 野村道子
ギルビィの長女。
ミッチェル
声 - 寺島幹夫
ミルウォーキーの病院の医師。エリザベスの診察、手術をした。
ナレーション
声 - 坪井章子

スタッフ[編集]

  • 製作 - 本橋浩一
  • 監督 - 遠藤政治、斎藤博(第1話 - 第33話)、腰繁男(第34話 - 最終話)
  • 脚色 - 宮崎晃、太田省吾、佐藤嘉助
  • レイアウト - 坂井俊一
  • キャラクターデザイン - 遠藤政治
  • 作画監督 - 小川隆雄、桜井美知代、遠藤政治
  • 作画 - 宮崎駿
  • 動画チェック - 前田英美、吉田十色
  • 美術監督 - 井岡雅宏
  • 背景 - スタジオアクア、ムクオスタジオ
  • 彩色 - スタジオロビン
  • 音楽 - 渡辺岳夫
  • 録音監督 - 浦上靖夫
  • 整音 - 中戸川次男
  • 効果 - 石田サウンド(現・フィズサウンド
  • 撮影監督 - 黒木敬七
  • 撮影 - トランスアーツ
  • 編集 - 瀬山武司
  • 現像 - 東洋現像所(現・IMAGICA
  • 協力 - アバコスタジオ、オムニバズ・プロモーション、APU(オーディオプランニングユー)
  • 演出助手 - 横田和善、馬場健一、小園井常久
  • 制作デスク - 遠藤栄
  • 製作担当 - 高桑充(日本アニメーション)別所孝治(フジテレビ
  • プロデューサー - 中島順三、加藤良雄
  • 企画 - 日本アニメーション株式会社
  • 制作 - 日本アニメーション フジテレビ

主題歌[編集]

オープニングテーマ - 「ロックリバーヘ」
歌 - 大杉久美子 / セントメリーチルドレンコーラス、コロムビアゆりかご会 / 作詞 - 岸田衿子、作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士
エンディングテーマ - 「おいでラスカル」
歌 - 大杉久美子 / 作詞 - 岸田衿子 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士
放映30周年記念カバー - 「ロックリバーへ」
歌 - 近江知永 / 編曲 - Monta、近江知永4th Single「Happy Days」に収録。

各話リスト[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 コンテ
1 1977年
1月2日
黒いマスクの可愛いやつ 宮崎晃 奥田誠治
2 1月9日 ぼくの新しい友達 森光
3 1月16日 友情 宮崎晃
太田省吾
4 1月23日 ミルウォーキーのお月さま 宮崎晃 御厨恭輔
5 1月30日 オスカーへの贈り物 森光
6 2月6日 さようならスカンクたち 宮崎晃
太田省吾
7 2月13日 馬と自動車はどちらが速いか
8 2月20日 蛙とボクシング 富野喜幸
9 2月27日 お母さんの帰宅 御厨恭輔
10 3月6日 はじめての探検 富野喜幸
11 3月13日 消えた角砂糖
12 3月20日 本と1セント銅貨 斉藤博
13 3月27日 夏休みの第一日 とみの喜幸
14 4月3日 母のない子 宮崎晃 御厨恭輔
15 4月10日 アリスと友達になれたらなあ とみの喜幸
16 4月17日 楽しいパーティの夜 斉藤博
17 4月24日 ラスカルの冒険 とみの喜幸
18 5月1日 森で会った不思議な青年
19 5月8日 ラスカルとトウモロコシ
20 5月15日 スターリングの悲しみ 山崎修二
21 5月22日 あぶないラスカル とみの喜幸
22 5月29日 森と湖と動物たち 池野文雄
23 6月5日 カールの災難 宮崎晃
佐藤嘉助
大田信
24 6月12日 走れ走れぼくらのカヌー 宮崎晃 とみの喜幸
25 6月19日 森で見つけた仔鹿 池野文雄
26 6月26日 森と湖の夏まつり とみの喜幸
27 7月3日 首わと皮ひも 宮崎晃
佐藤嘉助
池野文雄
28 7月10日 檻の中 とみの喜幸
29 7月17日 星空をとぼう 斉藤博
30 7月24日 ケチケチするな とみの喜幸
31 7月31日 花火のあがる日 池野文雄
32 8月7日 わたり鳥の帰るころ
33 8月14日 ドニイブルックの勝利 とみの喜幸
34 8月21日 いじわるな手紙
35 8月28日 カールとフローラ 斉藤博
36 9月4日 待っていた老人 池野文雄
37 9月11日 朝の乳しぼり とみの喜幸
38 9月18日 素敵なおもいで 池野文雄
39 9月25日 忘れられた誕生日 とみの喜幸
40 10月2日 初雪の夜
41 10月9日 めずらしい患者 森光
42 10月16日 もうすぐクリスマス 池野文雄
43 10月23日 すばらしい贈り物
44 10月30日 氷の上の戦い とみの喜幸
45 11月6日 お母さんの平手うち 池野文雄
46 11月13日 お父さんのさびしい顔
47 11月20日 立ちあがった仔牛 とみの喜幸
48 11月27日 じゃじゃ馬ならし 池野文雄
49 12月4日 雪の家 森光
50 12月11日 カヌーの進水式 池野文雄
51 12月18日 残された一週間
52 12月25日 別れと出発の時

原作邦訳・音楽集・ノベライズ等の情報[編集]

  • 『はるかなるわがラスカル』川口正吉訳 学研、1964
  • 同 亀山龍樹訳 角川文庫、1970 のち小学館ライブラリー 
  • 『あらいぐまラスカル うたとおはなし』(LP:日本コロムビア CS-7032、1977年7月 /CD:日本コロムビア COCC-12680、1995年6月)

 歌8曲とおはなしが、交互に収録されていた。

  • 『あらいぐまラスカル 20th Anniversary Memorial Album』(CD:日本コロムビア COCC-14297、1997年6月)
  • 世界名作ものがたり27『あらいぐまラスカル』1977年2月 朝日ソノラマ刊(洋駿太郎 文/木村光雄 絵)

映像ソフト化 [編集]

  • 総集編ビデオ 全4巻(ポニーキャニオン)廃盤
  • 総集編ビデオ 全1巻(角川書店、バンダイ)廃盤
  • レーザーディスク(LD)LD-BOX 全13枚(TAKARA)廃盤
  • レーザーディスク(LD)LD-BOX 全13枚(パイオニアLDC)廃盤
  • レーザーディスク(LD)単品 全13枚(パイオニアLDC)廃盤
  • VCD TVシリーズ 巻数不明(アポロンクリエイト)廃盤
  • DVD 全13巻 1999年3月25日 - 同年6月25日発売。(バンダイビジュアル)発売中
  • 完結版ビデオ、DVD 各全1巻(バンダイビジュアル)

ゲーム[編集]

  • 『あらいぐまラスカル』(スーパーファミコン:メーカー:メサイヤ:(ジャンル:パズル): 価格8,900円:発売日1994年3月25日)

脚注[編集]

  1. ^ スターリングの母・サラ・エリザベス・ネルソン・ノースが亡くなった年が1914年であることから、その年だということがわかる。
  2. ^ 「あらいぐまラスカル」から「RASCAL」へ〜「ラスカル・アニバーサリー・プロジェクト」、日本アニメーション、2011年4月20日。
  3. ^ 史実では、フルネームは「トーマス・スターリング・ノース」であるが、アニメではファーストネームが省略されている。
  4. ^ EDでは「ウイラード」とクレジットされている。
  5. ^ EDでは「フェオドラ」とクレジットされている。
  6. ^ EDでは初登場時では「クリッサ」とクレジットされたことがある。後に「クラリッサ」と表記されるようになった。
  7. ^ 作中では、第13話に登場するゲイン医師と第41話、第45話に登場するゲイン医師とは髪の量の違いやメガネをかけているいないなどの違いがある。作画ミスか、同姓同名の別人かは不明

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

フジテレビ 世界名作劇場
【当番組までカルピスこども劇場
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あらいぐまラスカル