あばれはっちゃく

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あばれはっちゃく』は、児童文学者、山中恒著の読売新聞社(現:読売新聞東京本社)から発刊された子供向け小説シリーズ(1970年 - 1971年)。

1979年 - 1985年にはテレビ朝日系列で毎週土曜日にテレビドラマとして放送された。桜間長太郎(さくらま・ちょうたろう)という少年を通して様々な家庭・学校問題を描いた。

目次

[編集] 放送作品

  • 『俺はあばれはっちゃく』(1979年2月3日 - 1980年3月8日、全58話)
    • 父親は雇われ大工(親方ではない)。登場人物も、原作に忠実である。
  • 『男!あばれはっちゃく』(1980年3月22日 - 1982年3月27日、全102話)
  • 『熱血あばれはっちゃく』(1982年4月10日 - 1983年3月26日、全49話)
  • 『痛快あばれはっちゃく』(1983年4月2日 - 1985年2月23日、全93話)
  • 『逆転あばれはっちゃく』(1985年3月2日 - 9月21日、全27話)

[編集] 放送時間

  • 長崎県では、TBS系の長崎放送で毎週水曜日17:20 - 17:50に放送されていた。
  • 同じくTBS系の熊本放送でも毎週月曜日17:30 - 18:00に放送されていた。
  • 石川県では、フジテレビ系の石川テレビで放送された(平日19:00-19:30に放送)。
  • 現在は、熱血あばれはっちゃくがCS放送テレ朝チャンネルで土曜6:00 - 6:55に再放送されている。(2話ずつ)

[編集] 概要

あばれはっちゃくという「ガキ大将」を主人公に据えた16ミリフィルム実写によるテレビ映画だが、長太郎の持つ正義感と直面した問題に向き合い試行錯誤する姿勢が視聴者の印象に残り、視聴者のみならずその世代にも知名度が高い作品である。それ故に、当時のTBSで放送されていた裏番組の『クイズダービー』とならぶ人気番組となり、これらにNHK総合の『海外ウィークリー』が続いていた。ちなみに、本作や『クイズダービー』などの人気番組に挟まれる格好となった、裏番組の『欽ちゃんのドンとやってみよう!』は1980年3月末で終了に追い込まれ、その後のフジテレビにおける同時間帯は、本シリーズが放送されていた間の5年半、いずれの番組も半年以内で打ち切られる事態となった。

そもそもテレビ朝日系の土曜夜7時半は、毎日放送の『仮面ライダー』シリーズからNETの『秘密戦隊ゴレンジャー』を経て、長らく東映石森章太郎原作)の特撮ドラマ枠となっていたが、ゴレンジャー終了後は『ジャッカー電撃隊』『宇宙からのメッセージ銀河大戦』と低視聴率の番組が続いたことで、国際放映から売り込まれていた本作を同時間帯に採用せざるを得なくなり、これが予想以上の好視聴率を稼いだことで以後、5年半に渡って一連の山中恒シリーズが続くことになる。

番組の最初に「俺は桜間長太郎」で始まる自己紹介があり、一人で演じるショートストーリーが展開され最後にドジを踏む形でオチがつく。これに続けて、オープニング曲「タンゴ!むりすんな」が流れる(第5シリーズを除く)。

主人公・長太郎は「手におえない暴れん坊」というキャラクター設定だが、不良小学生ではなく「正義感が強い」「ドジで慌て者」という視聴者にとって憎めないキャラクターであり、このことがシリーズを長期間存続させる要素になったとされる。

サブタイトルの後ろに"マル秘作戦" (タイトル表示は㋪作戦) を付けるのが本作の定番でもあり、家族構成は長太郎を中心に、父・母・兄(もしくは姉)にを加えたものであった。

ほぼ毎回のように、東野英心演じる父親が「このぉバッキッヤロー!」と言いながら息子を張り飛ばした後、「てめぇの馬鹿さ加減にはなぁ、父ちゃん情けなくてが出てくらぁ」と言うシーンが特徴(第5シリーズを除く)。

母親は長太郎の一番の良き理解者であるが、本当に怒った時は「あんたの馬鹿さ加減には、母ちゃん情けなくて涙も出てこないわ」と言う。また、どのシリーズにおいても理容室や洋裁店、クリーニング店など、自営業である。

兄はガリ勉で大人しかったりと、長太郎とは対照的なキャラクターで、姉はクールだが長太郎と対抗できる活発的な優等生タイプで両親からひいきされている。

問題に出くわすと、長太郎は倒立やブリッジや座禅など代によって異なるアクションをとりながら、「ひらめけーひらめけー」「はっちゃけーはっちゃけー」など代によって異なるフレーズを口にしつつ考え、ひらめきを得る。特に4代目、5代目では「ひらめいた!」「はっちゃけた!」と言った際に、画面の上部端に、電球が光っているアニメーションが合成された。このスタイルを始めた頃は、倒立して思案中何も言わず、最後に「ひらめいた!」と発するだけであった。

シリーズが進むと、初代長太郎役(吉田友紀)や姉であったてるほ役(島田歌穂)などの主役級だった人物が別名で出演することがあった。兄のライバル役、てるほの場合は歌手役、さらには初代長太郎が「プロレスを教えてくれる近所のお兄さん」といった役回りであった。

外で喧嘩をしていたら、そこに必ず山内賢演ずる長太郎のクラスの担任が(偶然に?)通りがかって、仲裁する。ただし、いかなるトラブルも最後には丸く解決する。

月刊コロコロコミック』に連載された「あまいぞ!男吾」の作者・Moo.念平は、あばれはっちゃくをモデルに作品を描いたと述べている。

[編集] シリーズの終焉とその後

5代目長太郎・酒井一圭の放送期間は半年ほどで、6年8ヶ月に及んだシリーズも終焉を迎えることとなった。5代目で相当数のスタッフを入れ替えると共に、「父ちゃん」の呼称を「父さん」に変え、初代以来のオープニングソングを改めた。さらにイメージチェンジに踏みこんだが、裏番組クイズダービーの独走や、はっちゃくのキャラクターや服装などがだんだんと時代にそぐわなくなっていたことから視聴率の低下により当シリーズは終了した。これにより、1969年4月開始の海外作品『奥さまは魔女』以来、16年半続いたテレビ朝日土曜19:30枠のドラマは一旦中断、1987年4月の『胸キュン刑事』からドラマが再開されるがクイズダービーによる裏番組に負け続けて視聴率低下は収まらず、次番組『なかなか!ドジラんぐ』で事実上終結した。

なお、長太郎の父親役として有名となった東野英心は生前に本シリーズをはじめとした子供向けドラマの復活を願い「はっちゃく募金」運動を行っていることをテレビ東京系『レディス4』にて自身がゲスト出演した際に明かした。

[編集] 出演者

[編集] 歴代の桜間長太郎

[編集] 桜間長太郎の親族

  • 父親・長治(父ちゃん):東野英心
  • 母親・和子(母ちゃん):久里千春
  • 姉・てるほ:島田歌穂(第1シリーズのみ)
  • 兄・信一郎:須田庄治(第2シリーズのみ)
  • 兄・修一郎:中嶋洋行(第3シリーズのみ)
  • 兄・賢一郎:竹花誠(第4シリーズのみ)
  • 姉・カオル:今井りえ(第5シリーズのみ)

[編集] 歴代ヒロイン

  • ひとみちゃん:早瀬優香子(第1シリーズのみ)
  • みゆきちゃん:鈴木輝江(第2シリーズのみ)
  • あけみちゃん:浜村砂里(第3シリーズのみ)
  • まゆみちゃん:水沢真子(第4シリーズのみ)
  • あかねちゃん:浅見奈生(第5シリーズのみ)

[編集] 桜間長太郎の友人

  • 沢田公一妹尾潤(第1シリーズのみ)
  • 古川洋一:大場利明(第2シリーズのみ)
  • 水島実:山住高広(第3シリーズのみ)
  • 三好清:斉藤芳之(第4シリーズのみ)
  • 石川ワタル:内田清隆(第5シリーズのみ)

[編集] 桜間長太郎のライバル

  • 吉井正彦:草間光行(第1シリーズのみ)
  • 吉川茂:葺本光秀(ノブ&フッキー)(第1シリーズ 無抵抗大作戦のみ)
  • 江藤克彦:織田真早彦(第2シリーズのみ)
  • 井上輝彦:小池満敏(第3シリーズのみ)
  • 飯田信彦:草間忠彦(第4シリーズのみ)
  • 高田秀彦:阪田智彦(第5シリーズのみ)

[編集] 桜間長太郎の担任

全て山内賢が演じている。

  • 佐々木(第1シリーズ)
  • 寺山健一郎(第2シリーズ)
  • 堀内圭介(第3シリーズ)
  • 広田(第4シリーズ)
  • 山西(第5シリーズ)

[編集] 桜間長太郎が飼っている犬

[編集] スタッフ

[編集] テーマソング

  • 「タンゴむりすんな!」(堀江美都子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:小谷充
    • 1代目 - 4代目に共通のオープニング曲として使われた。過去にはグリコ「GABA」のCMで使用されたことがある。[1][2]
  • 「そうだよおいらは」(山野さと子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:高田弘
    • 5代目オープニング曲。
  • 「はっちゃく音頭」(堀江美都子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:小谷充
    • 1代目ではエンディングに使用されたが、2代目以降は冒頭のBGMでのみ使用されるようになった。なお、エンディング曲はシリーズごとに異なる。
  • 「はっちゃくひとりうた」(堀江美都子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:小谷充
    • 1代目の挿入歌で哀愁漂う曲だった。
  • 「そいつぁだれだ」(堀江美都子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:小谷充
    • 2代目のエンディング曲。(テレビでは「そいつぁ!」と表記されている)
  • 「バンバンビンビンはっちゃめちゃ」(堀江美都子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:久石譲
    • 3代目のエンディング曲。
  • 「ほんとうにあいつはにくいやつ」(松下丸子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:久石譲
    • 4代目のエンディング曲。
  • 「あばれはっちゃくまっしぐら」(堀江美都子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:小谷充
    • 1代目の後半から、2代目にかけて、長太郎の天衣無縫な振る舞いの場面に掛けられた。

[編集] DVD化

長年本作品は国際放映の過去作品倉庫に収蔵されている。2005年秋、初代限定ではあるものの、DVD化が実現した。

2012年6月より「男!あばれはっちゃく」DVD-BOX発売(全102話を4BOXに分けて2012年6月~9月に発売)

テレビ朝日 土曜19時台後半枠
【ここまでドラマ枠
前番組 番組名 次番組
宇宙からのメッセージ・
銀河大戦

(ここまで石森章太郎
原作特撮番組枠)
俺はあばれはっちゃく

男!あばれはっちゃく

熱血あばれはっちゃく

痛快あばれはっちゃく

逆転あばれはっちゃく
愛川欽也の探検レストラン
(木曜22時枠から移動)
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