あしなが育英会
| 国籍 | |
|---|---|
| 設立日 | 1988年4月20日 |
| 代表者 | 玉井義臣(会長) |
| 郵便番号 | 102-8639 |
| 事務所 | 東京都千代田区平河町1-6-8 平河町貝坂ビル |
| 外部リンク | http://www.ashinaga.org/ |
あしなが育英会(あしながいくえいかい)は、東京都千代田区平河町に本部を置き、さまざまな国内外の遺児を支援している非営利組織(NPO)。交通遺児の”恩返し”活動によって発足した団体であるが、財団法人「交通遺児育英会」とはまったく別の組織である。
目次 |
[編集] 概要
- 1993年 発足(母体である「災害遺児の高校進学を進める会」は1988年発足)
- 代表者: 会長 玉井義臣(第2代)
- 本部所在地: 東京都千代田区平河町1-6-8
- 神戸レインボーハウス・虹の心塾: 〒658-0012 兵庫県神戸市東灘区本庄町1-7-3
- あしながレインボーハウス・あしなが心塾: 〒191-0033 東京都日野市百草892-1
[編集] 由来
名称は、アメリカの小説家ジーン・ウェブスターが1912年に発表した小説『あしながおじさん』(Daddy-Long-Legs) にちなむ。交通遺児による“恩返し”活動からスタートしたが、奨学金の支援対象は病気・災害(道路における交通事故を除く)・自死(自殺)などで親を亡くした遺児や、それらが原因で親が重度の障害を負った家庭の子どもである。
[編集] 支援活動の内容
あしなが育英会は、「あしながさん」と呼ばれる「奨学金を継続的に送金する支援者」を随時募集している。先述の『あしながおじさん』からイメージを拝借したもので、“どこかの誰かが、どこかの遺児に毎月いくらかのお金を、育英会を通じて贈る”という奨学金制度である。遺児救済「あしなが運動」によって、これまで約8万人の遺児が、「あしながさん」の支援により進学している。
また、あしなが育英会は、奨学金育英事業団体としての活動だけでなく、継続的な心のケアを支援の柱として重要視しており、継続的な心のケアを行う施設として1999年、神戸市東灘区に「神戸レインボーハウス(虹の家)」、2006年には東京都日野市に「あしながレインボーハウス」を建設した。両施設では心のケア活動だけでなく、ケアの手助けをするボランティア「ファシリテーター」の養成もおこなっている。また、両施設には、遺児進学のための学生寮「虹の心塾」・「あしなが心塾」も併設されており、経済的な面でも支援している。レインボーハウスはウガンダにもあり、現地の遺児達の心のケアと教育支援(寺子屋教育)を行っている。
毎年夏頃、主に奨学金貸与者を対象としたキャンプ「つどい」をおこなっている。対象は高校生(高校奨学生のつどい)と大学・専門学校の1年生(山中湖のつどい)で、数日間遺児同士が班ごとに分かれ、オリエンテーションや寸劇をしたり、「自分史」と呼ばれる(保護者との)死別体験を語る。「山中湖のつどい」では、以前つどいに参加した大学2年以上の学生らが“お兄さん・お姉さん”役として、「高校奨学生のつどい」には、過去「山中湖のつどい」に参加した大学・専門学校の1年生らがサポートする。2005年から2007年までの3年間は、毎年「つどい」に海外の遺児約100人を招き交流した。
さらに、2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災で保護者が死亡、あるいは行方不明になり、遺児、及び孤児になった従来の高校、短大、大学、各種学校に在学する生徒に加え、未就学から中学生までの生徒に対しても一時金として長期資金援助を行うと共に、神戸、東京、ウガンダに次ぐ、ケア施設「東北レインボーハウス(仮称)」建設を目指している。
[編集] あしなが学生募金
あしなが育英会から奨学金を借りている遺児学生によって組織される「あしなが学生募金事務局」によって、春と秋の年二回実施される。募金のスタイルとしては、“手を振って応える足の長い紳士の後ろ姿”のイラストを描いた旗と募金箱を持ち、学生(あしなが奨学生とボランティア)が街頭で“遺児の進学支援のための募金を訴える”ことで知られている。学生による街頭募金が始まったのは1970年、秋田大学の春の大学祭からで、当時は交通事故の遺児救済の募金であった。その秋田大学の有志が、全国の大学クラブに呼びかけ、組織が拡大。のちに遺児が主体の活動となり現在に至る。この募金で集まった寄付金は、全額あしなが育英会に寄付されている[1]。
[編集] あしなが心塾
- 東京都日野市百草892-1(百草園隣接)
- 遺児進学のための学生寮
- 寮費2食付月1万円
- 暖かい心、広い視野、行動力、国際性を兼ね備えた人類社会に貢献できる人の育成を目的としている。
- 1.2年生は全員4人部屋に入る。人とのぶつかり合い・切磋琢磨が誘導される空間。
- 便所・風呂:男女別共同
[編集] 役員など
- 玉井義臣 - 会長。遺児救済運動創始者
- 金木正夫 - 会長代行。ハーバード大学医学部准教授。遺児奨学生OB
- 下村博文 - 副会長。衆議院議員。遺児奨学生OB
- 村田治 - 副会長。関西学院大学経済学部長。遺児奨学生OB
- 村山武彦 - 副会長。早稲田大学理工学術院創造工学部教授。遺児奨学生OB
- 青野史寛 - 副会長。ソフトバンク株式会社人事部長。遺児奨学生OB
- 藤村修 - 非常勤理事。元副会長。衆議院議員
[編集] 支援者・支援団体
- 平松愛理 - シンガーソングライター。毎年あしなが育英会「レインボーハウス」に寄付を続けている
- 西川きよし - タレント。毎年、あしなが学生募金を応援
- 竹下景子 - 女優。毎年、あしなが学生募金を応援
- 紺野美沙子 - 女優。あしながDVDナレーション支援。あしながさん
- 阪神タイガース - 2002年星野仙一監督(当時)の発案により、球団が無償で育英会のステッカーをヘルメットに掲載
- ゴールドマンサックス証券 - あしなが育英会の公式サイトの英語版を、社員のボランティアで作成した
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ あしなが学生ボランティア - あしなが育英会
[編集] 参考資料
- 「あしなが運動と玉井義臣―歴史社会学的考察」 副田義也 岩波書店
- 「災害がにくい ―災害遺児作文集」 玉井義臣 サイマル出版会
- 「お父さんがいるって嘘ついた―ガン・闘病から死まで、遺族たちの心の叫び」 あしなが育英会 副田義也 廣済堂出版
- 「黒い虹-阪神大震災遺児たちの一年-」 あしなが育英会 編筑波大学教授 副田義也 監修 廣済堂出版
- 「自殺って言えなかった。」 自死遺児編集委員会・あしなが育英会 サンマーク出版
- 「世界の遺児 100人の夢 そして私は一人ぼっちになりました」 あしなが育英会編著 岩波ジュニア新書