あこがれ (船舶)

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あこがれ(後方より) - 大阪南港
デッキ
航海中の様子 - 神戸沖にて

あこがれ大阪市が所有する航海練習船。一般市民が航海を体験できる日本で唯一の帆船スクーナー)である。船名は一般公募で選ばれた。

大阪南港にある「ATCオズ岸壁」を母港とする。

概要[編集]

日本で唯一、誰でも乗れる帆船(小学4年生以上、上限はなし)としてクルージング的な要素の強い1日コース、エンジンを停止して帆走を行い高所での展畳帆作業などやや本格的な内容となる入門宿泊コース(1泊2日 - 3泊4日まで)、乗船者が乗組員の指導の下で操船等を行う航海型コースの3コースが設定されていた。

基本的には大阪南港を母港として運航を行うが、長崎帆船まつりなど各地や日本国外でのイベントにも参加することもあった。

2011年に大阪市長に就任した橋下徹による一連の市政改革の一環により、2012年末をもって運航を終了ののち、当船による「セイル・トレーニング事業」は同年度末をもって廃止された。また、これに伴って船舶は売却の方向性が示されている。[1][2]これに対しては有識者による憂慮の意図も含めた「MJCマリン大賞」(マリンジャーナリスト会議が主催、2013年3月)の授与がなされた[3]ほか、主に高校生の人材育成を目的とした航海を行うため同船を取得する構想もある[4]

遠洋航海[編集]

ワールドセイル2000[編集]

大阪市によるオリンピック誘致活動の一環として行われた航海。日本の帆船として初めて世界一周航海(東回りヨーロッパ航路)を達成した。また途中、国際帆船レース「トールシップス2000」など各国の祭典にも参加した。

船舶要目[編集]

  • 起工 - 1992年6月19日
  • 進水 - 1992年11月24日
  • 竣工 - 1993年3月31日
  • 船種 - 帆船
  • 用途 - 国際航海に従事する練習船
  • 船型 - 全通平甲板型
  • 帆装形式 - 3本マストトップスルスクーナー
  • 全長 - 52.16m(バウスプリットを含む)
  • 垂線間長 - 36.00m
  • 型幅 - 8.60m
  • 型深 - 5.90m(上甲板まで)
  • 満載吃水 - 4.50m
  • 総トン数 - 362トン(国際)
  • 航海速度 - 8.5ノット
  • 主機関 - 4サイクルディーゼル
  • 最大出力 - 320PS×1基
  • プロペラ - フェザーリング式可変ピッチプロペラ
  • 搭載人員 - 乗組員10名、訓練生等 - 40名(国内1日コースの場合は60名)
  • 帆枚数(面積) - 横帆3枚(約215m²)、縦帆10枚(約568m²)、総帆13枚(約783m²)・・・通常セット時
  • マスト高さ(最高) - 約30m(上甲板上)
  • 造船所 - 住友重機械工業追浜造船所浦賀工場

交通[編集]

ATCオズ岸壁

母港である「ATCオズ岸壁」への交通は以下のとおり。

脚注[編集]

  1. ^ 大阪市帆船「あこがれ」による「セイル・トレーニング事業」の廃止について - 大阪市(2012年12月27日付、2013年4月19日閲覧)
  2. ^ さよなら 帆船「あこがれ」 大阪市、来年度中に売却 - 大阪日日新聞(2013年1月7日付、同年4月19日閲覧)
  3. ^ MJCマリン大賞に「帆船あこがれ」 財政難で廃止決定「お疲れ様」と「復活」への想い交錯 - zakzak(産経デジタル、2013年3月19日付、同年4月19日閲覧)
  4. ^ 大阪市の廃止帆船「あこがれ」、中小企業経営者取得へ-航海で人材研修に活用 - 日刊工業新聞(2013年2月18日付、同年4月19日閲覧)
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参考文献[編集]

  • セイル大阪(大阪港開発技術協会)『小さな帆船、大きな世界―大阪市帆船「あこがれ」世界一周航海記』(海文堂出版)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]