ΑΩ

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ミルウォーキー聖パウロ聖公会 (St. Paul's Episcopal Church) のステンドグラスに描かれた「ΑΩ」
イタリアローマサン・クレメンテ教会イタリア語版英語版モザイク画にみられる「ΑΩ」。しばしば、キー・ローギリシア語版英語版ラバルムにあしらわれる「」)に伴う[注 1]
円環状にルーマニア語イイススの祈りが記されたキリストグラム英語版ギリシア語版。上のモザイク画と同様に中心に「ΑΩ」の伴った「」があしらわれている[注 1]

ΑΩ(アルファオメガ)は、新約聖書に現れる語句である。厳密に言えば聖書にこの形では現れてはいないが、しばしば「ΑΩ」もしくは、「アルファとオメガ」に相当する各言語(たとえば、ラテン語: Alpha et Omega英語: Alpha and Omega)として言及される。

典拠[編集]

新約聖書の「ヨハネの黙示録」(1章8節、21章6節、22章13節) に、の言葉「私はアルファであり、オメガである」[1]コイネーギリシャ語: τὸ α καὶ τὸ ω; 英語: I am the Alpha and the Omega)として現れる。なお、21:6 と 22:13 ではこのフレーズの後に「最初であり、最後である」と続く。

意味[編集]

ギリシャ文字の最初の文字Α(アルファ)と、最後の文字Ω(オメガ)が並べられており、最初と最後、すなわち、「全て」「永遠」という意味を持つ。

同じ意味で、「A to Z」「A-Z」「AZ」などと、表記されることがある。

著名な事例[編集]

  • B'z - 当人たちが説明する一貫性のない理由の一つとして、「当初はA~Zという意味でA'z(アズ)と考えたが、エイズと読み間違えられる可能性を考え『Aの次はBだろう』という理由で『B'z』となった」というものがある。
  • 続・猿の惑星 - 劇中で登場するコバルト爆弾にΑΩと書かれている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b キリストグラム英語版ギリシア語版の一種であるこのシンボルの日本語の定訳、慣用される表現は不明。訳例として「アルファ・オメガ・キー・ロー」、「アルファ・オメガ・カイ・ロー」、あるいはそれらの表記ゆれ。また、 ウィキメディア・コモンズには、Chi Rho Alpha Omegaに関するカテゴリがあります。

出典[編集]

  1. ^ 新改訳聖書刊行会 訳『新改訳聖書

関連項目[編集]

外部リンク[編集]