「SARSコロナウイルス2」の版間の差分
m編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
55行目: | 55行目: | ||
タンパク質やRNAのSARSウイルスとの相同性は、スパイクが76.0%、ヌクレオが90.6%、内在性膜タンパク質が90.1%、エンベロープタンパク質が94.7%<ref name="pmid32106567 "/>、RNAが80%となっている<ref name="WuStructure">{{cite journal|vauthors=Wu C, Liu Y, Yang Y, Zhang P, Zhong W, Wang Y, Wang Q, Xu Y, Li M, Li X, Zheng M, Chen L, Li H|display-authors=3|title=Analysis of therapeutic targets for SARS-CoV-2 and discovery of potential drugs by computational methods |journal=Acta Pharmaceutica Sinica B| date=February 2020| name-list-format=vanc| doi=10.1016/j.apsb.2020.02.008}}</ref><ref>[https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMe2001126]</ref>。一方で別種<ref name="ICTV20200211"/>のコロナウイルスであるMERSコロナウイルスとは、それぞれ4.6%、7.6%、6.3%、30.5%<ref name="pmid32106567 ">{{cite journal|author =Ahmed SF, Quadeer AA, McKay MR|date=Feb. 2020|title=Preliminary Identification of Potential Vaccine Targets for the COVID-19 Coronavirus (SARS-CoV-2) Based on SARS-CoV Immunological Studies. |journal=Viruses|volume=12|issue=3|page=|doi=10.3390/v12030254}}</ref>、50%<ref name="WuStructure" />しか一致していない。 |
タンパク質やRNAのSARSウイルスとの相同性は、スパイクが76.0%、ヌクレオが90.6%、内在性膜タンパク質が90.1%、エンベロープタンパク質が94.7%<ref name="pmid32106567 "/>、RNAが80%となっている<ref name="WuStructure">{{cite journal|vauthors=Wu C, Liu Y, Yang Y, Zhang P, Zhong W, Wang Y, Wang Q, Xu Y, Li M, Li X, Zheng M, Chen L, Li H|display-authors=3|title=Analysis of therapeutic targets for SARS-CoV-2 and discovery of potential drugs by computational methods |journal=Acta Pharmaceutica Sinica B| date=February 2020| name-list-format=vanc| doi=10.1016/j.apsb.2020.02.008}}</ref><ref>[https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMe2001126]</ref>。一方で別種<ref name="ICTV20200211"/>のコロナウイルスであるMERSコロナウイルスとは、それぞれ4.6%、7.6%、6.3%、30.5%<ref name="pmid32106567 ">{{cite journal|author =Ahmed SF, Quadeer AA, McKay MR|date=Feb. 2020|title=Preliminary Identification of Potential Vaccine Targets for the COVID-19 Coronavirus (SARS-CoV-2) Based on SARS-CoV Immunological Studies. |journal=Viruses|volume=12|issue=3|page=|doi=10.3390/v12030254}}</ref>、50%<ref name="WuStructure" />しか一致していない。 |
||
{{Anchors|疫学}} <!--このAnchorsはほかの記事からリンクされているので除去不可--> |
{{Anchors|疫学}} <!--このAnchorsはほかの記事からリンクされているので除去不可--> |
||
SARSコロナウイルス-2には、SARSコロナウイルスと異なり、スパイクタンパクに感染力と病原性を高めるフーリン切断部位が存在する<ref name="Proximal">{{cite journal |vauthors=Andersen KG, Rambaut A, Lipkin WI, Holmes EC, Garry RF |title=Correspondence: The proximal origin of SARS-CoV-2 |url=https://www.nature.com/articles/s41591-020-0820-9 |date=17 March 2020 |journal=[[Nature Medicine]] |pages=1–3 |doi=10.1038/s41591-020-0820-9 |access-date=18 March 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20200318001738/https://www.nature.com/articles/s41591-020-0820-9 |archive-date=18 March 2020 |url-status=live |name-list-format = vanc}}</ref>。これはヒトコロナウイルスの中ではユニークだが、多くの[[マウス肝炎コロナウイルス]](MHV-JHMやMHV-A59)など、コロナウイルス科全体で見れば珍しいものではない。 |
|||
=== ゲノム配列 === |
=== ゲノム配列 === |
2020年4月7日 (火) 13:02時点における版
当項目ではウイルスについて解説しています。特定の地域名などを冠した呼称などについては「該当記事」を参照ください。 |
この記事は最新の出来事を扱っています。 |
ウィキペディアは出典のある情報「のみ」を提供しています。情報源がないものは匿名編集者が個人的・勝手な憶測を記載していると見なされ、即座に本文から除去されます。 |
SARS-CoV-2 | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
電子顕微鏡写真
| ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
|
2019新型コロナウイルス(2019しんがたコロナウイルス)またはSARSコロナウイルス-2[1](サーズコロナウイルス・ツー、英: Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2, SARS-CoV-2)は、急性呼吸器疾患(COVID-19)[2]の原因となる、SARS関連コロナウイルス(SARSr-CoV)に属するコロナウイルス[3]。以前は、世界保健機関(WHO)により暫定的に2019-nCoV(2019 novel coronavirus)とも呼ばれていた[4][注 1](#名称も参照)。
2019年に中国武漢市付近で発生が初めて確認され[5]、その後COVID-19の世界的流行(パンデミック)を引き起こしている。
分類と名称
名称
- ウイルスの名称
「公称」および「学術的名称」については、以下の通りである。
2020年2月11日、国際ウイルス分類委員会 (ICTV) がSARS-CoV-2(Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 の略称)と命名した[3][6][7][8]。日本語ではSARS-CoV-2に対応する用語として、SARSコロナウイルス-2とも表記される[1]。
日本の厚生労働省などでは単に「新型コロナウイルス」(Novel coronavirus の訳)と呼んでいる[9][10]。
世界保健機関 (WHO) は暫定的な名称として2019-nCoV(2019 novel coronavirus の略称)を使用していた[4][11][12][9][注 2]が、その後はSARS-CoV-2のほか、正式な名称ではないものの「COVID-19ウイルス」なども使用している[14]。 ニュースの見出しなどでは、単に「コロナ」や「コロナウイルス」とも呼ばれるが[15][16]、コロナウイルスの仲間はヒトに感染する物だけでも7種類あり、致命率34.4%のMERSコロナウイルス[17]や、感染者数の極めて多いヒトコロナウイルスOC43などとの区別ができない。
- 疾患の名称
WHOは2020年2月11日、新型コロナウイルスによる疾患をCOVID-19(Coronavirus disease 2019 の略称)と命名している[18]。
分類と系統
新型コロナウイルス(SARSコロナウイルス-2)は、ゲノムとして一本鎖プラス鎖RNAを持つ、コロナウイルスと呼ばれるウイルスグループに属している。この仲間は哺乳類や鳥類に感染する非常に多数の種を含むが、人に感染症を引き起こすものだけでも、重篤な肺炎の原因となるMERSコロナウイルス(MERS-CoV)やSARSコロナウイルス(SARS-CoV)、季節性の風邪を引き起こすヒトコロナウイルス229E(HCoV-229)やHCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1などがある。SARSコロナウイルス-2は、2019年に、ヒトに対して病原性を有する7番目のコロナウイルスとして出現した[19]。
SARSコロナウイルス-2は、国際ウイルス分類委員会 (ICTV) により、SARSコロナウイルス (SARS-CoV) と同じ種(の姉妹系統)と見なされており、ベータコロナウイルス属のSARS関連コロナウイルス (SARSr-CoV) という種に属している[3]。このため、SARSコロナウイルスにちなんで、SARSコロナウイルス-2(SARS-CoV-2) (Severe Acute Respiratory Syndrome CoronaVirus 2) と命名された[3]。
ただし、SARSコロナウイルス-2は、SARSコロナウイルスの直接の子孫ではない[20]。元々コウモリなどの野生動物が保因していたものが、それぞれ独立してヒトに伝播、ヒトへの感染能力を獲得したと考えられている[20]。
構造
ウイルス粒子(ビリオン)は、50~200 nmほどの大きさである[22]。一般的なコロナウイルスと同様に、スパイク、ヌクレオ、内在性膜タンパク質、エンベロープタンパク質として知られる4つのたんぱく質と、RNAより構成されている。このうちヌクレオがRNAと結合してヌクレオカプシドを形成し、脂質と結合したスパイク、内在性膜タンパク質、エンベロープタンパク質がその周りを取り囲んでエンベロープを形成する。エンベロープの最も外側に位置するスパイクは、細胞表面のACE2受容体に結合して細胞への感染を可能とする[23]。ヒトへの感染にACE2受容体を利用する点はSARSコロナウイルスと共通しており、DPP-4受容体を利用するMERSコロナウイルスや、APNを利用するヒトコロナウイルス229Eとは異なる[24]。ウイルスゲノムは29,903 塩基で、一本鎖プラス鎖RNAウイルスである[25]。
タンパク質やRNAのSARSウイルスとの相同性は、スパイクが76.0%、ヌクレオが90.6%、内在性膜タンパク質が90.1%、エンベロープタンパク質が94.7%[26]、RNAが80%となっている[23][27]。一方で別種[3]のコロナウイルスであるMERSコロナウイルスとは、それぞれ4.6%、7.6%、6.3%、30.5%[26]、50%[23]しか一致していない。
SARSコロナウイルス-2には、SARSコロナウイルスと異なり、スパイクタンパクに感染力と病原性を高めるフーリン切断部位が存在する[28]。これはヒトコロナウイルスの中ではユニークだが、多くのマウス肝炎コロナウイルス(MHV-JHMやMHV-A59)など、コロナウイルス科全体で見れば珍しいものではない。
ゲノム配列
Genomic organisation of SARS-CoV-2 | |
NCBIゲノムID | MN908947 |
---|---|
ゲノムサイズ | 29,903 bases |
完了年 | 2020 |
このウイルスの完全ゲノム配列は上海公共衛生臨床センター、武漢中心医院、華中科技大学、武漢市疾病予防控制中心、中国疾病予防控制中心感染症予防管理所、中国疾病管理予防センター、シドニー大学らの協力によって解読され、シドニー大学のエドワード・C・ホルムズ教授の協力の下、上海公共衛生臨床センターの張永振教授によって2020年1月11日に Virological.org 上に公開された[29]。
その後、1月14日には国際核酸配列データベースGenBankで正式に公開されている[30]。他種のコロナウイルスと比較すると、中国浙江省舟山市のコウモリで発見したSARSウイルスに一番近く、コウモリSARSウイルス、ヒトSARSウイルス、ジャコウネコSARSウイルスとも80%近くの類似度を持つことが、香港大学微生物学科感染症専門の袁国勇教授により報告されている[31]。
病原体
この節の加筆が望まれています。 |
基本再生産数
SARS-CoV-2の基本再生産数(R 0)の見積もりに関する未査読の多くの研究は、数字の差異および評価が分かれているが、1.4 - 3.9と推定されている[32][33][34][35]。これは無防備な状態では、SARS-CoV-2は通常、感染者1人当たり1.4から3.9人の新規感染者を生じさせるという意味である。これにより、SARS-CoV-2は少なくとも4人を連鎖的に感染させる事が確認されている[36]。
他の未査読の研究では、基本再生産数を3.30 - 5.47とするもの[37]、2.13[38] - 4.82[39][40]とするものがある。
変異
2020年1月22日、日本感染症学会の記者発表会で館田理事長は「パニックになることがないよう、対応していかないといけない」と呼びかけ、「新型コロナウイルスが変異を起こしたら、SARSのようになるという可能性は否定できない」と述べ、今後も注視する必要性を強調した[41]。
一方、中国・国家衛生健康委員会 (NHC) の李斌副主任(次官級)は同日の会見で、「ウイルスが変異した可能性があり、さらに拡散するリスクがある」と明らかにした[42]。中国本土では、人口動態予測に基づいた変異の可能性は極めて濃厚であり今後の対策が急ピッチで進められている。
複数型の存在
2020年3月、このウイルス(中国内外の103例)を北京大学など中国の研究チームが遺伝子解析した結果、コウモリ由来のウイルスに近く古くからあるとみられるS型(全体の3割)と毒性の強弱は不明だが感染力が強いとみられるL型(全体の7割。武漢市の流行では大半を占めるが、市外の流行では現在は減少傾向にある)という塩基配列の異なる2つの型に分類できることが分かった[43][44][45][46]。
患者の多くは片方の型にしか感染していないものの両方の型に感染した例も確認されており、ウイルスに一度感染し症状が治っても別の型に「再感染する」と言う報道もあるが[43][45]。再感染の可能性および原因については議論があり今後の研究・検討を要する[47]。
2020年3月23日の時点では以下の事が判明している。本ウイルスの主要な株はL型(L亜型)とS型(S亜型)に分かれる[48][49]。ウイルスのRNAの第28,144番目の塩基がロイシン(L型)かセリン(S型)かにより区別される[50]。
L型
中国武漢市での初期流行ではL型が支配的[50]。 L型はより攻撃的で、より急速に蔓延する[注 3]。そのため、流行対策による人的介入のため選択圧が掛かり割合的に減少したと見られている[49]。
S型
進化的に古く、変異前(先祖型)のものと見られている。攻撃性が低いため選択圧が弱く、相対的に割合が増加したと見られる[48][49]。
動物への「感染」
ベルギー保健当局は感染者から飼い猫にウイルスが伝染する事例があるとした[51]。その他、犬からもSARS-CoV-2が検出された事例がある。ただし、これらの事例では、本源的に犬や猫のペットがウイルスの宿主となり得るかについてなんら情報はない[52]。
発見と拡大
発見
新型コロナウイルスは2019年11月に中国武漢で発生が確認され、同年12月31日に最初に世界保健機関 (WHO) に報告された[53]。その後2019年から翌2020年にかけて発生した中国武漢でのアウトブレイクにおいて肺炎患者の核酸検査陽性患者サンプルにより、ゲノム配列が決定された[54][55][56]。
2020年1月20日、病原体を調査している中国・国家衛生健康委員会 (NHC) 専門家の鍾南山グループ長は、広東省でヒトからヒトへの感染(ヒト - ヒト感染)が確認されたと発表した[57]。新しいコロナウイルスに対する特定の治療法はないが、既存の抗ウイルス薬を流用することはできるとしている[58]。
2020年1月下旬時点での主要なアウトブレイクは中国大陸に限局されていたが[59][60][61][62][63][64][65][66][67][68][69]、その後は東アジア・ヨーロッパを中心とし世界各地に拡散しつつある(#感染の拡大も参照)。
感染の拡大
この株による最初の既知のヒトへの感染は2019年11月下旬に発生した[70][71]。新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) の拡散は、2019年11月中旬に中国の湖北省武漢市で最初に発生し、感染源はおそらく単一の感染動物に由来すると考えられている。その後、このウイルスは中国の全ての省に蔓延し、またアジア、ヨーロッパ、北米、アフリカ、オセアニアなど他の160以上の国にも拡散した[72]。このウイルスのヒト - ヒト感染による拡散は、アフリカを除く[73]これらすべての地域で確認されている[74][75][76][77]。
2020年1月31日、このウイルスの感染拡大が懸念されることから世界保健機関 (WHO) は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC) を宣言した[78][79][80][注 4]。なお、季節性疾患としての自然終息や定着の可能性について議論が続いている。
3月7日現在も感染拡大が止まらず、世界で感染者数が100,000人を超えたと発表した。
3月11日にはこのウイルスの感染拡大について、WHOがパンデミック(世界的流行)相当との認識を初めて示した[83][84][85]。
4月2日には、世界全体の累計で100万人を超え死者も5万1000人を上回った[86]。感染者が見つかった世界177カ国・地域のうちアメリカが16万人超と世界最多となり、続いてイタリアが10万人を突破した。
症状
無症状者
当ウイルスに感染していても病気の症状が現れない者がいる。これを「無症状病原体保有者」と言う。無症状病原体保有者は、その保有する当ウイルスを他者に感染させる可能性がある[87]。
嗅覚の麻痺・味覚の麻痺
感染者が嗅覚や味覚を失ったとの報告が世界各地で見られる。イギリスの耳鼻咽喉科学会は声明で韓国や中国、イタリアで新型コロナウイルス感染者の多くが嗅覚障害を訴え、ドイツでは感染確認者の3分の2以上に症状が出ていると指摘[88][89]。(発熱・咳などの)他の症状を伴わないのに嗅覚異常が出る場合もあり、イギリス、イラン、アメリカでも報告が増えている、という[88][89]。アメリカの耳鼻咽喉科学会も「嗅覚や味覚障害の報告が急激に増えている」と認めている[88][89]。アメリカ・イギリスの専門家からは感染予防のためにも(嗅覚異常者を)ウイルス検査の対象に加えるべきだ、との声が出ている。一方で日本の医師によると、普通感冒でも嗅覚や味覚が一時的に失われる事はあると言う[88][89]。
これに関連して、プロ野球・阪神タイガースの選手ら数名が、発熱やせきなどの症状がなかったのにもかかわらずにおいを感じなかったので、当ウイルスへの感染を疑い、PCR検査を受けたところ陽性で当ウイルスに感染していたことが判明した。阪神の藤浪晋太郎投手は発熱やせきなどの症状はないが、(3月26日の)数日前からトレーナーに「コーヒーやワインのにおいを感じない」[90]と嗅覚の異常を訴え、兵庫県内の病院で3月24日および25日に診察を受け、医師の判断で新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査の受診が決まり、検査の結果、陽性反応が出たことを26日、関係者が公表した[91]。阪神では、他にも2名が「みそ汁の味がしない」と訴え、PCR検査を受けたところ陽性が判明した[90]。
急性呼吸器疾患(COVID-19)
- 特徴
主症状は2020年1月21日判明分で、40℃程度の高熱 (98%) 、乾いた咳 (76%) 、息切れ (55%) などである[92][93]。他に、全身倦怠感、吐き気、筋肉痛等を催すと報告されている[94][95]。顕著な合併症は肺炎である。しかし症状がないまま濃厚接触をしてしまう事が度々ある[96]。
他のコロナウイルス科ウイルス感染症[注 5]との鑑別は外観所見上からは難しい。ただし、発熱せずに死亡した患者もいるので、発熱検知装置だけで検出できない可能性もある。また、無症候キャリアが感染能を持つ可能性もある[94][95]。
入院患者では呼吸困難や胸の圧迫感も多い。また、入院時のバイタルサインは比較的安定している[97]。
- 予後
治療
日本内科学会の緊急寄稿文によれば、現在、効果を示す薬剤が発見された旨の報告はなく、暫定的にHIV薬とタミフルを併用しての治療が行われているが[98]、国を挙げて専用ワクチンの開発も並行して行われている。
医療現場の抱える問題
感染症発生初期において医師などの医療従事者への罹患、及び長時間労働などによる疲弊といった問題も浮上してくる。局所的地域感染から広域に拡大するにつれ同定された問題も増加する傾向にあり、医療現場の過酷化する環境にも配慮が必要である。
感染症と社会構造
発達した情報通信環境において、ソーシャルメディアによる情報の拡散は情報確度を担保しうる反面、誤った情報も伝搬しうる二律背反を構築している。
感染経路
2019新型コロナウイルスの感染経路には、(当初)「飛沫感染」と「接触感染」がある、と考えられていた[99]。だがその後、米国の研究者が実験を行って調べたところ、飛沫感染・接触感染以外にもエアロゾル感染もすると判明し、2020年3月にそれを報告した[100]。実験の結果、2019新型コロナウイルスは(少なくとも)3時間程度は室内の空気中をエアロゾルとともに漂いつづけ感染力を持ち続けるということが確認された、という[100]。(なおエアロゾルというのは、いわゆる「飛沫」よりももっと粒子が細かいもので、霧や水蒸気に近い状態である。2019新型コロナウイルスでは感染者の肺から気道を通って放出され、室内を数時間に渡って漂いつづけ、同じ室内の空気を吸い込んだ人に感染する、ということになる。)
「飛沫感染」とは、感染者がくしゃみや咳などをする時に、ツバなどの飛沫(=しぶき)とともにウイルスが飛び散り、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染してしまうことである[99]。
接触感染とは、感染者がくしゃみや咳をする時に口を手で覆うなどして手がウイルスを含んだ唾液で汚染され、手で触れてモノの表面にウイルスが付き、別の人がそのモノに触ってウイルスが手に付着し、その手で顔(口や鼻、眼の周囲などの粘膜)に触ることで体内にウイルスが入り込むことである[99]。
特に多い接触感染の経路は例えば電車のつり革、バスのつり革、ドアノブ、各種スイッチ[99](照明のスイッチ、エレベーターのスイッチ、エアコンのスイッチ、コピー機のボタン、PCの電源スイッチやキーボード、ATMのタッチパネル式スイッチ等)などである。
院内感染ほか
2020年2月7日、武漢大学病院で検出された感染者数のうち4割は、同大学病院で院内感染したものだという論文が発表された[101]。
感染予防と拡散抑止
世界保健機関 WHOでは、2020年03月18日に、「こまめに水と石鹸による手洗い(または手用エタノール剤による)」、「公共の場などで1mほどの間隔をとる」、「目、口、鼻などにできるだけ触れない」、「他者のため肘やティッシュや布などで鼻と口を覆う」、「発熱や咳(せき)、呼吸困難な場合、電話などで医療機関に相談する」、「最新で確実な情報にもとづき、また地域の医療従事者等の助言に従う」と表記した[102]。
国立感染症研究所 (NIID) は、2020年1月10日に特設サイト[103]を設け、院内感染対策、積極的疫学調査をはじめとする対応を行っている。
- 院内感染対策 - インフルエンザ等の一般的な呼吸器感染症の病原体の微生物学的な検査を行いつつ、疑似症サーベイランスの届出について保健所へ相談する[104]。
- 積極的疫学調査 - 「患者(確定例)」と「濃厚接触者」について、基本情報・臨床情報・推定感染源・接触者等必要な情報を収集[105]。患者(確定例)対面調査を行う際は、眼の防護具[注 6]、長袖ガウン、必要に応じてサージカルマスクではなく N95マスクを着用すること、としている[105]。
- 検体採取・輸送マニュアル - SARS・MERSに対する病原体診断を参考に、鳥インフルエンザ A (H5N1 / H7N9) に準じた検体の採取を行い、「病毒を移しやすい物質カテゴリーB」を取り扱う輸送業者を利用して送付[106]。
予防法
ここでは2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患の症状の(対症療法的な)治療法は説明しないようにして下さい。 |
手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール (70%) が、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム (0.1%) が有効であることが分かっている[107]。ルール大学ボーフム及びグライフスヴァルト大学病院衛生研究所の研究グループによると、エタノールや次亜塩素酸ナトリウム、オキシドール(0.5%)により、残存するウイルスの数を1万分の1にすることができるとしている[108]。
物の表面に付着したウィルスがどの程度の期間生存できるかについては、各機関で意見が分かれており、WHOは数時間[注 7]、ドイツ研究は4〜5日間[注 8]、中国人民銀行は14日間[注 9]とした。アメリカ疾病管理予防センター (CDC) は、中国からの輸入品において新型コロナウイルスに感染するリスクは非常に低いとしている[113]。
2019新型コロナウイルスに対しては、通常のインフルエンザウイルスと同様の感染予防法が有効であると考えられている。つまり、手指や顔を石鹸で洗う[99]、うがいをすること[99]、粘膜を護るために室内の湿度を50〜60%に保つこと[99]、などである。咳や発熱などの症状のある人に近づかない[99]、人混みの多い場所に行かない[99]、ということも重要である。
マスクの着用については、組織によって見解が異なり、「マスクをしないと感染者が咳をする時に自分の口をつい手で覆ってしまい、手にツバのしぶきをかけてしまってその手で様々な物に触れることで多人数に感染させてしまう」、「マスクをすることは(自分が感染するのを防ぐという意味ではなくて)他者に感染させてしまう人数を減らす」という意味で感染予防になっている、と日本国政府関係者も、感染症を専門とする日本の医師たちがテレビ番組などで解説する時も、全く同様に解説している[99]。
脚注
注釈
- ^ 混乱を避けるため、ウイルス命名以前に公開された資料は2019-nCoVのまま変更しないとしている[4]。
- ^ 名称については、不適切な非公式の呼称が広がる前に統一的な暫定名や正式名称を付ける必要があり、2009年に流行したH1N1亜型新型インフルエンザでは「豚インフルエンザ」という呼び名が流布したため、養豚業界への悪影響やエジプト政府が飼育豚を全頭殺処分する事態も起きた[9][13]。一方、正式名称や一般的な呼称(通称)が問題をはらむ場合もある。WHOは地域の名称や地名と結びついた中東呼吸器症候群(MERS)やスペインかぜ、エボラ出血熱、ジカ熱などの呼称に批判的な見解を示しており、2015年に策定されたWHOの「名称決定についてのガイドライン」(Best Practices for the Naming of New Human Infectious Diseases) では、新たなヒト感染症・ウイルスの名称に地理的な位置、人名、動物や食品に関する名前、特定の文化や産業に関する名前を含むべきでないとしている[9][13]。
- ^ "L type, which might be more aggressive and spread more quickly." doi:10.1093/nsr/nwaa036 の"ABSTRACT"より。
- ^ WHOは同年1月23日の緊急委員会でPHEICに該当するかどうかの判断を先送りしていた[81]。
状況推移(エピデミック記事「新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-)」も参照)- 2019年12月31日、カナダの健康モニタリングプラットフォーム「BlueDot」がアウトブレイクの可能性を警告[82]。
- 2020年1月6日、アメリカの疾病予防管理センター (CDC) が下記同様の情報を発表。
- 1月9日、WHOが中国でインフルエンザに似た症状が相次いで発生していることを公表。
- 1月20日、中国・国家衛生健康委員長の鍾南山が人から人への感染(ヒト - ヒト感染)の確認を報告。
- 1月23日、WHOが新型肺炎の感染は中国では緊急事態だとしながらも「国際的な公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)と判断するには時期尚早」と判断した。
- 1月31日、WHOが新型肺炎について中国国外にも感染拡大の懸念が出てきていることから、一転して「国際的な公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC) を宣言。
- ^ SARS、MERSほか
- ^ ゴーグルまたはフェイスシールド
- ^ WHOでは、「物の表面で数時間生き残る事が示唆されている。単純な消毒剤で失活させることができる[109]。」としている。
- ^ ドイツの研究グループでは、「表面についたウイルスを消毒しないままでいると、平均4〜5日間生存する可能性がある[110]」としている。
- ^ 中国では、紙幣を14日間密閉し長期間の生存を視野に入れて消毒対策をしている[111](住宅街にも消毒剤を散布[112])。
出典
- ^ a b 医学中央雑誌刊行会、医中誌フリーキーワードに「新型コロナウイルス」関連用語2語を新規追加 - カレントアウェアネス・ポータル (2020年3月3日)
- ^ Coronavirus disease named Covid-19 BBC NEWS 2020年2月12日
- ^ a b c d e Severe acute respiratory syndrome-related coronavirus: The species and its viruses – a statement of the Coronavirus Study Group (PDF) - ICTV
- ^ a b c Naming the coronavirus disease (COVID-19) and the virus that causes it - WHO
- ^ “A pneumonia outbreak associated with a new coronavirus of probable bat origin”. Nature: 1–4. (February 2020). doi:10.1038/s41586-020-2012-7. PMID 32015507 .
- ^ “NEJM Journal Watch: Summaries of and commentary on original medical and scientific articles from key medical journals”. www.jwatch.org. NEJM Group (2020年2月12日). 2020年2月12日閲覧。
- ^ “International Committee on Taxonomy of Viruses (ICTV)” (英語). International Committee on Taxonomy of Viruses (ICTV). 2020年2月12日閲覧。
- ^ “COVID-19 | SARS-CoV-2 Coronavirus Portal” (英語). Global Biodefense. 2020年2月12日閲覧。
- ^ a b c d Jasmine Taylor-Coleman (2020年2月5日). “新型コロナウイルス、正式名称はどうやって決まるのか”. BBC News Japan 2020年2月6日閲覧。
- ^ “新型コロナウイルス感染症について”. www.mhlw.go.jp. 厚生労働省 (日本). 2020年3月26日閲覧。
- ^ “Surveillance case definitions for human infection with novel coronavirus (nCoV)” (英語). www.who.int (2020年1月10日). 2020年1月21日閲覧。
- ^ Kelly Young (2020年1月10日). “Novel coronavirus (2019-nCoV), Wuhan, China”. cdc.gov. 2020年1月16日閲覧。
- ^ a b “新型ウイルスの正式名称は? WHO、汚名を着せないよう慎重に検討”. 時事通信〈JIJI.COM〉. (2020年2月10日) 2020年2月27日閲覧。
- ^ Naming the coronavirus disease (COVID-19) and the virus that causes it
- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Qatar
- ^ “Novel Coronavirus (2019-nCoV)” (pdf) (英語). World Health Organization (WHO) (2020年2月12日). 2020年2月12日閲覧。
- ^ “A Novel Coronavirus from Patients with Pneumonia in China, 2019”. New England Journal of Medicine 382 (8): 727–733. (January 2020). doi:10.1056/NEJMoa2001017. PMID 31978945.
- ^ a b Coronavirus Study Group (2020年2月11日). “Severe acute respiratory syndrome-related coronavirus: The species and its viruses”. bioRxiv. 2020年2月12日閲覧。
- ^ a b c d 板倉龍「猛威を振るう「新型コロナウイルス」」ニュートン2020年4月号
- ^ Chen N, Zhou M, Dong X, Qu J, Gong F, Han Y, Qiu Y, Wang J, Liu Y, Wei Y, Sia J, You T, Zhang X, Zhang L (2020-03-14). “Epidemiological and clinical characteristics of 99 cases of 2019 novel coronavirus pneumonia in Wuhan, China: a descriptive study”. Lancet 395 (10223): 507–513. doi:10.1016/S0140-6736(20)30211-7.
- ^ a b c “Analysis of therapeutic targets for SARS-CoV-2 and discovery of potential drugs by computational methods”. Acta Pharmaceutica Sinica B. (February 2020). doi:10.1016/j.apsb.2020.02.008.
- ^ “Coronaviruses: an overview of their replication and pathogenesis”. Methods in Molecular Biology (Springer) 1282: 1–23. (2015). doi:10.1007/978-1-4939-2438-7_1. ISBN 978-1-4939-2438-7. PMC 4369385. PMID 25720466 . "See Table 1."
- ^ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/nuccore/MN908947
- ^ a b Ahmed SF, Quadeer AA, McKay MR (Feb. 2020). “Preliminary Identification of Potential Vaccine Targets for the COVID-19 Coronavirus (SARS-CoV-2) Based on SARS-CoV Immunological Studies.”. Viruses 12 (3). doi:10.3390/v12030254.
- ^ [3]
- ^ “Correspondence: The proximal origin of SARS-CoV-2”. Nature Medicine: 1–3. (17 March 2020). doi:10.1038/s41591-020-0820-9. オリジナルの18 March 2020時点におけるアーカイブ。 2020年3月18日閲覧。.
- ^ “Initial genome release of novel coronavirus”. Andrew Rambaut. 2020年1月16日閲覧。
- ^ “Wuhan seafood market pneumonia virus isolate Wuhan-Hu-1, complete genome”. National Center for Biotechnology Information. 2020年1月16日閲覧。
- ^ “袁國勇:武漢新冠狀病毒80%與沙士相似 疑源自蝙蝠” (中国語). on.cc東網 (2020年1月11日). 2020年1月16日閲覧。
- ^ “Early Transmission Dynamics in Wuhan, China, of Novel Coronavirus-Infected Pneumonia”. New England Journal of Medicine. (January 2020). doi:10.1056/NEJMoa2001316. PMID 31995857.
- ^ “Pattern of early human-to-human transmission of Wuhan 2019 novel coronavirus (2019-nCoV), December 2019 to January 2020”. Euro Surveill. 25 (4). (January 2020). doi:10.2807/1560-7917.ES.2020.25.4.2000058. PMID 32019669.
- ^ Liu, Tao; Hu, Jianxiong; Kang, Min; Lin, Lifeng (25 January 2020). “Transmission dynamics of 2019 novel coronavirus (2019-nCoV)”. bioRxiv. doi:10.1101/2020.01.25.919787.
- ^ Read, Jonathan M.; Bridgen, Jessica RE; Cummings, Derek AT; Ho, Antonia; Jewell, Chris P. (28 January 2020). “Novel coronavirus 2019-nCoV: early estimation of epidemiological parameters and epidemic predictions”. MedRxiv. doi:10.1101/2020.01.23.20018549. License:CC-BY-NC-ND 4.0.
- ^ Saey, Tina Hesman (2020年1月24日). “How the new coronavirus stacks up against SARS and MERS”. Science News. 2020年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月3日閲覧。
- ^ Zhao, Shi; Ran, Jinjun; Musa, Salihu Sabiu; Yang, Guangpu; Lou, Yijun; Gao, Daozhou; Yang, Lin; He, Daihai (2020-01-24). “Preliminary estimation of the basic reproduction number of novel coronavirus (2019-nCoV) in China, from 2019 to 2020: A data-driven analysis in the early phase of the outbreak” (英語). bioRxiv: 2020.01.23.916395. doi:10.1101/2020.01.23.916395 .
- ^ Leung, Gabriel (2020年1月27日). “Real-time nowcast and forecast on the extent of the Wuhan CoV outbreak, domestic and international spread”. Wuhan-coronavirus-outbreak AN UPDATE. 2020年1月29日閲覧。
- ^ “中疾控分析九千新冠患者:老年男性风险大 R0为3.77”. news.163.com (2020年2月13日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ Yang, Yang; Lu, Qingbin; Liu, Mingjin; Wang, Yixing; Zhang, Anran; Jalali, Neda; Dean, Natalie; Longini, Ira et al. (21 February 2020). “Epidemiological and clinical features of the 2019 novel coronavirus outbreak in China”. MedRxiv: 2020.02.10.20021675. doi:10.1101/2020.02.10.20021675 .
- ^ “日本感染症学会・舘田理事長 新型コロナウイルスで「パニックにならないよう」呼びかけ”. ミクスオンライン (2020年1月23日). 2020年1月23日閲覧。
- ^ “新型肺炎の死者17人に ウイルス変異の可能性 中国政府会見”. 毎日新聞. (2020年1月23日) 2020年1月23日閲覧。
- ^ a b 新型コロナ わかった特徴は 2つの型存在 再感染の不安 期待がかかる薬と治療法 - FNN PRIME, 2020年3月6日
- ^ 新型コロナ、2タイプか 感染力違う可能性―北京大 - 時事通信(JIJI.COM), 2020年3月6日
- ^ a b 新型ウイルス 感染力に差がある2つの型に分類 中国研究チーム - NHKニュース, 2020年3月6日
- ^ 新型ウイルスは2種類か、中国専門家が「暫定見解」 - ロイター, 2020年3月5日
- ^ “Response to “On the origin and continuing evolution of SARS-CoV-2”” (英語). Virological (2020年3月5日). 2020年3月17日閲覧。
- ^ a b “【COVID-19に関する一般的な質問に対する現時点での文献的考察】 v1.2” (PDF). 日本呼吸器学会. pp. 2-3. 2020年3月31日閲覧。
- ^ a b c Xiaolu Tang, et al. (February 2020). “On the origin and continuing evolution of SARS-CoV-2”. 国家科学評論. doi:10.1093/nsr/nwaa036.
- ^ a b 白木公康. “緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察”. 日本医事新報社. 2020年4月4日閲覧。
- ^ “猫も新型コロナ感染 ベルギーで確認”. (2020年3月28日) 2020年3月29日閲覧。
- ^ “環境省_新型コロナウイルス関連情報 [動物の愛護と適切な管理]”. www.env.go.jp. 2020年4月4日閲覧。
- ^ “Pneumonia of unknown cause – China. Disease outbreak news”. World Health Organization (2020年1月5日). 2020年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月6日閲覧。
- ^ “中国疾病预防控制中心”. www.chinacdc.cn. 2020年1月9日閲覧。
- ^ “New-type coronavirus causes pneumonia in Wuhan: expert”. Xinhua. (2020年1月9日) 2020年1月9日閲覧。
- ^ “CoV2020”. platform.gisaid.org. 2020年1月12日閲覧。
- ^ “China confirms human-to-human transmission of new coronavirus”. CBC News. (2020年1月20日) 2020年1月21日閲覧。
- ^ “WHO says new China coronavirus could spread, warns hospitals worldwide” (英語). Reuters. (2020年1月14日) 2020年1月21日閲覧。
- ^ “Wuhan virus: China reports fourth death in pneumonia outbreak; 15 medical workers infected”. straitstimes (2020年1月21日). 2020年1月20日閲覧。
- ^ Berkeley Lovelace Jr. (2020年1月22日). “CDC confirms first US case of coronavirus that has killed 9 in China”. CNBC 2020年1月22日閲覧。
- ^ “China virus death toll rises to nine”. 9news.au. (2020年1月22日) 2020年1月22日閲覧。
- ^ “Wuhan virus: Number of cases soars past 400 in China, death toll rises to 9”. Channelnewsasia. (2020年1月22日) 2020年1月22日閲覧。
- ^ “French cases show coronavirus has reached Europe” (英語). The Guardian. Associated Press. (2020年1月24日). ISSN 0261-3077 2020年1月24日閲覧。
- ^ “Wuhan virus: Nepal confirms first case of new coronavirus”. The Straits Times (2020年1月24日). 2020年1月24日閲覧。
- ^ “速まる感染ペース、中国本土の死者80人…李首相が武漢市入り”. 読売新聞オンライン (読売新聞). (2020年1月27日) 2020年1月28日閲覧。
- ^ “新型肺炎 中国の患者4515人 死者は106人に”. NHKニュース. (2020年1月28日) 2020年1月28日閲覧。
- ^ “新型肺炎、中国で死者100人突破 患者4500人超―WHOトップも北京入り”. 時事ドットコム. (2020年1月28日) 2020年1月28日閲覧。
- ^ 飯塚真紀子 (2020年1月27日). “新型肺炎「武漢だけで、2月4日までに最大35万人超が感染」英米研究チーム”. Yahoo!ニュース 個人. 2020年1月27日閲覧。
- ^ “Read et al. nCoV-2019 early epidemic predictions.pdf”. Google Docs (2020年1月23日). 2020年1月27日閲覧。
- ^ “Novel Coronavirus – China”. World Health Organization (WHO) (2020年1月12日). 2020年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月1日閲覧。
- ^ Cohen, Jon (January 2020). “Wuhan seafood market may not be source of novel virus spreading globally”. Science. doi:10.1126/science.abb0611. ISSN 0036-8075.
- ^ “Operations Dashboard for ArcGIS”. gisanddata.maps.arcgis.com. 2020年3月1日閲覧。
- ^ “Egypt confirms first coronavirus case, says affected person is a foreigner”. Reuters. (2020年2月15日). オリジナルの2020年2月15日時点におけるアーカイブ。 2020年2月15日閲覧。
- ^ “A familial cluster of pneumonia associated with the 2019 novel coronavirus indicating person-to-person transmission: a study of a family cluster”. Lancet 395 (10223): 514–523. (January 2020). doi:10.1016/S0140-6736(20)30154-9. PMID 31986261.
- ^ “Transmission of 2019-nCoV Infection from an Asymptomatic Contact in Germany”. N. Engl. J. Med.. (January 2020). doi:10.1056/NEJMc2001468. PMID 32003551.
- ^ “The Coronavirus Is Now Infecting More People Outside China”. Wired. (30 January 2020) 2020年1月30日閲覧。.
- ^ Khalik, Salma (2020年2月4日). “Coronavirus: Singapore reports first cases of local transmission; 4 out of 6 new cases did not travel to China”. The Straits Times. オリジナルの2020年2月4日時点におけるアーカイブ。 2020年2月5日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2020年1月31日). “WHO「緊急事態」を宣言 医療のぜい弱な国への感染拡大懸念”. NHKニュース. 2020年1月31日閲覧。
- ^ Wee, Sui-Lee; McNeil Jr., Donald G.; Hernández, Javier C. (2020年1月30日). “W.H.O. Declares Global Emergency as Wuhan Coronavirus Spreads”. オリジナルの2020年1月30日時点におけるアーカイブ。 2020年1月30日閲覧。
- ^ "Statement on the second meeting of the International Health Regulations (2005) Emergency Committee regarding the outbreak of novel coronavirus (2019-nCoV)". World Health Organization (WHO) (Press release). 30 January 2020. 2020年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月30日閲覧。
- ^ “新型肺炎、WHO「緊急事態」判断保留-武漢市は出発便運航停止”. Bloomberg (2020年1月23日). 2020年1月23日閲覧。
- ^ 昨年末に「武漢肺炎、間もなくソウル・東京上陸」、カナダのAIはWHOより先に知っていた - 中央日報日本語版 2020年1月29日
- ^ 新型コロナは「パンデミック」に相当、WHO事務局長が表明 ロイター (2020年3月12日)
- ^ WHO「新型コロナウイルスはパンデミックといえる」 NHKニュース (2020年3月12日)
- ^ WHO事務局長、新型コロナ「パンデミック」と表明 日本経済新聞 (2020年3月12日)
- ^ 新型ウイルス感染者、世界で100万人超える
- ^ 王忠東、孫海燕. 翻訳 郭曙光: “新型コロナウイルス感染予防ハンドブック(日本語版)”. p. 4. 2020年3月28日閲覧。
- ^ a b c d “新型コロナ、嗅覚と味覚に障害か 米英専門家「検査対象に」”. 東京新聞 TOKYO Web. 2020年3月27日閲覧。
- ^ a b c d “新型コロナ、嗅覚・味覚に異常 症状報告相次ぐ(写真=共同)”. 日本経済新聞 電子版. 2020年3月27日閲覧。
- ^ a b “阪神・藤浪投手と食事した2人も陽性…「みそ汁の味がしない」と受診 : プロ野球 : スポーツ : ニュース”. 読売新聞オンライン (2020年3月27日). 2020年3月27日閲覧。
- ^ “阪神・藤浪投手が新型コロナ感染 プロ野球選手で初、嗅覚異常訴え”. 中日新聞 CHUNICHI Web. 2020年3月27日閲覧。
- ^ Wang, Chen; Horby, Peter W.; Hayden, Frederick G.; Gao, George F. (24 January 2020). “A novel coronavirus outbreak of global health concern”. The Lancet. doi:10.1016/S0140-6736(20)30185-9.
- ^ “Template:2019-20 Wuhan coronavirus data/Patients characteristics” (英語). Wikipedia. (2020-02-01) .
- ^ a b “中国の新型コロナウイルス、発熱せず死亡も-水際での阻止困難”. www.msn.com (2020年1月23日). 2020年1月23日閲覧。
- ^ a b 日本放送協会. “新型肺炎「無症状の潜伏期間に他人に感染させる可能性」専門家”. NHKニュース. 2020年1月30日閲覧。
- ^ “中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎の発生について”. www.mhlw.go.jp. 厚生労働省 (日本). 2020年1月27日閲覧。
- ^ “中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎について(第5報)”. 厚生労働省. 厚生労働省 (令和2年1月20日). 2020年1月23日閲覧。
- ^ “エイズ治療薬、新型肺炎の患者に投与…政府が治験方針 : 医療・健康”. 読売新聞オンライン (2020年2月14日). 2020年2月15日閲覧。
- ^ a b Doremalen, Neeltje van; Bushmaker, Trenton; Morris, Dylan H.; Holbrook, Myndi G.; Gamble, Amandine; Williamson, Brandi N.; Tamin, Azaibi; Harcourt, Jennifer L. et al. (2020-03-17) (英語), Aerosol and Surface Stability of SARS-CoV-2 as Compared with SARS-CoV-1, doi:10.1056/nejmc2004973 2020年3月24日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2020年2月9日). “新型ウイルス 武漢の大学病院 患者の約4割が院内感染か”. NHKニュース. 2020年3月1日閲覧。
- ^ WHO COVID-19 advice for the public
- ^ 2019-nCoV 国立感染症研究所
- ^ 新型コロナウイルス感染症に対する対応と院内感染対策 (PDF) - 国立感染症研究所、国立国際医療研究センター 国際感染症センター 2020年1月21日
- ^ a b 新型コロナウイルス(Novel Coronavirus:nCoV)感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(暫定版) (PDF) - 国立感染症研究所 感染症疫学センター 2020年1月21日
- ^ 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル (PDF) - 国立感染症研究所 2020年1月24日
- ^ 新型コロナウイルス- 感染と予防 サラヤ株式会社
- ^ “コロナウイルスの寿命「ドアノブや机で最長9日間」独研究 | ハザードラボ”. www.hazardlab.jp (2020年2月11日). 2020年2月18日閲覧。
- ^ “Q&A on coronaviruses” (英語). www.who.int. 2020年2月5日閲覧。 “How long does the virus survive on surfaces?”
- ^ “コロナウイルスの寿命「ドアノブや机で最長9日間」独研究 | ハザードラボ”. www.hazardlab.jp (2020年2月11日). 2020年2月18日閲覧。
- ^ “ドアノブだけじゃなく紙幣も危ない? 中国中銀が感染防止に回収・消毒”. Newsweek日本版 (2020年2月17日). 2020年2月18日閲覧。
- ^ “WATCH: China spraying residential areas with disinfectants in Shanghai to combat spread of Coronavirus” (英語). DeepClips.com. 2020年2月18日閲覧。
- ^ “新型肺炎、中国輸入品による新型コロナウイルスの感染リスクは低い 米国CDCが見解”. 福井新聞ONLINE (2020年1月28日). 2020年1月28日閲覧。
関連項目
- 2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患 (COVID-19)
- 新型コロナウイルス感染症の世界的流行
- 武漢華南海鮮卸売市場 - 発生源とされる市場。
- 同じコロナウイルス科のウイルスによって引き起こされる重疾患
- 重症急性呼吸器症候群 (SARS)
- 中東呼吸器症候群 (MERS)
- 世界金融危機
- 国立国際医療研究センター
- パンデミック
- コロナ・ショック
外部リンク
- ウィキメディア・コモンズには、SARSコロナウイルス2に関するカテゴリがあります。
- Coronavirus disease 2019(英語) - 世界保健機関 (WHO)
- Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)(英語) - アメリカ疾病予防管理センター (CDC)
- Modeling 2019-nCoV - ジョンズ・ホプキンス大学エンジニアリングホワイティング校(Johns Hopkins University Whiting School of Engineering)公衆衛生学
- 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報について - 国立感染症研究所
- 新型コロナウイルス感染症 - 日本医師会
- 新型コロナウイルス感染症に備えて - 首相官邸
- 新型コロナウイルス感染症の対応について - 内閣官房
- 新型コロナウイルス感染症について - 厚生労働省
- 新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について - 文部科学省
- 新型コロナウイルス感染症に関する情報 - 東京都感染症情報センター
- 特設サイト 新型コロナウイルス - NHK NEWS WEB