装甲部隊
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装甲部隊(そうこうぶたい)は、装甲戦闘車両(AFV)を中核とした部隊。歩兵部隊と対になる概念。機甲部隊(機械化装甲部隊)、戦車部隊、機械化部隊とも。
概要[編集]
装甲部隊とは、装甲戦闘車両を中核とした部隊であり、高い戦場機動性を誇る。第二次世界大戦から使用され始め、電撃戦など華々しい戦果を挙げた。その後、現代に至るまで陸軍の精鋭部隊として重用されている。欠点は、同数の歩兵部隊に比べれば多額の費用や補給物資を必要とし、技術的な専門性が必要な事。しかし、その実力からすればむしろ費用対効果は高いと見られており先進国ほど陸軍の装甲化が進んでいる。
自衛隊の場合、第7師団が機甲師団である他、各師団、連隊が戦闘団を編成できる。
編成[編集]
装甲部隊を構成する装甲戦闘車両は多い。まず、要となる主力戦車、それに随伴する歩兵が搭乗する歩兵戦闘車(IFV)や装甲兵員輸送車(APC)、偵察戦闘車や戦闘工兵車、自走砲あるいは支援車両も機動化されており、できれば装甲車両化されていると望ましい。
予算上の都合、あるいは軽便さのために装甲化されていない軽車両が含まれる事がよくあるが、戦場に随伴しにくい。
運用[編集]
歩兵に比べて地形や防御陣地に依存せずに戦闘をする事が可能である。攻勢局面では、その機動性と衝撃力から敵に立ち直る隙を与えず、一気に畳み掛ける事ができる。また、防御局面でも火消役として重用され、機動防御戦術が可能となる。
歴史[編集]
第一次世界大戦で歩兵の正面攻撃には限界が証明され、戦線を突破する兵器として戦車が発明された。また、戦術として浸透戦術が行われるようになり、縦深突破の概念が萌芽した。第一次大戦では戦車は戦線突破専用兵器であり、歩兵支援兵器であったが、戦後、性能向上に伴いその性格を変えて行く。そして、ドイツとその影響を受けたソ連で戦車を中核として歩兵側を随伴させる戦略思想が生まれ、機甲師団が編成された。
第二次世界大戦が始まると、ドイツ機甲師団が電撃戦を展開してフランスを短期間で屈服させ世界を驚かせた。この戦争で装甲部隊の地位は確立され、戦後も各国陸軍で重要な位置を占める事になる。